2019年9月17日 (火)

Cofemel – Sociedade de Vestuário SA v. G-Star Raw CV

 応用美術の著作権と、職務著作については、私の中では消化不良のまま依然として横たわっている大きな問題です。
 先日、同期の友人の情報共有により知ったポルトガル最高裁の動向。G-Star Rawという会社のTシャツとジーンズに関するもの。
 ネットの中で本件に触れられている記事には、次のようにありました。「The thrust of the whole argument is that uniformly interpreting the notion of work, which includes the originality requirement, is paramount to harmonising EU copyright (para.24 and restated in para.29).」--。意匠法で保護されるインダストリアル・デザインに関し、どの程度の独創性があれば著作権法でも保護されうるか、という判断が、世界各国さまざまであることは、本当に厄介だろうと思います。

 サル真似でない創造物はすべて著作物だろう、という素朴な価値観がある一方、たとえ本人は真似だと思っていなくても、機械学習と同様にヒトの脳の働きを捉えるなら、オリジナリティとか創造性とは何ぞやという疑問もあり、保護と侵害判断の場面ごとに、独創性の基準が大きく揺れる、その振れ幅の大きさが本当に気持ち悪い。属する国によって、著作物の独創性の捉え方が違うことも気持ち悪い。『キノの旅』的に、「(世界に生み出されるものはすべて、世界の在り物の組み合わせと積み重ねであって、)著作権はない」世界を想像してしまいます(汗)。
 敬愛するハイゼンベルグ先生の『部分と全体』という世界観が、著作権の世界にも敷衍される感覚が、おもしろいなぁ…と思いつつーー。

【日赤デイ】 先週の火曜と、本日と、今月の父は2度の日赤通い。特に異常なく、順調に快復していますようにーー!

| | コメント (0)

2019年9月16日 (月)

いろんな自由化

 先日、在宅勤務で家で仕事をしていたら、ちょうど生協の日で、ずぅ~っと置き配してもらっていた荷物を、その日は直接受け取ることができました。玄関を開けると、見たことのない顔。いつの間にか担当が変わっていたそうで、初めての顔合わせ。「いつもありがとうございます~」とお礼を言って、その日の荷物を受け取り、「じゃぁ、また来週もよろしくお願いします」と挨拶して家に引っ込もうとしたら、新担当のお兄さんが言いました。
 「あの~、はじめましてのところ恐縮なんですが、電気の切り替えとか、お考えじゃないですか?」――
あ~、いつもの営業だ~。生協さんも、環境にやさしい電気というのの販売を始めていて、前にも勧められたことがありました。確か2016年あたりに、電気の小売・送電が完全自由化され、いろいろな会社が参入しているとともに、一般電気事業者もスマートメーターの設置を進めるなど、サービスの分散化・デジタル化が進んでいます。
 通信の自由化というのも、業界の人にとってはすごくドラスティックな事件だったのでしょうが、電力の自由化も、大変なことだと思われます。電気通信事業法、電気事業法というもので、昔ながらの事業者さんは規制に縛られたり守られたりしてきたところ、急にいろいろなライバルが登場するのだから、その環境変化は会社の存続すら左右する大事件。とはいえ、壮大なサービスを軌道に乗せるのは、一朝一夕に出来ることでもなく、自由化を進めて競争を促したい政府としては、様々な経過措置を取ったりして、新規参入者をフォローします(この経過措置は永遠に続くわけじゃないってことも要注意)。奇しくも、台風15号の影響で、千葉の停電や通信不通状況の報道があったばかりですが、ユニバーサルサービスの使命の重さを痛感させられました。都心のこんな近くですらこの状況なのだから、日本全国津々浦々に電力や通信網をきちんと整備することの大変さを、もっと共有すべきでしょうねぇ。
 電力と通信の業界の趨勢が、すごく似通っていておもしろいな~、と思いつつ、エネルギーの、減衰するという致命的な特質をいかに減らすかは、技術的に大きな課題。政策の模索もさることながら、技術の方にも頑張ってもらいたいものです!
 で、最近考えさせられるのは、公共的な色彩の強いサービスに関して、自由化や公正な競争を促すばかりが、消費者にとって良いことなのか?ってこと。むしろ、良質なサービスをする数事業者に全面的に委ね、不当な収益を上げずに適正価格を維持するように規制する方が良い場合もあるんじゃないか?と。非常識な考え方なのかもしれませんが、1 world-1 service の方が、無駄は少ないような気がしちゃうんですよね~^^;;;。独占状態になると適正な行動が取れず、怠惰で貪欲になるっていう前提は、人間のサガを突かれているようで、なんだかなぁ…と思ってしまいます。

20190914_2 【一昨日の月】 土曜の晩、やっと顔を見せてくれました~。

| | コメント (0)

2019年9月13日 (金)

