タイムスリップ1997-11
ママのかわいい子猿ちゃん
仕事に徹夜はつきものだけど、キミがお腹にいるときまですることになるとは。。。
あいかわらず仕事は忙しく、ついに完徹して朝の電車で帰路につくハメになってしまった。しかもその日は産科で定期検診の日。家に帰らず、そのまま8時半に産科に駆け込んだ。それでも、診察室に呼ばれたのはまたしても12時。私は待ち合い室で船を漕ぎながら、周囲の視線をよそに休息していた。
前回の診察で、先生に、「ちょっと子宮に水がたまってるけど、腰、痛くない?」と聞かれていたので、そのことが気にはなっていたのだが、今回も、依然7センチほどの大きさで水がたまっているという。「このままだと、そのうち急にお腹が痛くなって、救急病院へ運ばれて、開腹手術になるかも」などと言う。まったくなんて言い草だろう。里帰り出産する患者は歓迎されないとは聞いていたが、こうも露骨に脅かされると、さっさと実家のそばの産婦人科へ移ろうかという気になる。まあ、お腹の胎児は着実に大きくなっており、心臓が力強く脈打っているのが見えたから、あまり気に病まないようにしようと思った。もう、頭や手足といった部位が形成されているのもわかり、双子でないのも確実なようだった。何を隠そう、うちの夫は一卵生双生児だったので、私も双子を出産するのではないかと、密かに考えていたのだ。
こうして、胎児の成長は確認できたが、私の子宮内の状況に不安の残る検診だったため、翌日、神保町の書店のメディカルブックコーナーへ行って、真面目に調べた。医学書など、手に取ったこともなかったので、要領を得なかったが、ようやくそれらしい項目を見つけた。『ルテイン嚢胞』。・・・「妊娠初期にみられ、hcgの刺激により、子宮に隣接して、分泌物などが貯留する現象。hcgが弱まる12~15週に自然に縮小・消滅するのが普通で、特別の処置を要しない。時に茎挫転を起こすことがある。」とのこと。hcgというのが何なのかよくわからなかったが、あの医師の話しもなまじ嘘ではなかった。このときが9週くらいだったから、あと1~2ヶ月我慢しないと、この黒いかげの縮小は期待できないらしかった。この『ルテイン嚢胞』というのは、妊娠初期異常の「その他の項目」の中にあったので、それほど深刻な現象ではないらしいことがわかって、かなりホッとした。
私は、普段病気をしない分、打たれ弱いというか、ちょっと異常があると、精神的にとても不安になってしまう。これから先も、特に大きな問題もなく、無事に出産できるといいのだけれど・・・.仕事も大事だけど、身体を第一に考えよう、と心に決めた私だった。
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