« ラタトゥユ&ポテサラ | トップページ | 『高橋是清自伝(上)』より抜粋 »

2016年6月24日 (金)

日本語フォントデザイナー

 先日のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に、フォントデザイナーの藤田重信さんと鳥海修さんが出演されていました。藤田さんの代表作は、独特の趣がある筑紫書体、鳥海さんの代表作はデザイナー必携のヒラギノ書体。印刷業界やDTP・デザイン業界で、フォントへのこだわりがない人はいないでしょう。
 欧文フォントなら数百個の設計で済むものが、和文フォントになると数万個になってしまうことを考えると、日本語のフォントデザイナーさんの根気のスゴサがわかります(活版印刷の頃の活字のデザインや、その鋳造・組版なんていったらもう、「昔の人は偉かった!」という月並みな言葉でしか言い表わせないほど、突き抜けたスゴさなんですが…)。
 番組では、デザイナーさんたちの、文字の形へのこだわり具合が並々ならぬことを見せてくれていましたが、読みやすい普遍性を追求すればするほど、著作物としては保護されづらくなるというのは、なんだか皮肉なものだな、、、と思ってしまいました。
 また、フォントに対する哲学も、作家さんによっていろいろ。藤田さんが足し算のデザインだとすると、鳥海さんは引き算のデザインだと形容されていました。一緒に番組を観ていた夫は、「ボクは足し算派だな」と言っていましたが、私は「引き算派」。まぁ、夫がフォントにこだわるのはパワポ資料を作るときなのに対し、私は専ら本文書体がメイン。本のカバーとかポスターとかに向き合うときと、本文に向き合うときとで、考え方は変わるかもしれませんが。使われるシーンによって、哲学の採用の仕方も変わってきますよね。
 Apple、Adobe、Microsoftといった、アメリカの20世紀的企業が、フォント開発でしのぎを削ってくれたおかげで、今があるのも痛感されます。
 それにしても、あんなに毎日毎日いろんなフォントを眺めていたら、私ならすぐにゲシュタルト崩壊を起こしそう。。。(苦笑)。面白い仕事もあるものだなぁ~!

|

« ラタトゥユ&ポテサラ | トップページ | 『高橋是清自伝(上)』より抜粋 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ラタトゥユ&ポテサラ | トップページ | 『高橋是清自伝(上)』より抜粋 »