文理融合教育

 過日、ある先生から、「今は、世界の多くの国で、文理融合の教育への大転換が叫ばれ模索されている」というようなニュアンスの話を伺いました。日本も、大学入試改革でかまびすしく、私も文理融合の必要性を強く感じるのですが、と同時に、それって難しいことだなぁ…という思いも強くしています。何かひとつの事象を目の前にした時、分野の違う人が、いかに違う視点でそれを捉えるかっていうのを、つくづく痛感させられることが多いからです。視点が違うから、議論の取っ掛かりや、課題の見え方もまるで違う。どちらの課題も重要なんでしょうけれど、それを同じ土俵ではなかなか議論しづらく、結局専門分化した話し合いに終始してしまいがち。。。バベルの塔は高くなるばかりなのか?!

| | コメント (0)

2019年9月 7日 (土)

画像内テキストが検索可能に&リクナビ問題

 2週間ほど前に読んだ記事ーー「Googleフォト、画像内テキストが検索可能に」。。。なんだか、地球まるごと図書館が、どんどん現実化しているよう。。。Google Lensというサービスの副産物のようだけれど、いずれ、Google Earthに映り込んだテキストなんかも、検索に引っかかってきたりするのかしらん??! しかし、、、例えばある個人がInstagramにアップした写真の利用規約には、すでに「Google Lensや画像内テキスト検索に利用する」旨は書かれているのかなぁ。(――と、自分で調べればいいものを、面倒で疑問形のままにしてしまう私…汗。そもそも、検索に利用されることに、いちいち許諾はいらないのか?! 忘れられる権利との関係は??)
 8月26日付けで、いわゆる「リクナビ問題」に関して、勧告・指導がありましたが、データの使い方について本人に同意を得ずにいろいろ集計し、それを第三者に販売している会社って、かなりあるのでは…と、個人的には推察してしまいます。個人情報の利用については、具体的な提示とオプトインが必要なのでしょうが、閲覧履歴やクリック回数など、機械的に紐づいてしまうデータ等の統計への利用に関し、事前にどこまでの許諾を得ておけばよいのか、再検証が必要かもしれません。。。

| | コメント (0)

2019年9月 6日 (金)

アニメ関連の意匠登録

 先月末、大学院同期の方が教えてくださった、WIPOでのマクロスΔがらみ(←観てました♪)の意匠登録。バルキリーキャラクターオリジナルフォントなど、設定資料の一部が登録されています。初代マクロスに基づいたと言われる「ロボテック」の実写化に当たり、いろいろあったらしいので、近頃はこうした登録がきっちりなされているということでしょうか。。。? ファンレベルで業界の方を囲むことはあっても、こうした戦略部分について突っ込んで伺ったことがないので、一度そんな機会があるといいなぁ~、と思います(笑)。

| | コメント (0)

2019年9月 4日 (水)

弁理士会 倫理研修

 弁理士会では、いくつかの必修研修があり、今年度の私は、倫理研修を受ける必要がありました。
 ということで、先の土曜日の午後は、1時から6時10分まで、半日かけて倫理研修受講。その前の1週間が死ぬほど忙しかったので、対応できるか自信がありませんでしたが、なんとか気力を振り絞って、気分転換のつもりで参加。
 会場に到着すると、2部屋のうちの1部屋に通されて、5人1組のテーブルに分かれてチームごとに着席。全部で6つほどの設問に対し、議論しては発表、という形式で取り組みました。弁理士倫理、利益相反、使用者監督、名義貸し、秘密保持、反社対応などに関し、具体的事例に沿って、弁理士法や会則、弁理士倫理規定などに即して検討。。。久々にこんな研修を受けましたが、面白かった~♪
 利益相反の問題が、すごく微妙に感じられました。相談を受けて、何らかのアドバイスをした時点で、クライアントとの関係性が生まれてしまうので、商工会や弁理士会や地域の無料相談会等に、うかうか協力できない気分にもなってしまいましたが、まぁ、誠実・公正を心掛けるのが最優先。弁理士法31条の1,2,3号と、弁理士倫理(会令36号)3条は備忘備忘。それにしても、条文とか要件とか、いろいろ忘れてるわぁ~(大汗)!

| | コメント (0)

2019年8月31日 (土)

