『極端な未来』
知り合いの翻訳家の方が、新たに手がけた本を送ってくださった。『極端な未来』という、主にイノベーションと経済が融合される未来について説いた本。昨日の新聞に、iPS細胞の山中先生の幹細胞技術の特許申請が、ヒトに関しては製薬会社のバイエルに先んじられた、という記事があったけれど、これなどはまさに、イノベーションと経済の融合する未来を予感させる事件かもしれない。通常、科学者にとってはお金の話などはあまり関心のないことだし、ビジネス家にとっては科学技術の進展は頭が痛くなる種のものかもしれないけれど、これからはむしろ、他分野の情報にもしっかり気を配っておかないと、自分の最も関心あることすらうまく回らなくなるのだろう。それにしても、私がインタビューしたことのある科学者の数人は、「補助金をもらうためには、世間に気配りしたり、名目をコントロールしないとダメな場合があってね」などと、研究費獲得のため処世術的に立ち回る人が多くいることを匂わせていたけれど、その点、アメリカで真に時代を牽引している人の姿勢は素晴らしい!この本の中でも、スティーブ・ジョブスがApple初のコンピュータを作っていた当時のことが書かれていたけれど、将来PCが人類のあらゆる分野の人にどんな効能をもたらすかを、専任の研究者に調べさせていたとか。PCを開発することだけにとらわれず、当初からその社会的影響をあらゆる側面から検証しようとしていたという。。。。ん?そんなの当たり前? でも、意外にそういうことをきちんと考えて開発している人って少ないんじゃないかな?
「試験当日まで、残り6日」――プレッシャーからか、昨晩は夢に試験問題が出てきた。。。(汗)
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