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2006年6月27日 (火)

タイムスリップ1997-22

ママのかわいい子猿ちゃん

 お腹の中はどんな気分でしたか? ママの方は、保育器になった気分でしたよ(^^)

21 歩く保育器の自覚

 通常のジャンパースカートがパンパンになり、もはやそれを着つづけるわけにもいかなくなり、マタニティーのスカートへ移行せざるを得なくなった頃から、私は自分のことを、ほとんど「歩く保育器」と自覚するようになった。口は栄養補給口、鼻は空気洗浄機、耳は情報探知機、お腹の脂肪は保温材、胸は後々のミルクタンク・・・という具合。母から、「お前はお腹にいる時、『101匹わんちゃん大行進』の映画を見に行って、喜んでぴょんぴょんはねてた」と言われてから、お腹の中にいても、快不快は敏感に感じてるんだろうな、と思うようになっていた。だから、見るもの聴くものにも多少神経を使って、いつも自分が心地よい環境にいられるように心掛けた。
 それにしても不思議だったのは、これまでだって自分に心地よい環境を整えるに越したことはなかったのに、無理なことをして不快なままで悶々とし続けたりすることも多かった。しかし、こと子供のためと思うと、勤めてそういう状況から脱してしまえる。人間、自分のためと思ってはなかなか常に明るい気分でいる努力はできないものだけれど、人のため、増してや自分のお腹の中にいるわが子のためと思うと、意識的に明るい気持ちでいようとすることも苦にならないものらしい。
 こうした自覚を持ちつつも、私の場合、食べ物に関してはずいぶんいい加減なものばかり口にしていた。ただ、何か異常があってもすぐに原因究明できるようにと、妊娠中に口にしたものはすべて記録していたのは、せめてもの罪滅ぼしのつもりだったのか? 自分が食べたいと思ったものを食べていたわけだから、精神衛生上は良かったのだと勝手に納得するが、今その記録を見ると背筋が寒くなる。私の子はこんなもので大きくなってきたのか、と。全部をここに列挙すれば、世の妊婦さんも気楽な食生活を送れるのだろうけれど、下手をすると妊娠中毒症続出にもなりかねないので、やめておこう。

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