タイムスリップ1997-38
ママのかわいい子猿ちゃん
友だちが無事出産と聞くと、少し安心するものです。
3月の頭、学生時代にサークルで一緒だった友人から電話があった。彼女は私より2ヶ月ほど早く妊娠していることがわかり、妊娠中何度か、連絡を取り合って情報交換したりしていた。その友人が、開口一番「産まれたよー!」と軽やかに声を上げたのだった。私もカウントダウンにかかっていた時だったのでとてもひと事とは思えず、「おめでとー!!」と心からお祝を言うと、その後は質問のオンパレード。「どうだった?どうだった?」 妊娠後期のこと、入院前夜のこと、陣痛のこと、分娩の様子、出産直後の感覚、出産後の入院生活のこと、退院後の生活、そして何より赤ちゃんのこと・・・。2月の上旬に出産を済ませた彼女は、既にすっかり落ち着いてはいるものの、やはり出産の興奮はまだ生々しく残っているようで、こと細かに説明してくれた。ただ、母のたくましさとでも言えるものがもう備わってしまっていて、「なぁに、案ずるより産むが易しよ! 終わってみると呆気無かったよー」とゆとりの発言も出た。また、「いや、産むまではそれしか考えられなかったけど、産んでからの方が大変。とにかく寝られないよー」と脅かしてくれる。まだ産んでない者としては、やはり何を言われても「産む」ことが一番の悩みの種だ。
彼女の家では、子供を健太郎くんと名付けたという。元気な男の子で、親戚からはもてはやされまくっているらしい。寝られなくて大変と言いながらも、その声はどこか弾んで、息子のことを話す彼女の口調の端々に、彼への愛情が溢れているのが感じられた。学生時代からいろいろ一緒に遊んでいた友達がお母さんになったのだと思うと、なんだか不思議な気がした。面倒見のいい人なので、きっといいお母さんをしてるんだろうなぁと想像しながら、栃木と神奈川という距離も考えずに電話し続けたのだった。
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