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2009年8月 7日 (金)

広島原爆の日に想う

今を遡ること64年、1945年8月6日の月曜朝、
国鉄勤めの祖父は、山口の家からたった一人、
単身赴任先の広島へ、また一週間がんばろうと、
列車に揺られて向かっていた
途中で列車が突如止まり、広島が火の海だと聞かされた
たくさんの同僚の安否が気に懸かり
歩いて広島市内まで行ったとか……
そこで観た光景は、生涯祖父の脳裏に焼きついた

その後の祖父の生涯は
遠巻きにしていた孫の私から見ても
その時の記憶との格闘のようだった
自身の健康に執拗にこだわり
たくさんの地獄絵を油絵で残した
老齢で身体がきかなくなってからも
ニューヨークの平和行進に参加すると言ってきかず
子どもたちをも巻き込んで意地を通していたっけ

詩吟を嗜み、おだやかでやさしいおじいちゃん
今はもう天国に往ってしまっているけれど
あなたの戦後の暮らしぶりが
戦争を知らない私にさえ、
癒えることのない得体の知れない悲しみの残滓を
静かに沈殿させていたようです

未知の出来事にもかかわらず
あの朝の様子が映像のように浮かぶのは
母から伝え聞いたから?
私もまた、せめて年に一度くらい
おじいちゃんのあの朝の汗と涙のことを
自分の子どもに語って聞かせようと思います

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