タイムスリップ1997-14
ママのかわいい子猿ちゃん
仕事もしたい、子どもも欲しいって、やっぱり欲張りなんですよね。
八月末から始まったつわりが、ほぼ一ヶ月たっても一向に治まる気配がなく、あいかわらず気持ち悪い状態なので、仕事の方もなんとなく早め早めに切り上げてしまうことが多い。周囲も気遣ってくれるから、ついつい甘えてしまう。けれどこうした状況下、仕事のいろいろな側面で、私はもう既に戦線離脱していると看做されている気がして仕方なかった。ハードな仕事は回ってこない、ちょっとの遅れもどやされない。ハードに働かされても困るのだが、なんとなく寂しくもある。一線から離れると同時に、同じような境遇の人はいないかと慰みに探してしまったりするのだが、社内にはほとんど見当たらなかった。
妊娠・出産に関心を寄せる人というのが、ある時期に全人口の何%くらいいるのか定かでないが、かなり大雑把に概算すると、女性ということで50%、そのうち20代~30代ということで20%、で妊娠中か出産直後ということで10%(多すぎ?)・・・。50%×20%×10%=1%!! この概算でも多すぎるくらいだろうか? 今どき、20代30代は働き盛りで、仕事やファッションや遊びや結婚などには関心があっても、まだ妊娠出産は水面下でちょぼちょぼ・・・というのが実情なのか?
思うに、妊娠中の女性というのは一種、身体障害者的状態に陥っていると言えると思う。病気ではないのだけれど、一般的にどうしても人からのフォローを必要とし、多少の負担をかけ、保護を必要とする。身障者の方には失礼かもしれないし、みんながみんなそうだというのではないのだけれど、夫に助けられて当然、職場の人にいたわってもらって当然、と、なんとなく傲慢で怠惰になっている自分をふと意識して焦ったのだった。大多数の人とはちょっと違う境遇に置かれて、卑屈になることはないが、謙虚さ持ちつづけなければ、と自戒したのだった。
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