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2006年6月11日 (日)

タイムスリップ1997-8

ママのかわいい子猿ちゃん

 妊娠中はアルコールはご法度? ママはどうだったかな?

7 飲みたい話

 タバコがお腹の赤ちゃんに悪いなら、アルコールだって悪いんだろうとは思う。多くの、飲酒愛好家だった女性が、妊娠してからはお酒を飲みたいと思わなくなった、と語っている。私も、タバコの煙りにこんなに敏感になったのだから、お酒だって、飲みたいとは思わなくなるのだろうと期待していた。飲みたいのに我慢するのはつらいに違いないから。けれど私の場合、つわりの最中もそれからも、妊娠中ずっと、お酒が嫌だと思うことは一度もなかった。中には、匂いをかぐのさえ嫌になる人もいるというのに、私は、むしろ周囲から「やめた方がいい」と言われるたびに、どんどん飲みたくなっていった。きっとお腹の子もお酒が好きで、立派な(?)うわばみになるのだろう・・・などと都合良く考えて、飲んでしまおうと何度も思ったが、理性でなんとか思いとどまった。胎児に対するアルコールの影響は、まだはっきりとわかっているわけではないらしいし、量によってもずいぶん異なるのだと思う。ただ、五体満足に生まれてきて欲しいというそれだけの気持ちから、私の抑制はなんとか効いていた。ちょっとでも口にすると、一挙に飲みたくなると思ったので、まったく飲まなかった。ワイン一杯くらい・・・と、勧めてくれる人も多かったが、一杯が二杯になり三杯になり・・・となるのが恐くて、ぐっと我慢したのだった。
 出産後飲めるようになったときに楽しめるように、「日本酒」という本を買って酒造りのことを勉強したり、ワインの本でいろんな名前を覚えたり、結局、まったくお酒と縁を切ることはできなかった私である。アロマテイスティングなんて言葉はないと思うが、私はずいぶん匂いだけでお酒を味わった。夜、夫が飲んでいるビールやワインやブランデーを横からちょっと取り上げて、「スーっ」と鼻から息を吸い込んで、その匂いに酔いしれ、悦に入った顔をする。夫は何度もこれをやる私に呆れ果てて、「そんなに飲みたいんなら飲んじゃえば?」と無責任発言をしたりもしたが、それでも頑固に我慢し続けた私だった。幸い、禁酒することでストレスがたまる、というところまではいかなかったから、私もそれほど「飲んべえ」ではなかったのだろう。ただ、女のくせに、いくら飲んでもほとんど顔色が変わらなかったので、もし生まれてくる子が女の子だったら、アルコールを摂取したら、「ポッ」と頬を紅潮させるような清楚な感じの子になって欲しいなぁ・・・などと思ったりしていた。

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