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2019年7月23日 (火)

「天気の子」

 3年ぶりの新海監督作品「天気の子」を、先週土曜日に観てきました。以下、ネタばれ注意――。


20190720  うむむむむぅぅぅぅ~。最初の感想の一言を発するのが難しい。。。観客の男女比は、8:2くらいの印象でした。私の後ろから映画館を出た男の子2人組は「東京より女を取ったって話?」みたいなことを言っていました(笑)。
 あいかわらずの美しい画面構成ーー、光も水も空も雑踏も、いつもの新海作品だったのですが、ここしばらくの東京の日照不足とシンクロしすぎてか、どことなくやる瀬なく、スッキリ感や心奪われる感を見失ってしまいました。日本全体がじわじわと貧弱になっているのが痛感され、太陽の光くらいでしか、明るい気持ちを取り戻せなくなっている…そんな感慨に耽りました。
 ひたすら降り続く雨が、人間の数々の所業のせい・・・とかいう文明批判的な表現は一切なく、淡々と、時代の空気感に翻弄される不遇の子どもたちの営みが描かれて、普通なら陰鬱な雰囲気の映画になってしまうところを、田中将賀さんのキャラデザと、登場人物たちの素直さでマイルドに仕上げているーーそんな印象を持ちました。
 考えてみれば“天気”って、“天の気分”って書くように、ヒトの手には余る壮大な自然の営み。“人気モノ”はいつも、人を喜ばせたり明るい気持ちにさせてくれるものだけれど、“天気”はそうはいかず…。大人目線で喩えるなら、“天気”を“時代”に読み替えて、鑑賞してしまった感じがします。「天気の子」は、この時代の子どもたちーー。それぞれが、置かれた場所で、少しでもそこを心地よい所にしようと頑張っているけれど、なかなかそれが時代や世界全体には広がらず、鬱蒼とした時代に飲み込まれがちなのだけど、それでも、大切な誰かに出逢えれば、そんな時代にあっても前向きな気持ちになれる―ー。そんな感想を抱いたのでした。

 1回観ただけでは、白戸家のお父さんを(2シーンで)見つけることもできなかったし、「君の名は。」の面々とも一瞬の邂逅でしたが、2度3度と観るうちに、もっと別の何かを発見できるかな?(パンフもサントラも買った息子は、また近いうちに観に行くと申しておりました…笑)少なくとも、カップヌードルが2分でも美味しいことと、年下の人でも自分が尊敬できる人であれば“先輩”扱いしてもいいことを把握した、1回目の鑑賞でした(苦笑)。

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