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2008年6月12日 (木)

『ほんとうの環境問題』

Eco20080610  『ほんとうの環境問題』を読了。といっても、書き下ろしはII章だけで、I章は雑誌からの流用、III章は対談をテキスト起こししたものなので、さらりと読めてしまった。書店で見かけた『iPS細胞ができた!―ひろがる人類の夢 』の文字の大きさにもびっくりしたが、最近は本当に、サクッと読めてしまう本が増えたなぁ。
 で、池田&養老両氏の本だが……まぁ可もなく不可もなく。すでに養老さんの考え方は私なりに把握しているつもりだし、池田さんという方の本は読んだことがなかったけれど、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』の武田邦彦氏の意見を引用している部分が多いことから、およその方向性は掴めた。そんな折、息子の塾から「ecoんくーる」という温暖化防止アイディア募集のパンフが配られた。以下、私の個人的なアイディアを一つ(^^;;;。

Eco20080611  虫好きのお二人の放談、面白く拝読しました。環境問題がきわめて政治的な背景を持つことは痛いほどよくわかりますが、今後、地球規模のこの問題をきっちりと考えるためには、まだ圧倒的にデータ不足、というのが私の見方です。温暖化もIPCCの予測も、何かをシミュレートできるだけのデータがないまま、ザルのようなメッシュで地球を単純化しているのではないかと思うのです。そこで一つ提案! SETI@homeの環境観測版とでもいうようなシステムを、世界中の有志で作る、というのはどうでしょう? miniSDやUSBメモリに装着できるような環境観測キットを作り、それを携帯やPCにつないで、日々各所の気温や湿度や気圧、空気成分分析などのデータを蓄積するんです。GoogleEARTHと地球シミュレータを合体させたような感じで、せめて1Kmメッシュ、6時間単位くらいでデータを蓄積していく。これを100年くらい続けたら、かなり面白い分析も可能になってくるのではないかと思うのですが……レコーディング・ダイエットではないけれど、毎日毎日こうしたデータ収集に精を出せば、自ずと環境に配慮した暮らしをするように意識改革されるのではないかとも思います。まぁ、音頭を取ってシステムを作りあげるのは至難の技かと思いますが、純粋に地球のことを考えるなら、国益とか損得とかで人の懐を忖度する前に、過去の地球がどうこうではなく、“今現在の地球”を正確に観測することが大切なのではないかと思います。

――― ところで、二酸化炭素排出量の算出方法すら知らなかったので、Web検索してみたら、おもしろいページを見つけた。計算機のカシオのページらしい。このページの、「環境の計算→地球温暖化」のところに、自動算出のフォームがある。排出量は単純に、燃料を燃やした際の炭酸ガスの量なのだろうが、排出量取引って、どのくらい厳密にできるもんなんだろう?

「成績照会公開日まで、あと5日」

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