マリカー控訴審 中間判決

 5月30日、いわゆるマリカー訴訟の控訴審の中間判決があり、その概要についての解説がネットに出ていました。
 個人的には、訴訟の行方や法的判断よりも、どうやったら、正当にマリカービジネスを運営することができたんだろう?という所に関心があります。
 観光客に、小さなカートで都内を走るアトラクションを提供したい…、できるなら、まるでマリオカートのキャラクターになったような遊び心を加えたい――。そう考えたら、まずは任天堂にお伺いを立てるのが筋。正攻法ならそうなりますが、まず許可は下りないだろうことは想像に難くない。契約交渉で法外なロイヤリティを吹っ掛けられたら、それを飲める余裕もない――となれば、まぁ普通なら、任天堂色を盛り込んだ遊び心部分は断念せざるをえない……というのが手堅い判断。
 こういう判断をせず、あくまで任天堂とは無関係との強硬姿勢でサービス提供を開始したものの、案の定、警告を受けて果ては裁判に突入。。。その間も差し止めがあるまではサービス継続――。裁判費用と事業収益の凹凸、会社のレピュテーション、競合参入の防衛…、あれこれ考え合わせた場合の収支バランスはいかに?!
 上記解説でも触れられていましたが、コミケ等ではすっかりお馴染みのコスプレについて、事業サービスで利用する場合の、不競法・著作権法・商標法上の判断が出たら、聖地巡礼ビジネスなど、コンテンツ頼みのサービス環境はガラリと様相が変わりそうな予感。。。クールジャパン戦略を模索するなら、キャラクターの持つパワーを正当に評価しておかないと、利用したくてもできない。。。あやふやなまま放置しないで欲しいなぁ~。まぁ、ケースバイケースで、類似度や主観や規模などが相違するので、あくまで目安にしかならないでしょうし、結局のところ、版権を持っている会社の意向次第にならざるを得ないけれど。。。(苦笑)。

| | コメント (0)

2019年8月29日 (木)

パブリック・ドメイン・アプローチ

 知らない道を歩くのが好き。
 野山のトレッキングが好き。
 険しい登山も嫌いじゃない。
 これらはみんな、パブリック・スペースがあるから出来ること。

 おいしいワインの原料になるブドウ畑は大事にしたい。
 美味なチーズは密やかに熟成してほしい。
 藝術的なワインは、職人技の大振りで端正なグラスでいただきたい。
 これらはみんな、クリエイティブな創造者がいるから出来ること。

 今月の「Patent」に、田村善之先生の「特許法における創作物アプローチとパブリック・ドメイン・アプローチの相剋」という論考がありました。パブリック・ドメインの意義に光を当て、新規性喪失の判断時、進歩性(非容易推考性)欠如の判断時、先使用権の成立判断時の3つの場合に分けて、銅張積層体事件、シュープレス用ベルト事件、ピタバスタチン事件を具体例にして、二つのアプロ―チのバランスを探る指針を与えてくださっていました。いずれの場面においても、ケースバイケースの判断にならざるをえないと感じつつ、私のバランスはどうも、パブリック・ドメイン・アプローチ側に偏ってるな…というのが正直な感想。田舎のネズミと都会のネズミに喩えるのもおかしな話だけれど、田舎のネズミが畑の作物でなく、野生の果実などを食べてるのなら、私には断然、田舎のネズミの暮らしが性に合ってる。

| | コメント (0)

2019年8月27日 (火)

知財に関する最高裁判決

 本日、点眼薬化合物に関する特許の無効審判の審決について、最高裁判決が出たとのことで、周辺が大騒ぎ(アルコン・協和キリン v. X)。化学専門の方の声を聴いていないし、訂正も2回されていたりして、きちんと読み込んでいないので何とも言えませんが、化合物の含有濃度とか機序とかいう話以前の、審理の判断の枠組みに問題があったかのような雰囲気。原審の判決文も読まないと、よくわからないのかなぁ。。。

【ナイトプール】

20190817_1220190817_1320190817_1120190817_10  旅行三日目の夜は、ナイトプールへ。いわゆるインスタ映え(笑)? 花火のサービスや、サックスの生演奏など、洒落た夜でした♪ ビーチにある大浴場とサウナで汗を流して、ぐっすり眠れました~。

 

【National Tresure3】 昨日、本ブログのアクセスが急に増えていたので、どうしたのかと調べたら、大部分が「ナショナルトレジャー3」の検索で本記事にヒットしていた模様。いつの間にか、公開されてる???!

| | コメント (0)

2019年8月17日 (土)

ポイントってなんだ…?

 Tポイント、Ponta、楽天スーパーポイント、nanaco、Amazonポイント、WAON、dポイント…。世の中を見渡すと、今やポイントだらけ。
 個人事業主になって、会計で最初に悩んだのもポイント。ヨドバシで必要なものを買い揃えるのに、事業所名義のポイントカードを作ったのはいいけれど、そこに溜まったポイントって、どういう処理をすればいいのやら…と。
 この春、公取が調査を行っていた、Amazonマーケットプレイス出品者向けのポイント規約変更 の話も、1%って大きいよなぁ…と思いました。
 電子マネーも、暗号資産も、乱立状態で、何が何やらという感じですが、私はいまだに、TポイントとWAONはスーパーで溜め、ビックカメラとヨドバシカメラのポイントは量販店で溜め、マツキヨポイントは近所の薬局で溜め、、、電子マネーはSuicaのみ。デビッドカードも持ってはいますが、未だ外で使ったことがなく、、、(クレカはさすがに通販ではよく使いますが…)。つくづくアナログ人間(笑)。でも、もう何年かしたら、本当に現金は持ち歩かなくなってしまうのかもなぁ。。。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