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2006年6月20日 (火)

タイムスリップ1997-16

ママのかわいい子猿ちゃん

 母子手帳は、日本が世界に誇るものです、ずいぶんお世話になりました。

15 母子手帳をもらう

 10月3日、宮前区役所へ母子手帳をもらいに行った。この区役所が、駅からまっすぐに坂を昇っていったところにあるのだが、その坂が半端でない。かなりの勾配で、しかも長い。坂にはすっかり慣れていた私も、身重な身体でその坂を昇るのはかなりしんどかった。途中に小学校があって、「このお腹の子も小学校なんかに通う日が来るのかなぁ」などと思いながら、てくてくと歩いていった。
 妊娠してから読んだ漫画家の妊娠話しの本に、母子手帳は市町村によっていろいろな作りになっていて、センスの良いもの悪いもの様々だ、とあったから、川崎市の母子手帳はどんな風だろうかと気になっていた。行ってみると手続きは簡単で、所定の用紙に必要事項を記入して窓口に提出するだけ。受け取った母子手帳は、B6版くらいの大きさで、表紙は岩崎ちひろさんの、お母さんと子供の絵だった。センスはいい方の部類だな、と内心笑った。最初の数ページに、妊婦検診の補助券(自治体が負担してくれる)がついていたので、もう何回か産婦人科に行ってしまってちょっと損した気分だった。あとは、出産までの妊婦の検診結果が記録できるページや、出産後の子供の成長記録、予防接種記録、歯科検診記録などのページ、その他いろいろな注意事項など、盛り沢山で、充実した一冊だった。以前、母から見せてもらっていた母子手帳は、もっと小形で薄っぺらで(携帯するにはいいかもしれない)紙もわらばん紙のような感じだったのを覚えていたので、母子手帳もグレードアップしてるんだな、と感じた。ただ、内容は昔も今もほとんど差がなく、妊娠出産に時代は無関係なんだと、改めて自然の営みの普遍性(ちょっと大袈裟)をも実感した。
 その後、里帰りして実家のそばの病院へ行くようになってからは、あちこちの市町村から訪れる妊婦さんの、いろいろな母子手帳を目にすることになったわけだが、デザインは実に様々で、川崎市のものより小さいものがほとんどだった。なんとなく、表紙の絵柄の選び方で、その市町村の保育に対しての姿勢や力の入り方がわかるような気がして、ついつい観察してしまった。でも、どんな母子手帳でも中身は2色刷りがせいぜいで、さすがにオール4色というのはなかった。仕事柄、オール4色の楽しい母子手帳を作ってみたいな、などと考えた私だった。

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