タイムスリップ1997-25
ママのかわいい子猿ちゃん
安定期に入り、キミのことを会社のみんなに報告! 何をプレゼントされたかというと、、、さすが編集部!
読書の秋だからということもないが、無性に本が読みたくなる時期というのがある。11月下旬、私も、あまり活発に動き回れないということもあってか、あれこれ読み散らかしていた。まついなつきさんという人の「笑う出産」「笑う出産2」、「赤ちゃんがきた!」などの妊娠がらみの本や、夢枕獏さんの「神々の山嶺」(上・下)、翻訳本「ディープブルー」などなど。
以前から私は、刑務所に入れば、雑事に煩わされることなく集中して何かできるのになぁと思ったりしたものだが、妊娠して動きが鈍くなることで、活動もずいぶん制約を受けるので、妊娠も、読書するくらいのことになら、集中できるメリットはあるなぁと思った。
「笑う出産2」というなかなか面白い本の中に、『子育てという仕事は、ある日突然一方的に子供から解雇を言い渡される一時的な仕事だけれど、それだから、一生ものの仕事を持ちたいと思うのは自然ではないか』という記述があった。ウムと唸った。この本の著者は漫画家だから、もう立派に一生モノの仕事をできる技を身につけているけれど、私にはまだ何もないなぁと、少々情けなかった。
編集という仕事を果たして一生ものの仕事と言うのだろうか・・・と首をかしげながら出社した私を待ち受けていたのは、編集部からのプレゼントだった。大きな箱の中には、空気清浄機。お腹が大きくなってきたので、さすがのヘビースモーカーたちも、大っぴらに煙草をふかすのは気が引けるようになったらしい。ありがたく頂戴して、机のすぐ下に設置した。いただいたモノも嬉しかったけれど、編集部の皆さんの気持ちがとても嬉しかった。仕事量も加減してもらったりしているのに、こんないただきものまでしてしまって、本当にありがたいと感じた。
そんなこんなで気分が上向きになったのか、一生モノの仕事なんて、本人の捉え方次第だと開き直った。本人が一生懸命やっていれば、それは一生モノの仕事なんだ。仕事に優劣なんてない。要はどれくらいの熱意でその仕事に取り組んでいるかだ。ただ、最近では育児という仕事でなくとも一方的に解雇を言い渡される風潮が広まりつつあるのは、恐いことだ。お腹が重くても、いい加減な仕事はしないようにしようと戒めつつ、おいしい空気を吸いながら仕事に励む私だった。
| 固定リンク
「育児」カテゴリの記事
- 森永乳業さんの「わたしの育児日記」(2022.07.11)
- タイムスリップ1997-47(2006.08.03)
- タイムスリップ1997-46(2006.08.01)
- タイムスリップ1997-45(2006.07.31)
- タイムスリップ1997-44(2006.07.30)
コメント