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2008年9月10日 (水)

天高く馬肥ゆる秋

 昨日の空は本当に高かった。真っ青に澄み渡って清々しく、朝の空気はひんやりとして心地よく。。。あぁ、秋だなぁ~。リンドウの花に誘われて、週末の三連休で湯の丸山ハイキングの計画が発動中だ。片道一時間ちょっとの軽い山だが、この季節ののんびりハイクには最適な感じ。実現するかどうかは夫の仕事と息子のノリ次第だが、肥えてばかりもいられない私としては、是非実現させたいものだ。

Kokoroe20080909  肥えるといえば……相撲協会が、大麻疑惑で大騒ぎ。昨年の相撲部屋リンチ事件以来、ゴタゴタ続きの相撲界。そもそも、国技である相撲なのに、日本人力士が育たず、外国人力士ばかりが台頭する昨今の状況が、何かをゆがめているのかもしれない(いや、私は白鵬好きですけどね)。土地柄、ちゃんこのお店はたくさんあるし、相撲部屋も近所にいくつかあり、道ではよく力士とすれ違う。ちびっこ相撲も毎年行われて、地元の小中学生も稽古をつけてもらっては参加している。こうしたほのぼのした光景とは対照的に、現実の稽古はキツく、はいあがっていくのは並大抵のことではないのだろう。武蔵川部屋のオフィシャルページに、力士修行心得があった。このところの不祥事を思いながら読むと興味深い。ボクシングにはハングリー精神がつきものだけれど、同じ勝負の世界である相撲界でも、ハングリー精神は勝敗を大きく左右するだろう。今どきの若い子には(私くらいの世代でも?)、このハングリー精神が欠けている場合が多い。かくいううちの子も、ハングリー精神とはおよそ対極にあるノホホンぶりだ。ハングリー精神の欠如は、緊張感の欠如。喰うか喰われるかという切羽詰まった体験が皆無の子どもたちにとって、勝負の世界というのもひと昔前とは様相が違うのかもしれない。(一人っ子で食べ物の取り合いなんてしたこともない息子はよく、友達が遊びに来て私がおやつを出すと、先に全部友達に食べられてしまって泣いていた(^^;;;)
 天高く馬肥ゆる秋―――漢語では「秋高馬肥」と書かれるこの言葉。中国では、日本のように“おいしいものいっぱいの秋”という意味では使われないそうだ。秋の訪れとともに南進して漢民族を脅かす騎馬民族の脅威を畏怖する言葉とか。要するに、外敵の侵攻に対する警戒の言葉なのだ。外国人力士を外敵とは思わないけれど、最近の緊張感のない相撲界に送りたい言葉ではある。

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