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2009年2月の28件の投稿

2009年2月28日 (土)

みぞれ混じりの寒い一日

Mizore20090227  金曜日は、午前中ふと窓の外を見たらみぞれが降っていた。芯から冷える。先週は夏のような暑さの日もあったというのに、、、。大揺れの気候に季節感が狂う。

 朝、登校前の息子をつかまえて、出張前の夫が声をかけた。
「今日の塾もがんばって行くんだよ」
「えー、今日は休むよ」
云々かんぬん……
 うるさく行け行けと強要する夫の話をしばらく聴かされた息子は、ついに泣き出した。傍で見ていた私も、さすがに泣くとは思わなかったので驚いた。今月は、全部で10回の通塾予定のところ、金曜を休むと4回休むことになる。打率6割。まぁこれまでは打率5割くらいだったのだから、今月はがんばった方じゃないかと私は思ってしまうのだが、夫はどうも理科社会を休ませたくないらしい。先週の社会では、2人1チームで暗記レースをやったらしく、「僕たちのチーム、1位になってシール3枚もらったんだよ!」と嬉々として帰ってきたのになぁ。まぁ、泣くほど嫌なものを無理強いする気にはなれない。
 こんな軟弱息子の最近の口癖は「セレンディピティ♪」―――先日TV番組の中で、脳科学者の茂木健一郎さんが紹介していた言葉。“何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能”を意味するらしい。その番組内で茂木さんは「親が子どもの言うことやすることを否定せず、受け入れて見守ることで、セレンディピティが高まります」というような話をしていたのだが、その部分がお気に召したようだ。自分に不都合な成り行きが見えてくると「セレンディピティ~♪」と歌うように言う。「文句言わずに見守ってよ」とでも言ってるつもりなのか? 解釈がずいぶんゆがんでるぞぉ~。まったく困ったもんだ。

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2009年2月27日 (金)

クロッカスの蕾と沈丁花の香り

Tsubomi20090220  今週は雨模様の日が多かったから、先週の晴れやかな日々が恋しい。先週半ばには、我が家の一番乗りとしてクロッカスの蕾がまぶしかった。明るい日差しの下の黄色い一粒を発見し、思わず携帯でパシャリと写真を撮った。また、土曜日のサイエンス倶楽部の付き添いで出かけた折には、街のあちこちで沈丁花の香りが漂っていた。地味な花だから、見た目には心躍るものでもないけれど、鼻先から感じる春も悪くない。
 ただ、我が家ではまだ大丈夫なようだが、花粉に敏感な人はすでに相当辛い思いをしている模様。その意味では今週の雨は、花粉症の人へのひとときの慈雨。春は待ち遠しいのに、涙目や鼻水は敬遠したい。悩ましい季節になってしまったものだなぁ。これもひとえに、人間の都合だけで自然に手を入れ続けた報いだろうか。自然に癒されつつも自然に苦しめられる人間―――自然の中の一部のはずなのに、自然を慈しんだり壊したり。おかしな関係になってしまったものよ。最近では、遺伝子操作で花粉の飛ばないスギも開発されているらしいが、そんな手入れにシッペ返しはないのかな?

 昨日は、二度目の子宮筋腫の摘出手術で入院した友人のお見舞いに、梅屋敷の東邦大学医療センターへ。250gほどの筋腫が今回は3つも見つかった上、2つは直腸にまで癒着してしまって取れなかったとのこと 私も筋腫持ちで経過観察下にあるから他人事ではなく、今後の彼女の回復が気になる。術後のせいか炎症を起こして発熱してしまっているようだが、来週中には退院できますように―――!!!

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2009年2月26日 (木)

「おくりびと」

(caution!caution! ネタバレ注意!)
―――これから観る方はお読みになりませぬよう―――

Okuribito20090225 (正直、最初の10分ほどは、「なぜ、この作品がアカデミー賞?!」という思いが頭をもたげたのだが・・・・・・)

「うまいんだなぁ、これが、、困ったことに……」
ベテラン納棺師が、フグの白子を炙り、塩を振って頬張ったときの台詞。
 私にはこの一言が、現代人の抱える様々な“コマッタ感”を象徴している気がして、ずっと心に残っている。
 まだ文字も生まれていないくらいの大昔、人は生まれてから死ぬまで、自分の食べるものは自分で殺し、家族が死ねば自分たちで遺体を葬っていたはずなのだ。それがいつしか、生きるための殺生も、身近な人の最期のお清めも、分業分業で人任せにするようになってしまった。分業することで様々なプロフェッショナルが生まれ、人がより高度な暮らしを送れるようになったことは確か。そんな暮らしに味をしめ、もっと快適にもっとおいしくもっと楽に……尽きせぬ欲望が経済を回す。文字を持たない未開の人が、石に想いを込めて大切な人に贈ったような、言葉にならない優しさを持っていたのに、文明が豊かになるとともに貴賎や差別が生まれるというのは皮肉なことだと思う。自らの手を汚さずにおいしいものを食べているという自覚を持ちつつも、それでもうまいものはうまい……困ったものだ、、、そんな感じ。

 と、別にこの映画はグルメ映画ではなく、納棺師という仕事をめぐる悲喜こもごもを丁寧に追った、まさにプロデューサーの思惑通り“笑って泣けて深く心を打つ”映画なのだ。本木さん扮する大悟という新米納棺師の所作の美しさ、山崎さん扮するベテラン納棺師の言葉少なな味わい、広末さん扮する大悟の妻のしなやかな包容力、その他、銭湯のおかみさんや焼き場のおじさん、NKエージェントの事務の女性、弔いの場の親族の人たちなどなど、すべての役どころがいい具合に渾然一体となって、味わい深い作品に仕上がっていた。NKエージェントという“旅立ちのお手伝い”をする会社が、「うちは仏教でもキリスト教でもイスラムでもヒンズーでもOK」と謳っていたところなど、日本人のユニバーサルな死生観までうまく表現していたような気がする。『納棺夫日記』の著者の方は、「死者がどこへ旅立つのかが表現されていなかった」とおっしゃっていたけれど、この映画にとってはそれは大きな問題ではないように思えた。“死は究極の平等”というのも、ちょっと違う気がした。巷では本作が“死”に真正面からスポットライトを当てているように評しているけれど、私には“生死”の讃歌に見えた。本木さんが込めた想い、小山さんが込めた想い、滝田監督やプロデューサーの方々が込めた想い、それらがチェロの音色に乗って重層的に様々な登場人物に化体して表現されていたようで、簡単には感想が述べられないのが辛いところ。
 私は正直、ペットの金魚とアヒルの赤ちゃんを弔った経験しかなく、親戚の弔事では参列するのみでまだ済んでいるから、納棺師の仕事というものをナマで観たことがない。そのせいか、そんなシーンを想像するだけでも涙が溢れてきてしまうのだけれど、厳然とした“死”を前にしたときの静謐な気持ちは、金魚やアヒルでさえ味わわざるをえない。いわんや人間をや、だ。いろんな人がいろんな気持ちで観た作品だろう。。。
 ゲンコツのようなお父さんから大悟への石文と、チャボの卵みたいな大悟からお父さんへの石文が、不思議な安心感を与えてくれていた。スタッフ&キャストの皆々様、素敵な映画をどうもありがとうございました。

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2009年2月25日 (水)

アカデミー賞受賞効果!

