フェルメール展
日本の美術館の企画展にはあまり行かないようにしていたけれど、夫が「フェルメール展のカタログ買ってきてよ」と言うので、大統領選の行方を気にしつつ、水曜の朝から上野へ向かった。朝一番だったので、まだそう人が溢れ返ってはいなかったが、それでもかなりの人。TV番組とタイアップして宣伝したりしているので、興味をそそられる人が多かったのだろうが、「青いターバンの女」や「牛乳を注ぐ女」でフェルメールファンになった人には、今回の展覧会はちょっと期待はずれだったのではなかろうか。
どちらかと言うと「17世紀 デルフト・スタイル ~遠近法のトレンドとフェルメール~」という感じだったから。展示40点中7点のフェルメール作品は、人気の源泉たる詩的で豊潤な表情や佇まい・絶妙の構図を見せてくれるものではなかった(それでも、あれだけのフェルメール作品が一堂に会すのは珍しい!)。個人的には「マルタとマリアの家のキリスト」がまぁよかったかなぁ…。スーベニア・ショップはやたら充実していたが、モチーフの大部分は今回の展示にはないもので買う気も失せた。
何より疲れ果てるのは、なぜか皆、絵の近くに群がってぶつかり合う。ゆったりと3mくらい離れたところから見たい私には苦痛でしかない。展覧会の企画にはお金がかかるのはよくわかるけれど、もう少し自由にゆったりと1点1点を眺められるような、企画趣旨の空気感に包まれたような感覚にさせてくれる展示を、どうしても求めてしまうな~(ガラすきのマウリッツハイスやクローラー・ミュラーがなつかしい…)。
アメリカ大統領選は、オバマ氏の圧勝。史上初のアフリカ系大統領の登場だ! さぁ、アメリカの空気感はどうChangeするか?!
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