アニメ「図書館戦争」
昨日、本好きの友人が、親娘ともども有川浩さんの『図書館戦争』を楽しんでいるという話を聴いた。ノーマークだったのだが、ちょっと調べたら、なんとプロダクションIG9課がアニメを制作していると知った。いてもたってもいられずYouTubeで検索したら、出てキターーー!
すみませんすみませんすみません。角川歴彦氏率いる角川傘下のアスキー・メディアワークス作品なので、許してもらえると信じ、かなりのEpisodeを視聴してしまいました~!(その日のうちにちゃんとDVDをレンタル致しましたのでお許しを~) タイトルから咄嗟に、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』を連想したのだが、驚いたことに、Episode6で“予言の書”というのがアニメオリジナルで出てくるらしく、これがどうも『華氏451度』という裏設定らしい。さすがIG9課様♪ 絵のクオリティは申し分なく、攻殻のスタッフがラブコメ!?という驚きはあるものの、図書館と戦闘部隊という異質な組み合わせを、上手に料理していて面白かった! また「アレキサンドリア図書館が焼失しなければ、ずいぶん世界の蔵書リストが変わっていたことだろうなぁ…」としみじみもした。Googleのデジタル図書館構想は、やはり支持すべきものかもなぁ。(それにつけても、石田彰さんの声はいつ聴いても心地よいわぁ
)
全話見てしまうのは神様に怒られそうだったので、件のEpisode6までに留めたが、いまだ健在らしきファンサブグループの活動に著作権問題の根深さを思った。YouTubeの「図書館戦争」には、見事に英語字幕が付けられており、いち早く日本のアニメ新作を観たがっている海外のファンと、それを支えるファンサブとの、アンダーグラウンドなコミュニティの巨大さを見た気がした。個人的なファン活動の範囲ではそれこそ“表現の自由”のような気がするが、それをYouTubeにアップするという一線が苦しい。著作権者からのクレームがないまま、今のところYouTubeも削除せずにいるのだろう。今回のような口コミがなければ、私がこの作品に触れる機会はなかっただろう。口コミで情報を得、YouTubeでその一端を見たからこそ、全編レンタルしたいという気持ちが湧いたわけで、そういう意味ではYouTubeでの公開は見事な広告宣伝になっているのだが―――。
2009年現在、こんなことをブログに書いてしまえるグレーな取扱い状況だが、さて50年後、果たしてどうなっていることだろう??? (画像:©有川浩/アスキー・メディアワークス/図書館戦争製作委員会 )
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