 一昨日午後、加藤久仁生さんの「つみきのいえ」が短編アニメーション部門で、滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画部門で、ダブルでオスカーを受賞したというビッグニュース! どちらも上々の前評判は耳にしていたのだけれど、観る機会を作らずにいた。けれど今回の報道で初めて、「おくりびと」の脚本が小山薫堂さんだと知ってビックリ。小山さんには、編集者現役時代の2006年秋頃から、世界遺産についての本を執筆いただきたくて追っかけていた時期があったが、縁なく実現はしなかったものの、彼の繊細かつ大胆なセンスがずっと大好きだった。また、この映画を発案した本木雅弘さんも、私の父とちょっとした縁があって気になる存在だった。両名が係わった映画で、しかもアカデミー賞受賞とあっては、観に行かずにはおれない。
Ticket20090224  ということで昨日、「受賞報道翌日に映画館に駆けつけるなんてちょっと品がない」とは思いつつ、好奇心が勝っていそいそと有楽町へ。10時まで必死で勉強してから家を飛び出したのだが、私がマリオン1Fに到着したときには既にスゴイ人! 100m近くにもなろうかという長蛇がウネウネしていた。マスコミもちらほら来ていた。私のような暇人はそうはいないと思っていたらとんでもない。悠々自適のお年寄りがわんさか押し寄せて、20分以上も並んだのに初回のチケットは取れずじまい。「ご老人は午後でもいいじゃな~い」と心で叫ぶが、いかんせん、お年寄りの朝は早いのだ。午後は不自由な身ゆえ仕方なく、翌日の初回チケットを購入。天が哀れんだか、翌日はレディースデーで1,000円で済んでプチ・ラッキー。それにしても、アカデミー賞効果ってスゴイんだな。報道翌日に押しかけるような面の皮の厚い人がこんなにもいたなんて、ちょっとした驚きだった。
Stone20090223  映画の感想はまた別途になるが、同世代映画としてとても楽しみだ。本木雅弘さんは43歳、小山薫堂さんは44歳―――滝田監督の映像表現というのも素晴らしいのだろうけれど、私としては発案と脚本を重視したい。二人の、とても個人的な“想い”が凝縮した作品として、余韻まで楽しみたいなぁ、と思う。本作には、小山さんが向田邦子さんのエッセイで知ったという“石文”が出てくるのだそうだ。石文とは、「自分の気持ちに似た形の石を探して相手に贈り、言葉にできない気持ちを伝える」というものだそうで、根がアナログな私にはとても楽しみなアイテム。私にも一つ、小さい頃からずっと大切に持ち続けている石がある。細長くってキラキラして、手のひらにフィットする不思議な石。映画に登場する石は、いったいどんな形なのかな? 小山さんの脚本ならばきっと、“おいしくってサプライズ&ハピネス”が詰まった素敵な作品に違いない!と確信しつつ、心躍らせた火曜の午後だった。

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2009年2月24日 (火)

「意匠法」1~4 所感

 意匠法の講義は私の楽しみの一つだった。というのも、以前インダストリアルデザイナーの川崎和男先生の本を作らせていただいた際、「デザインの力ってスゴイなぁ」と漠然と思っていたからだ。川崎先生は福井県武生のご出身で、メガネフレームやナイフ・包丁やテレビから車椅子・人工心臓のデザインまで、数々の仕事をされているが、それらデザインの陰にはいつも、明確な目的が隠れているように思えて感動したのだ。メガネフレームなら“耳に負担をかけず尚且つしなやか”とか、包丁なら“刃と柄を一体化した衛生的なもの”とか、車椅子なら“乗ってカッコよく軽くて機能的”とか、人工心臓なら“身体の中に入れるのに抵抗ない自然の美しさ”とか、、、人が喜ぶ美しいもの―――それが意匠なんだと思った。
 ところが、法学の世界では意匠法はかなりマイナーで、専門家はほとんどいないとのこと。審査も論理性よりはかなり観念的な部類に属しているそうなのだ。もちろん、物品の形状や色彩・模様等を判定するわけだから、“奇抜さ”や“斬新さ”といった美的印象は審査されてしかるべきだけれど、私としてはもう一条件、“意匠たらしめる”思想があるものだと思っていたわけだ。まぁ、そこまでのものを求めては、創作の奨励とか産業の発達には貢献しづらくなってしまうということなのだろう。
 学説もまだ錯綜状態で、特許庁系の“創作説”や裁判所系の“物品混同説(競業説)”、それらの中庸をとる“需要説”など、何を中心に意匠を論じるべきかも立場によって意見が分かれている。どの説をとっても現実はなかなかうまく説明つかないようだ。私としては、あくまで思想を伴った“創作性”ありきで、需要や混同は後からついてくるもの、という見方をし、さらに色彩や模様については形態の付属物として類似の範囲に入れてしまえばいいのに……と思ってしまった。
 ここまで学習してきて、とにかく厄介に思えるのは時系列の変遷に伴う手続の分岐。これって、実務上はどういう風に管理しているんだろう?? 単純作業の大筋くらいはプログラムで処理管理できそうだけれど、細かいケースバイケースの事例対応に突入した場合、一人で何件も抱えていたりしたらパニックになりそう。。。短答式試験とはまさに、このパニックになりそうな状況の紙上体験といった趣だ。3時間半で60問(5択)に回答するわけだが、実質210分で300ケース、すなわち1ケース42秒で事例検討するということ。どひゃひゃひゃひゃ~! これが完璧に処理できるようになったら、コンピュータ並みかそれ以上だな。

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2009年2月23日 (月)

コバルトブルーの思い出

 土曜日は、久々のサイエンス倶楽部だった。1月はインフルエンザの病み上がりでもったいなくも欠席してしまったのだが、2月の課題は「ガラス工作」。息子にとっては初のガラス工芸体験だった。
Glass20090221 Kobarto20090221  まずはガラス管に傷をつけて折り、過熱して伸ばし、先端を膨らませてから中にビーズを入れてマドラーを作ったそうだ。その後、乳鉢に二酸化ケイ素と四ホウ酸ナトリウムを入れて磨り潰し、るつぼに入れて一酸化鉛を加え、本格的なガラス作り。息子たちの班はそこへ塩化コバルトも入れて、青いガラスにしたとのこと。小さなおはじき位の大きさの粒だけれど、明かりに透かして見るととてもキレイだった。終わって迎えに行くと「あ~、楽しかったぁ~♪」と大満足の笑顔。実験準備は本当に大変だろうけれど、子どもはやっぱり実地体験が大好きらしい。先生方、どうもありがとうございます~!

Ttennis20090222  日曜は日曜で、近所の体育館に卓球をしに出かけた。ブルーの卓球台で2時間ばかり遊んだが、息子は両親相手にずっとプレイして、なかなか大したもんだった。しかし、のらりくらりとやっていたのが、同級生のギャラリーが来たとたんにシャキッとしたのには笑った。
 両親と一緒に遊びに出てくれるのも今のうちだけかも…と思うと、この週末などは私と息子には蜜月のようだった。最近とみに、息子の手が離れていくのを感じる。生意気なことも対等に言うようになったし、これまでは普通だったちょっとした手助けが、必要なくなってきた。私に話すことと秘密にしておくこともわきまえ始めたようだし、内の顔と外の顔も如実に違ってきた。ともあれ、まだ知り合いの眼がないところでは手もつないでくれるし、親が自分をちゃんと見ていてくれるかはすごく気にしているようだし、精神的には幼い頃のまんまのようだ。この微妙な時期の思い出は、私にとってはコバルトブルーの思い出って感じだな。いつまでも青二才でいて欲しいと思いながらも、着実に親離れしつつあることも頼もしく、甘酸っぱい感傷を抱く季節である。

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2009年2月22日 (日)

