コバルトブルーの思い出
土曜日は、久々のサイエンス倶楽部だった。1月はインフルエンザの病み上がりでもったいなくも欠席してしまったのだが、2月の課題は「ガラス工作」。息子にとっては初のガラス工芸体験だった。
まずはガラス管に傷をつけて折り、過熱して伸ばし、先端を膨らませてから中にビーズを入れてマドラーを作ったそうだ。その後、乳鉢に二酸化ケイ素と四ホウ酸ナトリウムを入れて磨り潰し、るつぼに入れて一酸化鉛を加え、本格的なガラス作り。息子たちの班はそこへ塩化コバルトも入れて、青いガラスにしたとのこと。小さなおはじき位の大きさの粒だけれど、明かりに透かして見るととてもキレイだった。終わって迎えに行くと「あ~、楽しかったぁ~♪」と大満足の笑顔。実験準備は本当に大変だろうけれど、子どもはやっぱり実地体験が大好きらしい。先生方、どうもありがとうございます~!
日曜は日曜で、近所の体育館に卓球をしに出かけた。ブルーの卓球台で2時間ばかり遊んだが、息子は両親相手にずっとプレイして、なかなか大したもんだった。しかし、のらりくらりとやっていたのが、同級生のギャラリーが来たとたんにシャキッとしたのには笑った。
両親と一緒に遊びに出てくれるのも今のうちだけかも…と思うと、この週末などは私と息子には蜜月のようだった。最近とみに、息子の手が離れていくのを感じる。生意気なことも対等に言うようになったし、これまでは普通だったちょっとした手助けが、必要なくなってきた。私に話すことと秘密にしておくこともわきまえ始めたようだし、内の顔と外の顔も如実に違ってきた。ともあれ、まだ知り合いの眼がないところでは手もつないでくれるし、親が自分をちゃんと見ていてくれるかはすごく気にしているようだし、精神的には幼い頃のまんまのようだ。この微妙な時期の思い出は、私にとってはコバルトブルーの思い出って感じだな。いつまでも青二才でいて欲しいと思いながらも、着実に親離れしつつあることも頼もしく、甘酸っぱい感傷を抱く季節である。
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