『河童のクゥと夏休み』
土曜日から一転して、寒いくらいの日曜日。原 恵一監督の『河童のクゥと夏休み』を観た。原作の本を、実家の母が去年の夏休みにいとこたち全員にプレゼントしてくれたので、息子も原作は知っていた。ただ、「原作とアニメは全然違ったよのぉ~」というおばあちゃんの溜息をきいていたためか、ここまで観ずに来た。
私自身は原作を読んでいないので、比べようがなかったけれど、アニメ自体はとても楽しめた。なんだか、人間の醜さがあらゆる角度から表現されているようで、居心地はよくなかったのだが、クゥを拾った家族が、「クレヨンしんちゃん」の野原一家同様、気持ちのよい人たちだったために救われた。東京タワーの上からクゥが街並みを見て、「こりゃ、人間の巣だな…」とつぶやくシーンでは、先日のサンシャインシティの展望ラウンジを思い出した。本当に、河童が暮らせるようなところは360度見渡してもどこにもない。子どもには、土のある暮らしが必要だと頭では感じていても、知らず知らずのうちに便利な都会の磁場に引き寄せられてしまう自分を情けなく思いつつ、せめて夏休みくらいは、康一少年のような体験ができる手助けをしなくちゃなぁ…と反省。
先日、実家に帰省している最中、庭の芝刈りを手伝い始めた息子だが、暑さと蚊の大群に、10分もしないうちに早々にノックアウトされ、ひ弱さを露呈していた。かと思えば、毎日新聞朝刊にあった「毎日かあさん」のマンガでは、五人兄弟の男の子たちが、毎朝5時半に起き、4キロの距離をジョギングして市民プールまで行き、たっぷり2時間泳いだ後、またジョギングで帰宅して、昼ごはんを食べたらすぐに午後は炎天下の公園で遊びまくっている様子が描かれていた。――― 同じ都会っ子でも、育て方いかんでは、ここまでたくましくなるんだから、我が家ももう少し考えないといけないなぁ…とダブル反省(…とはいえ、また昨日から塾攻めが始まり、午後の時間はすべて塾に明け渡さざるを得ないこの状況……う~む)
秋期試験まであと62日
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