ポアンカレ予想

 録画してあったNHKドラマ「Q.E.D 証明終了」を息子と観た。最近気に入っているコメディタッチの推理ドラマだ。今回のタイトルは“エレファント”。数学の世界では、簡潔明解な証明は“エレガント”と讃えるが、駄証明については“エレファント”と揶揄するところからきている。今回は“ポアンカレ予想”にまつわるドラマで、作中では特に深くこの伝説的数学問題に触れたわけではなかったのだが、以前Wikipediaか何かに、少しはわかりやすく解説が書いてあったな、と思ってネット検索したら、YouTubeに「フィールズ賞を辞退した天才」というNHKのドキュメンタリーがアップされていた。受信料払ってるからいいよね、と言い訳しつつ、これまた息子と一緒にその映像も観た。驚いたことに、トポロジーについて説明する部分でコーヒーカップがドーナツに変わっていくCGが挿入されているのだが、それが2番組間で使い回されていた。「へ~、NHKってこんな使い回し、OKなんだぁ」……
 ロシア人数学者グレゴリー・ペレルマンは、2006年、ポアンカレ予想の証明に成功した業績を讃えられフィールズ賞を授賞されたが、なんとそれを辞退して姿を消してしまった変わり者として伝えられている。――― それにしても、この超難問を解決したペレルマンの、40歳にして澄み切った瞳にすっかり魅了された。番組は、世間との交渉を断ってしまった彼に対して「彼は、宇宙の深遠に係わる難問を解くという栄誉を手にしたかわりに、何か大事なものを失ってしまったようだ」とまとめていたが、私は特にそんな印象は受けなかった。次なる問題を手にして夢中になっている人なんだから、もっと静かにしておいてあげればいいのに…という気持ち。それよりも、トポロジー的に解決されたものとばかり思い込んでいたところ、むしろ微分幾何学的手法に加え、エネルギーやら熱量やらという物理的手法まで駆使して解かれた、という解説にビックリ仰天だった。息子はまだ、抽象的な概念は理解できないようで、“宇宙に向けて一本の紐を飛ばす”という思考実験のCGを見て「あれじゃぁ星にぶつかっちゃうよねぇ。。」とブツブツ言っていた。
 登山家のジョージ・マロリーは「なぜエベレストを目指すのか?」と尋ねられ「そこに山があるから」と応えた。元財務・金融相の中川昭一氏は「なぜ飲んだのか?」と尋ねられ「そこにグラスがあったから」と応えた(苦笑)。ペレルマンもきっと、「そこに未証明の問題があるから」ということで、
命ある限り、目の前の問題を考え続けるだけのことなんだろう。人間って、ホントに面白い。

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2009年2月21日 (土)

師匠のプロフィール

 1月13日から開始したWebによる基礎講座。約1ヶ月間日々顔をつき合わせて聴講していれば、さすがに録画の師匠でも親近感が湧いて来る。面白半分で、我が師匠のプロフィールを、受講の中で知り得た情報だけをもとにメモしておこう。
 講座のパンフレットで見たよりずいぶん精悍な早口の男の先生。ここ数年はダイエットコーラばかり飲んで、20kg近く痩せたのだそうだ。私より2,3歳くらいしか年上でないから、師匠というよりは先輩という感じなのだが、百戦錬磨の貫禄を見るとやはり師匠だ。大学では法学を専攻し、印刷会社に勤務しながら大学院にも通い、その後特許事務所に所属しながら講師活動をしている。都内在住でお子さんはすでにだいぶ大きい模様。しばらく前に奥さんの趣味で金色のトヨタのアルファードを購入したが、5年で1000kmも走らなかったため売却。お城好きで、全国各地のお城めぐりをしているらしい。一度、仕事帰りにある山城見学に行ったら自殺願望者と間違われ、監視人につきまとわれたとか。奥さんとはすでに結婚十数年になるが、スイートテン・ダイヤモンドのプレゼントはしていないとのこと。
 真面目な講義の中で、どうしてこんなにも個人情報を語っているのかと笑ってしまうが、実はどの小話も少しずつ、講義内容に関連しているのだ。知的財産権法の先生には、法学プロパーな人とサイエンス・プロパーな人がいる。私は敢えて法学プロパーな先生を選んだわけだが、最初のうちこそ難しさに舌を巻いたものの、この先生のペースが掴めてきてからは、自分の決断でよかったのだと思えるようになった。
 それにしてもこの先生、仕事しながら弁理士試験に挑戦していたわけだが、受験中の5年間はテレビなどほとんど見ずにひたすら勉強だったという。12時頃に就寝し、毎朝4時起きで仕事前に勉強―――という生活を続け、試験合格後も、今に至るまでそのペースを崩さずにいるとのこと。「試験に受かってからが本当の勉強だからね」と何度も何度もおっしゃっている。
 私はと言えば、息子を学校に送り出してから帰宅するまでの間、結構な時間があるにもかかわらず、真面目に座っていられるのはせいぜい3時間。それ以上になると、出かけてみたりテレビをつけたりネットサーフィンしたり。。。全然身が入っていない。これはもうボケ防止のお遊びと割り切る方が気が楽かな?……と、師匠の喝にタジタジする私である。

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2009年2月20日 (金)

塾にお弁当を持たせることは…?

 一人息子さんが栄光ゼミナールで6年生カリキュラムに突入した友人からメールが届いた。要約するとこんな感じ。
・6年生は5年生の延長かと思っていたら大違い!
・平日3日間は5時から9時半(10時近いことも!)
・日曜は別教室で難関選抜講座
・土曜は個別講座
・塾の日はお弁当作りでおちおち仕事もしていられない
・でも塾代のためには仕事しないわけにもいかない
・ママ同士がライバル関係みたいになりつつあって嫌
・どう考えてもこんな生活、異常!
……とまぁ、子どもの塾生活の変化に対応する過程でストレスがたまってしまった様子。それだけ前向きに真摯に取り組んでいる証拠だから、頭が下がる。それにしても、お弁当に悩まされるとは思ってもいなかったので驚愕した。そういえば、若かりし日に中学受験目指して塾に通ったという友人の一人は「勉強は嫌だったけど、お母さんが作ってくれるお弁当をみんなで食べたのはいい思い出」って言ってたな。。。息子の通う塾では6年生になっても平日は2日間でお弁当なし、土曜日だけ志望校別クラスでお弁当持ちになるらしい。試しに息子に訊いてみた。「塾でお弁当食べたいと思う?」―――「え~、絶対イヤだよ。集中途切れちゃうし、ただでさえサッサと終わらせて帰りたいのに」と速攻却下。ドライきわまりない回答だったが、私もそう思うんだよなぁ。
 水曜日、必要な本があってOAZOの丸善に行ったら、3Fエスカレーター脇に、フェア名は忘れたがみすず書房等のハイクオリティ出版社が刊行する数々の良書が並んでいた。学生時代に読んだものが数点あって、とてもなつかしく眺めた。今の受験生を見ていると、本をじっくりゆっくりと読んでいる時間って、取れるのかなぁ?と心配になる。息子の国語の教材を眺めても、長い物語の一部が抜粋されている上、<中略>とかいって繋がりも断ち切られて掲載されている。仕方ないことだし、それをきっかけにその物語を最初から全部読み直す子どももいるのかもしれない。でもやっぱり、そういう読解練習って、とても小手先の訓練のような気がする。テストを受けないわけにはいかないから、せめて小手先訓練は集中して最小限に抑え、ゆっくりとした自分だけの時間をきちんと確保できるようにして欲しいなぁ、と思うのだった。(まぁ、カッコいいこと言ってはみても、その訓練にさえ四苦八苦な息子なんだけれど

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2009年2月19日 (木)

