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2011年4月26日 (火)

地域と自然への愛着と絆

 少し前のこと、自分の持ち家を土地ともども被災者の方に寄贈したい、という奇特な方をご紹介いただき、NPOを立ち上げている友人経由でもらい手を探す橋渡しをした。ところが、その友人が他のNPOの活動状況を教えてくれた中に、「4000戸の住居を確保して受け入れ準備したのに、決まったのはたった2件だった」という驚くべき話があった。その理由というのが、「被災者の皆さんの多くが、自分の生まれ育った土地やコミュニティを離れたがらないから」だというのだ! まだ家族の行方がわからないとか、今後の補償が明示されるまでは動きたくても動けないという事情もあるのかもしれないが、地域の絆の強さを、身をもって感じさせられた。
 試みに、夫と息子に訊いてみた。「もしさぁ、今住んでいるところが津波に襲われて住めなくなって、今後も津波の可能性から逃れられないとしたら、違う場所に移住する?」―――すると、夫は、「状況によるけど、大きな堤防ができるとか条件が変わるなら、引っ越したくはないね」とのこと。息子は「離れたくない。」とキッパリ。
 ひぇぇぇ~! これを聞いた私は大いに驚いた。私なら、(非常に不謹慎な言い方だけれど)危険地帯からそそくさと逃げ出して、津波や放射性物質の心配のない場所に引っ越してしまうと思ったからだ。こういう態度って、軽薄なものなんだろうか? いい意味での“フットワークの軽さ”だと思いたいけれど、実のところ、地域コミュニティに愛着のない単なる“根無し草”的発想なのか? 私だって、DASH村のことは自分の故郷のように残念に思うし、自分のご近所や地域への愛着も人一倍のつもりだけれど、いかんせん、生活の基盤は“安全と安心”だと思ってしまう。それでも被災地では、「故郷を離れられないのは“海とともに生きるDNA”ゆえ…」と言う人も多くいるらしい。。。
 人それぞれ考え方や事情は違うだろうから、一概に一般化はできないけれど、一言で「避難」といっても、簡単なことじゃないんだと考えさせられた。ご厚意の人と困窮の人とが、どうかいいご縁で結ばれますように―――。

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コメント

私も狩猟・遊牧系ってことでしょうか…(^^;;;

投稿: Taraco | 2011年4月27日 (水) 05時54分

農耕民族か、狩猟・遊牧民族かの違いでは?
日本は基本的に農耕民族が多いので、土着しやすい風土だと思います。
私はどこでも平気だけど...ってか、故郷が無いかも?

投稿: Y.Mita | 2011年4月26日 (火) 23時06分

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