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2008年5月14日 (水)

気になるレビュアー「ゴルゴ十三」氏

Code20080514_2  amazonのレビュアーの一人に、“ゴルゴ十三(じゅうぞう)”さんという人がいる。どこの誰なのかはもちろん知らない。気になる本があってamazonのレビューを読むと、かなりの確率でゴルゴ十三氏の書き込みがあるのだ。しかもそのレビューの書きっぷりが私好みで、いつしか気になる存在になっている。彼は私にとって、アニメ「耳をすませば」の月島雫が図書カード上で見つけた「天沢聖司」のような存在だ。こんな本も読んでる!あんな本まで読んでる!すごいなぁ。先越されてくやしいなぁ。そんな思いが交錯する。
 彼のレビューを読んでから、サイモン・シン氏の『暗号解読』を読み始めた。すると出だしのあたりに、ヘロドトスの『歴史』に記されたギリシア人“ゴルゴ”のことが紹介されていた。ゴルゴは女性であり、ステガノグラフィー(メッセージの存在を隠すタイプの秘密通信)の存在にいち早く気付いた才女として紹介されていたのだ。「この文章、ゴルゴ氏も読んだろうな…」――ゴルゴ十三氏のペンネームは、もちろんマンガから取ったものだろうが、こんないかついペンネームが、遥か昔のギリシアでは女性の名であったことが可笑しかった。
 ……で、『暗号解読』はもちろんおもしろい! この本は、情報セキュリティの“暗号”の勉強にもなるし、一石二鳥というものだ。私にとっての“暗号のとっかかり”はやはり、大昔の子ども時代に読んだシャーロック・ホームズの手旗信号だが、この“頻度分析”の解読手法は、暗号解読の最も重要な道具なのだそうだ。練習問題なども付記されているため、のんびりのんびりと読んでいこうと思う。

「成績照会公開日まで、あと34日」

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