『一日一生』

Onedayonelife  元の会社の先輩編集者から、「今度作る本の資料本なんだけど、ちょっと読んでみて」と一冊の新書を渡された。天台宗大阿闍梨(あじゃり)の酒井雄哉(ゆうさい)さんの『一日一生』という本だった。大阿闍梨というのは、天台宗では「千日回峰行」という荒行を遂げた高僧に与えられる称号だそうで、およそ地球一周分ほども歩くのだそうだ。酒井さんはこの荒行を2回も満行したとのこと。
 今はやりの聞き書きによる構成で、インタビュアーは友澤和子さんという方だった。酒井さんの語り口は知らないが、本文はざっくばらんで、すごい事も悲惨なことも淡々と短い言葉で記してあり、酒井さんの人生と、修行から得たさまざまな知恵が、押し付けがましくなく受け止められるようにまとめられていた。全5章に各7~10ほどの節があるが、各節3~4ページというリズムも小気味よかった。
 43節のうちで私が感じ入ったタイトルは「仏はいったいどこにいるのか」。拝察するに、これがある種、酒井さんの悟りの瞬間だったのかもしれないけれど、別の意味ではこういう人は、日々開眼しているのかもしれない。大正時代に生まれ、10人きょうだいの長男という立場で戦争をくぐり抜けた人生は、今の若い人が読んでもピンとくるものではないだろう。それでも、何かに心を痛めたりしている人にとっては、宇宙の悠久を感じさせてくれる清涼剤になる。ただただ、人間の卑小さ、時の流れの悠大さを感じ、なおかつ一個人の奥深さや可能性に眼をむく気付きの連続なのだった。宗教って、そういうものかもな。随所に挿入された酒井さんの写真の人相が、味があってありがたかった。
 村上春樹さんが先日、エルサレムでイスラエル文学賞の受賞講演をしている様子をニュースで見た。かつて私が知っていた村上さんとは別人が、そこにいるような気がして不思議だった。敢えてガザ攻撃を批判しに乗り込んだ心意気に敬意を表しつつも「なんか、インテリになっちゃったな」という淡い失望を抱える自分を笑った。宗教者も小説家も、所詮は未踏の人生の修行途中。かつての村上さんなら、小説という手段で、個々人の心の根っこを揺さぶる方法を選んだんじゃなかろうか。その点、酒井さんは大阿闍梨になった今でも「大したもんじゃございませんが…」という立ち位置を貫いておられるところ、好感をもって読み終えた次第だ。

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2009年2月18日 (水)

予期せぬ交感

 いつも好き勝手に書きなぐっている弊ブログだが、先日なんと、ある本の著者さんが「ブログを読みました」とメールをくださって飛び上がった! 私が読んだ本の感想を書いておいたところ、偶然その本の著者さんの知り合いの方がブログを読み、それを著者さんに進言してくださったらしい。何か失礼なことを書かなかっただろうかと読み返してみたが、とても面白く拝読した本だったので杞憂で済んだ。
 ネット上には本当に、予期せぬ交感の場が広がっている。ひとりよがりの感想にコメントをつけてもらったり、同調してもらったり。オバマ大統領がいまだに“ブラックベリー”を愛用してくれることは、私は正しい選択だと思う。とかく視野狭窄に陥りがちな日々の暮らしの中で、ハッとさせられる意識の転換は貴重なものだ。
 永六輔さんはかつて、腱鞘炎になる以前までは、ファンや視聴者からの手紙にはすべて手書きの返信をしていたという。今回私のブログを読んでメールしてくださった方もきっと、永さんのような心の持ち主なんだろうな、と嬉しく思った。匿名性の高いネットの闇の部分ばかりがクローズアップされることが多いけれど、窓を開いておけば、見ず知らずの私にも信用を置いて、実名でメールをくださる方がいるというのはありがたいことだ。この著者さん、書籍執筆後の後日譚のようなお話をきかせてくださり、私にとっての本への思い入れはさらに格別のものとなった。どうもありがとうございました!

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2009年2月17日 (火)

Tax-Payer

 「2月16日から3月15日の1ヶ月間」……これはバレンタインデーからホワイトデーまでの準備期間?!ではありません。そう。泣く子も黙る(!?)確定申告期間でございます。これまでずっとしがないサラリーマンだった私にはトンと無縁だったモノ。医療費はそんなにかからないし、副業もしてないし、株や投資もやってなかったし、家を買ったときは夫に一任していたから、税務署なんて行ったこともない。しか~し、去年のワタクシは税制上の激動期間。1月末に退社し、にわかリクルーターとなり待機期間を経て雇用保険を受給、微々たる蓄えで投資信託を試み、その後扶養家族となる……無収入になっても子どもの学資保険やら自身の生命保険は負担し、国民年金にも入ったり出たり、一昨年の収入にかかる住民税をガッツリ持っていかれ……も~何が何だかわからない状態。ネットで調べると、「とにかく無料の相談会へ!」と書いてある。
 そこで、まずはe-Taxのホームページを閲覧。Webだけで済むならそれに越したことはない。で、読み進めるうち、電子証明書の発行を区役所でしてもらう必要があり、さらにはそのICカードのリーダライタを購入しなければならないことが判明。実家の両親が、「5,000円還付されるって言っても、初期投資の方が高くついた」とブツクサ言っていたのを去年聞いたが、これのことかぁ~!と納得。私の場合、当面は勉強に専念するつもりだから、e-Tax環境を整えて毎年確定申告することもないだろうと腹をくくり、書面申告へ方針転換。
Tax20090216  仕方なく、東京国税局の大手町合同庁舎の相談会へ。日本のサラリーマンは納税意識が薄いという批判を胸に、恐る恐る足を踏み入れた。初めての世界に触れるとついつい野次馬根性が頭をもたげる。お役所仕事にケチつけようと虎視眈々と様子を窺うが、誘導から退出まで見事なサービス精神に溢れていて驚いた! まさに手取り足取り、私はただ言われるがままにパソコンを操作して、ものの30分もしないうちに申告完了。いやぁ助かりました。初日の最初に行ったためかガラすき状態で、どこぞの会長夫人の申告模様が記念撮影されていた。午後には、キャンペーンキャラクターを務める女優の松下奈緒さんも訪問するらしかった。いろいろ社会勉強させてもらって面白かった。それにしても、先の「豊田市の法人市民税96%減」のニュースには驚かされた。企業城下町って、諸刃の剣なんだなぁ。

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2009年2月16日 (月)

小学校の展覧会

1exhib20090214 2exhib20090214  夏日となったバレンタインデーは、夫は八方へスキーに出かけてしまったため、おじいちゃんおばあちゃんに来てもらい、小学校の展覧会を見に行った。1年生では展覧会、2年生では学芸会、3年生では音楽会だったので、4年生ではまた展覧会となった。残り2年間はまた学芸会と音楽会になる。体育館に所狭しと全校生徒の作品が展示され、保護者や来賓は自由に見学できる。2ヶ月余りかけてコツコツと創り上げられた作品類は、どれも工夫が凝らされて色鮮やかで楽しいものばかり。おじいちゃんは、息子の作品ばかりでなく、あちこちの作品の写真を撮りまくっていた。
 お隣のクラスの担任の先生がいらっしゃったのでご挨拶したら、「息子さん、将来何になりたいって言ってます?」と尋ねられた。「ゲームクリエイターになるって言ってるんですよ」と応えると「そうですか!実現したらお母さん、左団扇ですねぇ(^^)」とおっしゃった。ほんとほんと、早く左団扇にさせておくれ~♪
 帰宅後、お茶を飲みながらおしゃべりしていたら、おばあちゃんが先の会話を知ってか知らずか「昆虫採集とか考古学とか、ずーっと続けられる好きなことを見つけた子は幸せだわねぇ」と言った。「私なんて、何でも小器用にこなしはしたけど、夢中でそれだけに没頭できるものは見つからなかったなぁ」とも。何をおっしゃるおばあちゃん! 悠々自適になった今こそ、旅を極めればいいじゃああ~りませんか! 息子はどうやら、美術方面の関心はいまひとつみたいだけれど、真面目に勉強しなくてもいいから、夢中になれることを見つけておくれ~。

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2009年2月15日 (日)

息子のハッピー・バレンタイン

Choco20090214  バレンタインデーの数日前、日本橋高島屋のチョコ特設会場に、おじいちゃんや夫や息子向けの生チョコ探しに出かけた。最近は、石畳風のシンプルな生チョコしか喜ばなくなった贅沢男どもに、ご希望に沿う商品を探しに行ったわけだが、そのフロアで不思議な光景を見た。海外有名ブランドの店を差し置いて大健闘している店がある。「京都・宇治の中村藤吉本店」というお茶のお店だった。ミルク味の他に、抹茶味とほうじ茶味の生チョコがある。侘び寂びなデザインでごくごくシンプル。でもどことなく可愛らしい。私も今年は迷わずこのお店の「生ちゃこれーと」に決めた。ここ数ヶ月の世界的不況で、アメリカもヨーロッパも保護主義的な政策を次々打ち出しているけれど、市民レベルでの自然な「バイ・ジャパネスク」趣向を見たような気がした。このチョコ、私も大量に味見(!?)してしまったのだけれど、すっご~くおいしい♪ オススメです!

