1,2ヶ月くらい前だったろうか、朝のNHKニュースで、アフガニスタンで子どもたちを不穏な活動へ誘惑する組織から守る活動をしているディセワルさんという男性のことを紹介していた。子どもは国の未来を担う存在と信じて、その子たちが何人たりとも爆弾を抱えて亡くなるようなことのないよう、地域で啓蒙活動をしているということだった。
木曜の朝、いつものように朝食の準備をしながらNHKニュースを聴いていたら、またもやディセワルさんの映像が目に飛び込んできた。「あれ? 前と同じニュースを使いまわしてるのかな?」と思って注意深く見てみると、なんと!その後ディセワルさんは暗殺され、その遺志を弟さんが継いで、お兄さんと同じ活動を続けているというニュースだった。なんだか、ニュースの中にドラマを見たような気がした。たった数ヶ月の間にも、アフガニスタンでは非業の死を遂げる人がいて、国を想う人がいて、子どもの未来を守ろうと奮闘している人がいる。暴力でそうした活動まで捻じ曲げようとする人がいることを想い、ひどく悲しい気持ちになった朝だった。
もちろん日本国内にだって、子どものことを大切に思って、いろいろと身を削っている人はたくさんいるに違いない。つい先日には米トリビューン社の破綻というニュースもあったけれど、報道機関はもっともっと、こうした縁の下の力持ち的な人たちにスポットを当ててもいいんじゃないかな、と思う。誰だって明るいニュースを欲しているし、手本となるような行いこそ、多くの人が知るべきことじゃないかと思う。“ゴシップや犯罪報道抜きに善行しか紹介しない新聞”なんて、ウケないだろうか?(最近は、朝日小学生新聞とかでも、嫌なニュース記事が載っていて、「教育的にどうなんだろう?」と思ってしまうこともしばしばだ。)
天国のディセワルさんには失礼ながら、アニメ「NARUTO疾風伝」の100話以降ここ最近まででフィーチャーされていたアスマ先生とシカマルの絆が、ディセワルさんと弟さんの絆とダブって見えた。将棋の駒に喩えるなら、“王将は火影ではなく未来を担う子ども達”と思い至ったシカマルのカッコいいこと!! シカマルLOVE!! オリジナルストーリーも組み入れたアニメ、秀逸です!!(もちろん原作も素晴らしいけど)
せめてディセワルさんの弟さんは、元気に活動を続けられますよう、強く強くお祈りします―――
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