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2006年7月14日 (金)

タイムスリップ1997-34

ママのかわいい子猿ちゃん

 生まれる前からすでに子どもの教育に頭を悩ませるなんて、ナンセンス?

33.出産前の幼児教育談義

 2月。私の大学時代の友人が無事出産したとの連絡があった。私より数カ月先の出産ということで、この先、わからないことは彼女に聞けばいい、という安心感が生まれた。彼女には、病院のことや、出産準備のことなど、すでにいろいろと情報提供してもらっており、それだけでも心強かったが、さすがに出産してしまったあとの発言は説得力があった。「なぁに、案ずるより産むが易しよ! はっはっは」・・・出産前は何度か入退院をくり返して、決して楽な出産ではなかったはずなのに、それでもとても溌溂として、産前産後のあれこれを楽しそうに話してくれるのだった。
 電話でいろいろと話すうち、予想外の話題に突入した。「あぁ、そういえば、雑誌とかで資料請求なんてしてる?」「えっ、たとえばどんな?」私はなるべく雑誌や本に振り回されないようにと、ほとんど何も読んでいなかったというのが正直なところだったので、一体どんな資料の請求はがきがついているものかさえ想像もつかなかった。「ほとんどあらゆるものの資料請求できるけど、このあいだ、幼児学習教材の資料を請求してみたんだ」な、な、なにー?!「胎教の教材もずいぶんでてるけど、私は生まれてからでもいいかなと思って」えっ、まだ産まれたてじゃあ・・・?「ワールドファミリーのディズニーの英語教材なんていいらしいんだけど、高い高い! でも3ヶ月くらいから始めるのが効果的なんだってー」はっ?英語?赤ちゃんに?・・・私には何から何まで驚くべき話で、考えてもいなかったことなので、なんと受け答えてよいやら途方に暮れてしまった。
 夜、帰ってきた夫にその話をすると、「そんなのいいよー」の一言で片付けられてしまったが、そのくせ「でも公立の学校へは今どきあんまりやりたくないねぇ」などと言う。ってことは「お受験」でもさせるつもりなのだろうか? 受験戦争なんて遠い昔のことだし、生まれてくる子にはまだまだ、と思っていたが、産まれる前からすでに競争は始まっているのかしらんと、複雑な心境だった。まぁ、元気に好きなことをしてくれればいいやと、開き直るしかなさそうだった。
(後日、友人の言葉に感化されて、いくつかの資料を取り寄せたが、数年使える教材でも50万以上と聞いて、即座に断わった)

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