Get20090214 Valentine20090214  で、気がかりだった息子のバレンタインデーは―――午前中に私とおばあちゃんから豪華チョコをゲットしてすっかり満足していたのだが―――午後2時過ぎに保育園時代からのお友達のママから電話が入った。「今日、ピアノの後7時過ぎになっちゃうんだけど、お邪魔してもいい?」ををををを~!!!!! もっちろんです~!!!!!
 ここ数年ずっと手作りチョコを届けてくれるKちゃん。最近はすっかり接点がなくなってしまったので、さすがに今年はいただけないだろうと思っていたのに、わざわざ自転車に乗って届けに来てくれた。しばし一緒に「太鼓の達人」などして遊ぶ二人を眺めながら、私はママとおしゃべり。結局11時近くまでいろいろ遊んでお開きにした。息子のバレンタインデーが憂鬱なものにならずに済んでいるのは、ひとえにKちゃんのおかげ! よかったねぇ~♪

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2009年2月14日 (土)

「特許・実用新案法」~11 所感

 入門講座の約半分に相当する「特許・実用新案法」部分の聴講が終わった。第9章途中の特許無効審判から、国際特許出願、実用新案制度、実用新案権取得までの流れ、第13章の実用新案技術評価制度まで、後半かなりの急ピッチで消化不良な感じは否めない。
 不明点が山積みの中で所感を記しても意味ないかもしれないが、初学者のごくごく率直な印象として、2点のことがとても気になった。

 1つは、新規性や進歩性の検証は地球規模の文献で行うのに、権利行使は国内で、というのがすごく不思議だと思ったこと。国境や言葉の問題はあるにせよ、“世界特許庁”という括りで審査していかなければ、今後ますます空気のようにアイディアはノーボーダーになっていくだろうに―――(海外から著作権侵害で訴えられることって、あるよなぁ)。
 もう1つは、実用新案制度のメリットって、どのくらいあるんだろう?ということ。テキストにも、メリット・デメリット両方あるから、権利取得の際は熟考が必要と書いてあるけれど、そもそも「無審査登録主義」(差し障りなく書けば「早期登録主義」)というネーミングには大いなる矛盾があるのでは? 出願料や登録料を支払うのに、実体審査もしてもらえず、自己責任で広範な調査をしなければならず、すぐ登録になるのはいいが、いつどこから無効審判を請求されるかヒヤヒヤしながら事業を展開して、侵害者を見つけたら再度お金を払って技術評価や鑑定を依頼するが、それらには何の法的根拠も認められないなんて! 一体この過程のどこで、国は責任をもってくれているのだろう? “登録”と言うからには“対世効”があると言えると思うが、こんな危なっかしい登録って、ありがた迷惑な感じがする。要するに「保護と利用のバランス」という観点の“保護されてる感”があまりにも少なく感じられてしまうのだ。かつては、高度成長時代の端緒にいて、海外のアイディア群から国内アイディアを守り、中小企業の唯一の武器とも目されていた実用新案権だろうが、現行制度下でこれが武器になると考える中小企業って、どのくらいいるんだろう? 自発的調査のためのデータベースの充実度なども気になる。Google ScholarとかGoogle Patent Searchと併せ、特許庁やNRIやその他企業による判例・審決・公報などの各種データベースがいろいろあるけれど、全部ひっくるめて一本化した方が利便性はずっといいだろうになぁ。
 段階を追って進化せざるをえないのは仕方ないけれど、聴くところによると弁理士って、わが国では最も古い資格の部類だとか。弁護士よりも古い。しかも最先端の研究に関する事務手続きを行う仕事だ。その割りには、電子化作業なども遅かったような気がするんだよなぁ。。。
 まぁ、いろいろとわからないことだらけだが、引き続き「意匠法」「商標法」「条約」「著作権法」「不正競争防止法」と見ていくうちに、少しずつ氷解していくことを期待しよう。

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2009年2月13日 (金)

Viva!ファミリーセール&ドラクエ発売延期

Juice20090210  去年の暮れに食品・酒類の総合卸売会社のファミリーセールに誘ってくれたご近所さんが、今月も2件のセールに誘ってくれた。今週はジュース類や梅干のセールだということで早速訪問。今回の収穫は、21パック入り野菜ジュースセットと400g入りはちみつ梅干1パック、それに生わさび1本で、締めて1,040円也!! 通常価格なら3,700円相当くらいのところ、約2,700円の倹約!! ホテルオークラのアイスケーキも破格で並んでいたのだけれど、持ちきれずに泣く泣く諦めた。生活必需品とか消耗品の卸売会社に勤めると、こういう役得があるのかぁ~と今さらながらに実感。ファミリーじゃないのに参加させてもらってちょっと気がひけるが、隣組という意味でのファミリーってことで、一つヨロシク。月末セールはどんな商品が並ぶのか、楽しみ楽しみ

Draque20090213  一方息子は、お年玉を注ぎ込んで早々に予約していた「ドラクエ9」の発売が3月から7月11日に延期になったというニュースを受けてガックリ。親としては、2月の「マリオ&ルイージRPG」に続いて3月まで「ドラクエ」にハマられては堪らなかったので、延期はやや歓迎ムードなのだが。。。夏休み前に発売されて休暇中にゲーム三昧になられるのも困りモノだなぁ。“開発中のソフトウェアに重大な不具合のあることが判明”とは……まぁよくある話だけれど、2008年度内に予約金だけ回収されて、品物は2009年度半ばというのは、ちょっと解せない気もする。。。と、ケチな私は思うのであった。

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2009年2月12日 (木)

夫の眼底検査結果

Medicine20090210  ずいぶん時間がかかったのだが、夫の眼底検査結果が数日前に出たらしい。詳しくは言わないので要領を得ないが、大事ではなさそう。ここのところ、この世の見納めとばかりに遊んでいる気がする夫だったが、“過度の近視のために網膜に水が溜まる”という症状が出ていたようで、薬で気長に治療していくことになるらしい。ネットで調べると「中心性漿液性網脈絡膜症」という病名が出てきた。レーザー治療や薬物治療があるらしいが、「一番いいのは身体と心のリフレッシュ!」と書いてあった。私から見ると、ずいぶん暢気に仕事しているように見えるのだけれど、それなりにストレスも多いのかな? 再発を繰り返すと極度な視力低下があるとか、「加齢黄斑変性」というもっと怖い病気も疑われるそうなので、要注意は継続だが、ちょっと一安心。インフルエンザ後だというのに、一難去ってまた一難。なかなか我が家から薬が消えてくれない。。。

1pie200902111 2pie20090211 Boys20090211_2  週半ばの休暇は、「マリオ&ルイージRPG3」を発売当日買いしてゲームに明け暮れる男の子4人を横目に、既製シナモンアップルジャムを包んだアップルパイを久々に焼いてみた。冷凍パイ生地ってホントに重宝するなぁ 友人に教えてもらった“巻くだけパイ”は、中身はお好みでソーセージやらチョコやら野菜やら、遊びながら巻き巻きして、オーブンでたった30分! 簡単なのに贅沢感があって、もう病みつき!!(「おばさん、パイ生地上手に作れるね!」と言われて「まぁね~」と誤魔化しておいたのが情けないけど…)

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2009年2月11日 (水)

