タイムスリップ1997-17
ママのかわいい子猿ちゃん
「どこで産むか」っていうのは、結構大問題なんですよね。
もともと病院不信のところがある上、健康のため、生まれてこのかた病院にはほとんど縁のなかった私にとって、自宅のそばの産婦人科個人病院の印象は極めて悪かった。だから、里帰りしてからの検診と出産をする病院はきちんと納得できる所を選びたいと、いろいろな人に相談した。夫の知り合いの御主人の実家が、私の実家の近くで小児科を開業しているからと、わざわざその地区の病院の評判を教えてもらったり、以前にそこで出産したいとこや友達から、どうだったかを聞かせてもらったり・・・。結局は、知り合いの医師から紹介状をもらって、総合病院に通うことに決めた。その後、自宅近くの個人病院にもそれなりにいい所があったと思い直すことになるのだが、病院の設備や医師の腕など、通ってみないとわからないことがほとんどで、たとえアメリカのように格付けまでされたとしても、はり自分の目で確かめるしかないのが実情のような気がする。
10月7日の朝、前の晩職場から実家へ帰ってきておいて、そのまま実家近くの総合病院へ行った。まず受け付けに行って驚いた。総合病院だから、整然と患者が並んで、すべてオンラインで処理されていくのはわかるとして、ほとんどが老人で、妊婦など数えるほどしかいなかったのだ。産婦人科だけの個人病院では、待ち合い室は妊婦で溢れ、異様ではあったが活気に満ちていた。ところが、老人がほとんどだと、何やらロビーも元気がなく、私までエネルギーを吸い取られてしまうような錯覚に陥った(お年寄りの皆さん、ごめんなさい)。また中には、単におしゃべりをしに来ているようなお年寄りもいて、医療費負担が増えたとはいっても、まだまだこんなもんだな、とも思った。
そんな受け付けを済ませ、産婦人科のフロアへ行くと、そこはさすがに妊婦ばかり。お馴染みの風景がそこにあった。採尿して体重と血圧を計って、順番を待つ。ここでも、待たされる時間にそう大差はなかった。世の中結構妊婦って多いんじゃないだろうか。紹介状があったから、多少優遇してもらっているような気になりながら、部長先生に診ていただく。エコーと内診をして、「いやいや、順調ですよ。」との言葉。心配していた「ルテイン嚢胞」も問題ないとのこと。黒縁眼鏡にちょっと薄い頭の先生は、優しく笑って太鼓判を押して下さった。ああ、これこれ、この安心感がなくっちゃ。私はここ数週間の悶々とした気持ちを吹き飛ばしてくれた先生に感謝した。個人病院と総合病院、どちらにも良い所悪い所あるから、とにかく自分で納得した所に通うのがベストなんだろう。
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