男女平等指数
2008年度の男女平等指数が先ごろ発表された。参加130か国中、日本は98位。2006年は80位、2007年は91位だから、年々後退しているわけだ。もちろん先進国中では最下位。国内の法整備などは進んでいるように見えるけれど、世界的には相対的に遅れているらしい。何が平等か、という議論も難しいけれど、確かに国会議員数や収入・昇進面など、男性に伍してやっている女性は数少ないと思う。多くの人が、日本はもっとダイバーシティを進めなければ!と言っているけれど、私は逆に、他の国はどうやって女性を主戦力として登用しているのだろう?と不思議に感じる。
生理痛で休む、妊娠・出産で休むというのは男性にはありえないこと。とすると他国では、育児休暇や学校行事による休暇を男性が積極的に取り、保育所が充実し、放課後の託児施設や老人介護施設も豊富で、何より男性の家事分担が平等……ということだろうか? 私が仕事を辞めてみて感じたのは、夫と行事参加や家事の分担調整をしなくて済むようになって、行動・時間管理の負担がものすごく減ったということ。もちろん、夫の肩には家計という重圧が倍になってのしかかっているわけだから、やはり私が働くに越したことはないのだが、“分業”という観点からは効率がよくなったと思うわけだ。夫自身も「変な気ぜわしさがなくなって、自分の時間がものすごく増えて楽になった」と言っている。
子どもの手が離れて、特にそれぞれの行動や時間管理を刷りあわせなくても済むようになれば、また考え方も変わるだろうが、今の社会システムの中で男女平等指数を単純に上げようとすれば、やはり無理を押さずにはやっていけそうにない。無理を押しつつ仕事を継続している女性には本当に頭が下がる。個人的には、リモートで仕事することに気後れせずに済む精神風土が充実するだけでも、だいぶ変わると思うのだけど。。。
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