うごくメモ帳

Ugomemo  いつのまにやら息子にDS-i をせしめられ、親としての不甲斐なさを味わいつつ、それでも新しモノ好きの私が感動した一品―――それが「うごくメモ帳」。『ウェブ進化論』の梅田望夫さんも一押しの会社HatenaによるDSフリーソフトだ。
 アニメ大好き人間の名に恥じぬよう…というわけでもないが、過去にAdobe AfterEffectsやRetas!Proといったアニメ制作ソフトのマニュアルを作ったり、LightWaveやanimaniumというソフトの本を作らせてもらおうと画策したりした。先の2本は日本のアニメ制作現場で普通に使われているソフトだが、高価で使い方も難しい。もちろん多機能プロ仕様だから、いくらアニメ好きでもこれらを使ってすぐに素人がアニメを作れるわけではない。一方の「うごくメモ帳」は、“無料配信”である。「パラパラ漫画が簡単に作れる」というふれこみではあったけれど、大した期待もなく息子の手元を覗いていた……が、が、が、ビックリ仰天!! これが“無料”?? 私は瞬時に、動画投稿サイト華やかなりし昨今の趨勢に、ますます拍車をかけるキラーソフトとして認識した。
 YouTubeを閲覧する小学生は今や山のようにいるけれど、まだまだ自身で投稿できる小学生はいない。ところが、「うごメモ」を使えば、超ド級素人の小学生でさえ簡単におもしろアニメが作れてしまうのだ! とはいえ、ある程度の根気強さは必要で、息子の友達の中には、1枚1枚絵を描く作業にシビレを切らして、早々に退散する子もいたにはいた。それでも、写真を撮り込んだりすれば多少は省力化できる。小学校のPCでパラパラ漫画を作り慣れている息子は、サクサクと丸チョンの棒人間で数作品を作り、音声まで同期させて仕上げた上、友達と交換したりしていた。既製のゲームに比べてはるかに独創性が要される割りに簡単でおもしろい! こりゃ~いいわ~と私も一作品作らせてもらった。ついついハマル楽しいソフトだった。
  「うごメモ」のデザインワークはどことなく教育TVの「ピタゴラスイッチ」風で、発想の仕方も佐藤雅彦さんに近いものを感じたのは私だけだろうか? とにかくあったかい雰囲気でフレンドリーで、アソビ心満載。徹頭徹尾“手軽さ”にこだわっている。やるなぁ~任天堂&Hatenaさん。学生時代、ノートの端っこにパラパラ漫画を描いていた人には、是非ともお試しいただきたい一品です。(もちろん、企画系のプレゼン資料として使ったりしたら、抜群のインパクトだと思いますよ~!)

Animestudio  あと、ついでに書いておくと、株式会社アガツマという所から「アニメスタジオ」というオモチャも出ているらしい。こちらは人づて情報なので私は試していないけれど、フィギュア等の人形を使ってクレイアニメ風のものが作れるらしい。スピルバーグとコラボしたアメリカ製の映画自主制作ソフトはどっかで見たことがあるような気がするが、日本人って、ホントにアニメ好きなんだなぁ~とつくづく実感する「うごメモ」と「アニスタ」事件でありました。

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2009年2月10日 (火)

あるスーパーのいつもおいしいトマト

Tomato20090209  うちの子はトマトがだ~い好き! プチトマトも好きだけれど丸ごとトマトを平切りして食べるのも好き。何もかけずに食べるのも好きだし、生協の「野菜たっぷり 和風ドレッシング」をジャバジャバかけて全部飲み干すのも好き
 で、そのトマトは、生協で頼むこともあれば、近所のピーコックで買うこともあれば、小規模スーパーで買うこともあれば、八百屋さんで買うこともある。生協のは当たりハズレがある。ピーコックのは四・五種類あっていつも赤くてきれい。八百屋さんのはワイルドな感じのが多い。けれど、一番好きなのは小規模スーパーでいつも変わらず並んでいるトマト。他のどれも、ここのトマトにはなかなか、おいしさも値段もかなわない。福島県産が多いようだが、甘すぎもせず、無味すぎもせず、適度な硬さを保って崩れにくく、見てよし食べてよし。スーパーの仕入れ担当さんの眼利き力がスゴイのか、これまでハズレたことのない安心感。生鮮食料品につきものの個体差や当たりハズレがあまりに少ないので、逆に規格化されすぎ&人工的な感じもなきにしもあらずだが、“トマトサラダ”(主婦の超手抜きの一品)と称して食卓に並べるときの間違いなさを求める日は、ここのトマトに限る。このトマトだと、息子は一人でペロリと3個平らげることも珍しくない。私の皿からも隙をみて横取りする始末。
 世界で8000種を超えると言われるバラエティ豊かなトマト。生でも煮ても焼いても加工して食べてもおいしく、見栄えもとってもキュートなこの魔法のお野菜には、日々感謝感謝。しかし、同じ仲間のナスはなかなか好きになってくれない、喰わず嫌いの息子である。

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2009年2月 9日 (月)

NASPAスキーガーデン

 先週の金曜日、塾での5年生カリキュラム開始日だったにもかかわらず、「休むよ」と息子が言った。「へ?なんで?」「土日で思いっきりスキーを楽しむため」「はぁ?!」……まったく理由になっていないのだが、この日も本人の意思尊重。(いつになったらヤル気になってくれるんだぁ~!)
1ski20090207 2ski20090207 3ski20090208  ということで、行って来ましたNASPAスキーガーデン。話題の「天地人」の舞台である新潟。上毛高原の先のトンネルを抜けると、雪国だった。晴れ男を連れていたせいか、土曜も日曜も絶好のコンディション。我々が日曜の昼過ぎに上がった途端、天気が崩れてきて驚いた。
 息子は、三度目のスキーなのだが、過去二回はあまりに小さかったため、実質の初トライ。土曜の午前は、あまりの装備の重さに「スキーなんかもう二度と来ない!」と言っていたのだけれど、午後には「準備は面倒だけど楽しいよね」と感想が変わってホッとした。途中疲れすぎないように雪遊びも交えながら無理なく練習したため、嫌になることもなくゲレンデを堪能できた。日曜にはストックなしでリフト1本分はボーゲンで降りられるようになってまずまずの成長。カマクラというか雪洞というか、そのようなものも手作りして面白がっていた。大人の方が激しい筋肉痛に襲われて、運動不足を実感。帰りの新幹線の窓からはきれいな満月が見えていた。今季中にもう1回行きたいね、と家族で盛り上がりながら帰宅した。

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2009年2月 8日 (日)

2月頭の検索フレーズランキング

Search20090206  ココログの「検索フレーズランキング」を、いつも面白く見ている。私のブログを訪れる人は、検索エンジンにどんなワードを入力して引っ掛かっているのかがわかるからだ。2月頭は軒並み、私立中学の名前でヒットした人が増えた。「巣鴨中学」「慶應中等部」「渋谷教育学園」―――「クラブ活動」とか「学費」を気にしている。無事受験が終わり、見事合格して進路も定まり、学校の活動に興味を示している人。受験の季節に触発されて、来年再来年に向けて学校調べを始めた人。そんな人たちの顔が浮かぶ。所詮は私自身が関心を持っていることしかすくい上げられないわけだが、それでもネットワークの面白みを感じられる。
 Yahoo!検索ワードランキングは、より多くの人の嗜好が見えてこれまた面白いが、So-netブログの「Blog Keyword Visualizer」というのも面白い。最近ブログで話題のキーワードを、関連付けて表示してくれる。世のブロガーの関心事がリアルタイムで透けて見えるのだ。これらを見るといつも、自分が世間とどれくらいズレているかも認識するし、意外な関連性を発見したりもする。ちょっとしたココロの旅気分。
 子どもにネットワークフィルタが推奨されるのは尤もなことだと思う半面、“可愛い子には旅をさせろ”で、上手に利用すればずいぶん世界が広がるようにも思う。広げりゃいいってもんでもないのだが、ネットワークにはまだまだ楽しい使い方が隠れていそうな気がして、考えているとワクワクしちゃうな。
Googleword   ――そんな話を書いていたら、なんとGoogleのTOP画面にまで「急上昇ワード」なんて項目が追加されていて驚いた 参考にはなるんだけど、シンプルなGoogle画面がどんどん雑多になってくるのは、ちょっと残念。(ヤラセ防止対策はちゃんと施されているのかしらん??)

