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2008年2月21日 (木)

HD DVD撤退

 映像関係の仕事をする知り合いの中で、過日から話題の「東芝 HD DVD撤退」のニュースが波紋を広げている。かつてのソニーがベータで身をもって学んだ教訓をいかし、今回のブルーレイではコンテンツ確保を最優先で進めたらしく、東芝陣営のHD DVDを大きく引き離してシェアを獲得していったようだ。
 素人考えなのでいい加減なものだが、私個人としては、今回の勝負、ネーミングも大きく影響したのではないかなぁと感じる。「ブルーレイ」という言葉が流通しはじめた頃、「何それ?」とは思いつつ、なんだか“カッコイイ”イメージがあった。ニューウェーブというか、新技術の匂いがしたのだった。一方、HD DVDは、ハードディスクとDVDという既存技術を並べただけの印象で、本当は「High Definition」のHDなのだが、そもそも「High Definition」の意味がよくわからなくて、まったくユーザーフレンドリーでない感じがした。
 いずれにせよ、最近の製品展開は、いくら新しモノ好きの人でも、ちょっとメーカーに踊らされる感が強すぎて、なかなか手を出したいと思えない。技術進歩の素晴らしさはスゴイことなのだと思うが、それが現在の市民レベルに本当に必要な技術なのかは判断が難しいところ。携帯やハイビジョン同様、高機能・高性能すぎて、必要もなく値段がはる製品はよくよく検討を重ねて導入したいものだ。
 東芝は、ここ数年は原子力発電技術の方で大きな商売をする様相もあり、社内での部署間駆け引きも大変そうだなぁ。

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