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2016年2月23日 (火)

レオナルド・ダ・ヴィンチ展

 先週の土曜日、江戸東京博物館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」へ行きました。「鳥の飛翔に関する手稿」の直筆ノートを見てみたかったので。
 午後からお天気が崩れるという触れ込みだったせいか、比較的すいていて良かったです。
 みどころの第一は、「最後の晩餐」と「モナリザ」の間の円熟期に描かれた「糸巻きの聖母」でしたが、個人的には手稿の見ごたえが格別でした! 噂に聞く「鏡文字」は左利きならではか、ごくごく普通に書かれていました。鏡文字で記した理由には諸説ありますが、左利きの人にとって、右から左へ裏返しに書く動作の方が自然だし早く書けたからじゃないのかなぁ?と勝手に想像しています。また、様々な考察が手稿の中に繰り広げられているのですが、結構途中で投げ出されているものがあって、「あ~、ダ・ヴィンチも人間だった」と思うと同時に、「考えたいことが次々浮かんでしまって、一つが完結する前に次に行っちゃうのかな?」等、いろいろその人となりを夢想して楽しみました。
 鳥の飛翔を観察して、人間用の飛行機をアレコレ考案していたそうで、人が直接羽を背負うようなデザインや、小型の舟に羽を付けるようなタイプ等もありました。人に対しては、鳥のような羽よりコウモリのような羽の方が適しているというようなメモもあり、今でいうモモンガスーツ的形状を思い描いていたような痕跡も! ダ・ヴィンチは、飛行実験も計画していたらしいのですが、その際の飛行機の設計図は残しておらず、彼の頭の中だけに収めていたそうで、なんとももったいないことです。どんなアイディアも、何らかの形で表現されなければ、自分以外の他人に伝わることなくお蔵入り状態で日の目を見ることはないんだなぁ…と痛感。もったいつけずに何事も書き付けておくことが肝心!(苦笑)。
 また、人物像の描き方として、その姿を忠実に描くことと、その内面を描くことの両方が大切!と、弟子たちに伝えていたようで、まさに彼の絵が飛び抜けたオーラを放っているのは、そのせいなんだろうと思えました。
 「スフマート」という技法の効果か、「糸巻きの聖母」は、間近で見るよりも、2~3m離れたところから見る方が、実物を見るかのような存在感がありました。「コレって、今の3DCGにも応用されてるかな?」と、帰宅後に調べてみたら、2Dのプラグインもあるようで。映画「ジュラシックパーク」について書かれたある人のサイトでは、「去年のものより昔のものの方が、シャープでない分スフマートっぽくて現実感があった」というような記載があったので、もしかして3Dではまだ模索中??
 あと、ダ・ヴィンチに心酔した誰かが、彼の思考の後を忠実にたどりたくて、手稿を模写しまくった、との紹介があってビックリ。絵画の模写ならいざ知らず、“思考をたどりたい”と思うなんて、数式をたどるよりも厄介そうなのに?!!―――とまぁ、いろいろ愉しみつつ、500年ほども前の人が、今も多くの人をインスパイアしている事実に、一番驚いたのでした。
 とりあえず、手稿の複製レプリカを買って帰ってきました~♪
 

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