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2009年2月 7日 (土)

「特許・実用新案法5~10」所感メモ

 特許法入門講座の中盤にさしかかり一気に難しくなってきた。第5章「権利取得の手続」から「特許権」「特許権の侵害」「取引対象としての特許権」ときて第9章の「不服申立手続」まで、事務処理手続とはいえ、的確な法解釈に基づいて論理的に筋道立った説得を求められるのが辛い。常識的なフィーリングだけでも○×レベルでわかるものも多い半面、細かで微妙な論点になるとサッパリだ。法律の勉強には、暗記以上に“論破力”というのが求められるらしい。なんでも雰囲気で片付ける私には、かなり不向きな感じがする。
 ともあれ、門外漢からすると「へ~!」と面白く感じられることもなきにしもあらず。フレッシュマンの感想をメモしておこう。

○法文の読み方は正確に!(「登録すれば、その効力を生じる」と「登録しなければ、その効力を生じない」は含意が違うことを心得よ)
○科学論文同様、特許出願も玉石混交(数を競うのは百害あって一利なしな気がする。iPS細胞レベルの“玉”出願は、最初から“国際出願”がデフォルトなのかな?)
○実用新案出願は、特許出願の約10分の1(昔は逆ではなかったか?!)
○出願が特許になるのは約2割(8割の保険的出願って、ちょっと虚しいな)
○法的権利には“物権”と“債権”があり、特許権は“物権的”権利(モラルハザード甚だしき昨今、“債権”はあまり信用ならない。“相対効”よりはできるだけ“対世効”にすべし)
○グローバリズム隆盛とM&A頻繁な昨今、書面訂正の多さがしのばれる
○英米法は懲罰的色彩が濃く、大陸法(独日)は損害穴埋め的色彩が濃い(奥ゆかしい国民性でよかった…と思いつつ、ポイ捨てには100万円くらい課したい気も)
○審判は3~5名の合議制とのことだが、重責だなぁ(やはり、裁判員にはできればなりたくない……自身の公平無私力に自信がない)
○国内優先権制度は、企業の継続研究意欲を高める現代的な制度だと思うけれど、なんだかネーミングがピンと来ない(「継承発明優先制度」とかの方がよくないかな??)
○要約書の執筆は、サイエンスライター修行にもなりそうだな。

 覚えるべき細かいことは他にたくさんあるのだが、おかしな感想ばかりが頭をもたげる。4月までに四法全容をサラリと流そうと思っていたが、サラリと見渡せるような甘っちょろいものではなさそう。仕事しながら週末は6時間講義を受ける人がいるのに、1日3時間聴講で音を上げてちゃダメダメだな。今年の短答試験は到底無理と思っていたが、ハッパ掛けと場慣れと雰囲気探りのために受けることにして、ネットから願書請求した。
 TOEIC144回の結果も返ってきた。自己記録なんとか更新! まだ私の頭にも少しは伸び代があるようだが、「語彙力」はなんと平均以下(泣)!  秋くらいに中だるみしそうだから、またその頃挑戦してみようかな。

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2009年2月 6日 (金)

「おかあさんといっしょ」といっしょ

Issyo  水曜日の夕刊に、NHK教育TV「おかあさんといっしょ」の着ぐるみキャラが、3月30日から9年ぶりに一新されるという記事があった。妙にPOPな新キャラの写真を、10歳の息子とその友達に見せたところ、「え~、ショック~! ずっとスプーと一緒だったのにぃ」ととても残念そう。9年ぶりということは、スプーやアネム、ズズ、ジャコビと息子たちは、ほぼ一緒に成長してきたことになる。物心ついてからず~っと見ている「おかあさんといっしょ」のキャラクターが消えてしまうのは、やっぱり寂しいのだろう。もしかしたら、歌のお兄さんお姉さんの変化よりも如実に、番組の雰囲気に影響するかもしれない。のんびり屋で心優しいスプーの性格は、これを見ていた子どもたちにも、きっといろんな影響を与えていたと思う。今度登場する小鬼のライゴー、スイリン、プゥートたちも、子どもたちの優しい仲間になるといいな。
 まぁ、「ドラエもん」の声優陣一新にもあっという間に慣れてしまったから、子どもたちの適応はもっともっと早いだろうけれど、9年間朝に夕に一緒に過ごした「ぐ~チョコランタン」の友達は、息子の心の真ん中に静かに居座ることだろう。

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2009年2月 5日 (木)

春は名のみの…花言葉

Me20090204  立春とは名ばかりの水曜日の寒さ、どんよりとした空の下、買い物に出るのさえ億劫に思われ、玄関先に出てちょっとだけ外気に触れた。我が家のアロエは夏冬問わず猛烈に元気で、どんどん大きくなっているが、それ以外の鉢はショボンとしている。ゆっくりと芽を伸ばすクロッカスとチューリップもなんだか寒そう。暇にまかせて、自宅の花々の花言葉をネットで調べてみた。

クロッカス:「信頼」「青春の喜び」(黄色は「私を信じて」)
チューリップ:「博愛」「思いやり」「名声」「恋の宣言」
椿:「理想の愛」「謙遜」(赤は「控えめな愛」「気取らない美しさ」)
アロエ:「健康」「万能」「迷信」
スノーフレーク:「純粋」「純潔」「汚れなき心」「慈愛」「記憶」
ミニバラ:「特別の功績」
ヒヤシンス:「スポーツ」「遊び」(黄色は「あなたとなら幸せ」)

 まぁ、花言葉にあまり悪い意味はないが、色によって意味が違ったり、国や原典によっての違いなどもあるらしい。中にはこんなのもあるので、人に贈るときには注意が必要かも!
ほうせんか:「私に触れないで」
かたくり:「嫉妬」
みそはぎ:「悲哀」
トリカブト:「人違い」「武士道」
弟切草:「復讐」
茜:「誹謗」
アリューム:「無限の悲しみ」
アンスリューム:「煩悩」
おけら:「金欠病」
カーネーション(黄色):「侮辱」
くまがいそう:「みかけだおし」
くろゆり:「呪い」
 また、「誕生花」のサイトなどもあって、見ていると楽しい。あまり陽の差さないグレイな一日だったが、ブラウザの中の花々は明るく鮮やかでキレイだった。早く春が来ないかな~♪

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2009年2月 4日 (水)

嵐の前の節分

 2月からは、塾の上では進学して5年生カリキュラムになり、週3日になるのだが、今週はさすがに6年生のケアで先生方も忙しいのか金曜まで塾がない。そのせいか、息子はなんとも気分がよさそう。いつもだって4日に3日はサボるくせに、やはり大手を振って休めるのは気楽なのだろう。ああ、やっぱり勉強嫌いなんだなぁ……と苦笑。わかりやすい性格というか、興味を持ったことには人の声も聴こえないほど夢中になるくせに、興味のないことはとことん嫌がる。欠席した社会の教材を私に読まされる息子は本当に文句タラタラで、「こんなことイチイチ覚えてたらキリないじゃん!」「“宮城伝統こけし”なんて“こけし”でいいじゃん!」と、内心私も(そうだよねぇ~)と笑ってしまうような感想続出。今後の出席率がどうなってしまうのか気になるが、教材の面白そうな所だけ拾い読むだけでも、多少は勉強になると期待して続けさせる。
 勉強は、点が線になり、線が面になっていくような取り組み。点をひたすら打っていくのはさぞかし退屈なことだろうが、種蒔きみたいな作業だから仕方ないよ。そのうち、この漫然と蒔いたいくつかの点々がパパ~ッとつながる快感っていうのを味わう日も来るだろうから、まぁガンバレ。最近はそんな気持ちで、大嫌いな社会の教材も無理やり読ませたりする。
Setsubun20090203 Mamemaki20090203  “漫然と撒く”と言えば、数年前に撒いたらしき節分の豆が、息子の部屋の隅から出てきたときには焦った。ゲゲーッ!なんでこんなとこに豆が…! 以来我が家の節分では、生協の小袋入り豆を撒くようになった。見つけやすいし、回収した豆も食べられる。万が一見逃しても、袋のまま放置されるので、発見時のショックがやわらぐ(汗)。「今年はママ、56個食べるんだっけ?」とかぬかす息子に、再利用でぶつけられる(大汗)。
 塾がない火曜の放課後、息子は塾友達と一緒に近所のおばあさんのオモチャ屋さんへ行った。帰ってきて話してくれたところによると、おばあさんが二人に十粒ずつのマメを炒って醤油をかけて出してくれたそうで、大層おいしく感じたそうだ。ありがたやありがたや。家でのお手軽豆まきは、ポンポンッと静かに済ませたが、十分節分感は満喫したようだ。塾の嵐の前のひとときだな~

