タイムスリップ1997-37
ママのかわいい子猿ちゃん
仕事に行かないで家にいるって、不思議な感覚です。
産前休暇に入っての初日、何をしようかと思わず悩んでしまったが、やはり会社に行かなくて済むと思うとなぜか家事に力が入る。掃除機をかけて椅子のほこり取りをして洗濯して玄関を掃いてふとんを干してホワイトシチューを作って花をいけて・・・。それから買い物が長くなる。普段ならすっと通り抜けてしまうような売り場でも丹念にチェックしたり、珍しい野菜の名前を一つ一つ確認して覚えたり。私は買い物でストレス発散するようなことはなかったけれど、24時間自分のために使える時間がもてるようになってみると、買い物が俄然楽しくなった。学生時代以来のこの貴重な時間、買い物なんかで費やしてはもったいないという気持ちも働くのだが、身体が重いこともあって、歩くスピードが落ちると、どうしてものんびりと買い物してしまうのだった。収入がなくなって贅沢できなくなる時期なのに、時間はたっぷりあるものだから、ついつい買い過ぎてしまったりする。
のんびりと街を歩いていると、昼間の町中は実に子連れの主婦が多いことに気が付いた。昼時ともなると、Mr.ドーナッツやマクドナルドやケンタッキーに主婦がたむろして、ぺちゃくちゃとおしゃべりしながら1~2時間もかけてお昼を食べているようだった。髪振り乱して働くお母さんとは懸け離れた贅沢な光景がそこにはあった。こういうゆとりのあるお母さんの子供と、働きながらのお母さんの子供とは、どこか根本的なところが違ってくるだろうなぁと漠然と思った。どちらがいいのかはわからないけれど、仕事と生活に追われて、精神的にゆとりのない母親にはなるまいと思ったりしたのだった。
休暇に入ったら、ホームページ作りの勉強や英語の勉強や陶芸やピアノのレッスンなど、普段できなかったことをやりたいと考えてはいたものの、すぐには腰があがらず、最初の数日は暇ができるとテレビを付けてしまった。マメに家事をしてテレビでワイドショーやバラエティーなどニュース以外の番組を見て、新聞のチラシをのんびりチェックして雑誌を読んで・・・これぞ主婦って感じののんびり生活に、身重であることをしばし忘れた私だった。
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