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2009年2月 3日 (火)

仮面ライダー ディケイドとか20世紀少年とか

Dicade  1月18日から始まった「仮面ライダー ディケイド」を、息子が久々に見ている。仮面ライダーは、クウガからしばらく見ていたものの、ヒビキの途中で卒業したようだったのに、ディケイドはなんと、クウガから電王・キバまでの平成9人のライダーを総ざらえ的に登場させるらしく、息子の胸を射抜いてしまったようだ。スタッフの中に脚本家の會川昇さんが入っていて期待したが、やはり私は過去のライダーを新ライダーに持ち込むコンセプトには承服しかねる。しかもオダギリジョーさんのクウガをあんな風に使われるのは心外だぁ~! 許せんぞ、ディケイド! 年々“大仰”になっていく仮面ライダーだが、息子にはもっと等身大のライダーに共感して欲しい。早くディケイドは卒業しておくれ~!!
20century  また、“大仰な”と言えば「20世紀少年」。息子のクラスメートが「第2章」にエキストラ出演したことから、にわかに関心を高めた本作、1月30日の金曜ロードショーで「もう1つの第1章」を観たのだが、小学生が見るにはちとグロすぎはしないか? 少年時代はいい。世界征服とか正義の味方とかラブ&ピースとか、“大仰な”夢を簡単に描ける少年時代の物語は、まぁほのぼのと見ていられる。しかし、彼らが大人になってからの世界の描き方は、子どもには刺激が強すぎるように感じた。
 メディアが、子どもに対しても開かれるようになったといえば聞こえはいいが、どうも最近はエロもグロも解禁はなはだしいというか、あっけらかんと見せ過ぎているように思えてならない。私が保守的すぎるのか? 教育現場では体罰はダメとかうるさい親がいる一方、メディアにはこれでもかと暴力が反乱する現状、憲法論議と自衛隊派遣問題が交錯してしまうのも無理はない。男の子が生まれつきドンパチに関心が高いのは私の中の七不思議の一つだけれど、言葉や態度での暴力も含め、“非暴力”で世界を変える夢物語を、誰かに作ってほしいものだなぁ。そういう意味での私のお気に入りは、ナイーブながら「マクロス7」です

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2009年2月 2日 (月)

サンデーショック

 今年の私立中学受験シーズン、2月1日のことを世間では“サンデーショック”と呼んでいる。またの名を“ミッションショック”。通常は2月1日が試験日の学校が、その日が日曜日に当たることから日程変更するため、併願計画が大きく狂い、志願者数にも影響するからだ。今年は、女子学院・立教女学院・東洋英和女学院・フェリス女学院・横浜共立学園が1日から2日に変更するとか。“ショック”と言われてもあまりピンとこないが、日曜未明の地震には驚いた。結構大きな揺れだったため、他人事ながらも(電車止まらないといいなぁ)と受験生の心配をした。
Soccer20090201  この日、幸い天気は良好で晴れ晴れした空だったが、なにせ風が冷たかった。自転車で十数分の公園までサッカーをしに行ったが、落ち葉が風に舞って右へ左へ駆け回っていた。犬の散歩をしていた親子のうちの子どもが「あー、葉っぱの運動会だぁ~!」と叫んだのを聞いて笑ったが、くるくると回りながら一直線に移動する落ち葉は、確かに競走しているみたいに見えた。
 今年の中学受験者は首都圏で過去最高の5万3千人との予想。10年前の1.4倍だそうだが、親の多くは“ほどほど志向”とのこと。「ギリギリの成績で無理に名門を目指すのでなく、入ってからも余裕を持って過ごさせたい」という気持ちが強いらしい。100m走のように“速さ”なら速さだけを競うスポーツと違って、学業の競争はゴールがない。ゴールがないフィールドで走り続けるのは大変だ。2月1日はいわば、ゴールのない学業の道へのスタートラインの一つかもしれない。よいスタートが切れようが切れまいが、その先を考えれば大した問題ではないだろう。ともかく、長い階段の中で1つの目標を立て、それに向かって努力したことを、これからの糧にできるような受験になるといいな。
Snack20090201_2  それにつけても、この時期のスナック菓子のパッケージには軒並み“縁担ぎ”とか“合格祈願”がされている。人口の何割が中高大や資格試験の受験生なんだか知らないが、関係者も含めるとかなりの数になるのかな? この季節が過ぎたら使えないパッケージだろうが、製品の回転の速さまで伺い知れる。我が家は暢気に運動して、小腹をすかせてジャンクフードを頬張り、テレビを眺めた休日、全国の受験生、おつかれさまでしたー!

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2009年2月 1日 (日)

お年玉付き年賀ハガキ

Stamp20090128  先週頭に、2009年のお年玉付き年賀ハガキの当選番号が発表された。ここ数年、バタバタと忙しくてチェックもしなかったが、今年は試しに確認してみた。結果は、切手シート7枚当選。
 郵便局で交換してもらいながら、最近の自身の筆不精ぶりに溜息。以前は、月に十数通くらいの手紙を書いていたような気がするが、メール依存に移行して後は、とんと切手もハガキも使わなくなった。荷物は宅急便で送るし、手紙は暑中見舞いとクリスマスカードと年賀状という季節モノになり果て、切手収集の趣味で時折キレイな切手を買う以外、使用頻度は激減している。(もうちょっと“筆マメ”に戻らないとなぁ…)と自戒しつつ、郵便局のビジネスモデルもちょっぴり心配する。年賀状推奨のCMなどは、ずいぶん工夫されるようになった気がするが、もっとユーザーに便利で“手紙を書きたい”と思わせるアイディアをいろいろ考案した方がいいんじゃなかろうか?
 私が欲しいな、と思うのは、切手と署名を合体させたようなシールの制作販売サービス。自分オリジナルのデザインで切手が作れるサービスはあるようだが、そこに、個人情報保護シールも追加した署名を隠し入れられるようなもの。やや大型化してしまうかもしれないが、デザインのし甲斐も増幅しそう♪
 また、同じような機能のあるオリジナルハガキを作ってくれるサービスもいいな。あとは、ちょっとした小銭を人に送る必要があるときに便利な、受領者本人しか換金できない小額換金可能な密閉式ハガキとか。まぁ、アソビ感や実利感を探ると、まだまだ宅急便ではできないサービスってありそうな気もするんだけど。。。
 昔は、ポストや郵便受けには、独特のウキウキ感があった。大事な人への郵便を投函する瞬間とか、(手紙、来てないかな?)と郵便受けを覗く瞬間とか。最近は、あまりそういうトキメキは感じない。単に私が歳を取っただけなのか、送達手段があまりに増えすぎてしまったからなのか。
 素敵な便箋と封筒に、丁寧に推敲した文章を手描きでしたため、心を籠めて封入し、宛名を書いてお気に入りの切手を貼り投函―――なんだか“手紙道”って感触の古風な雰囲気になってしまったものだなぁ。

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