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2009年3月の31件の投稿

2009年3月31日 (火)

これも“蜜月”?

Again20090330  月曜日、いいお天気のもと、多磨墓地やら高尾の多摩森林科学園やら井の頭公園やらにお花見に行ったよ報告が寄せられる中、私は朝一番で小児科へ。1月にもお世話になった「Flu A+B」という検査薬で息子のインフルエンザ検査をしてもらった。ぐったりした息子をいったん家まで送り届けて病院に舞い戻る。結果は見事B型と出ていた。「AのあとBに罹る人、結構多いよ」と先生はおっしゃるが、「年に3回も4回も熱を出すなんて、病弱すぎますよねぇ」と息子が同席していないのをいいことに私は思わず溜息とともに愚痴る。すると先生、「そりゃぁ、健康すぎるお母さんの下に生まれたボクちゃんが気の毒というもんだ。年に3,4回の病気なんて、“フツー”だよ。ウイルス感染なんて、よほどの免疫不全でもない限りは“運”だからねぇ」とのたまう。フツーか~運か~…。予防接種もせずに元気に駆け回る同級生を見ると、どうもそんな気はしないのだけれど。。。ともあれ、超病弱だった夫から見ると、息子はいたって健康に映るらしいから、体力も相対的なものだな。
 ということで、1月の時と同じ、リレンザ・クラリス・カロナールのお薬3つが出た。タミフル同様、リレンザでも飛び降り事件があったらしいが、インフルエンザ脳症と薬の相関は未だよくわかっていないようだ。どんな薬でもなかなか明確な薬物動態なんてわからないから、立ち上がる元気もない息子には迷わず服用させた。丸2日間38度台の熱が続いているので、ともかく少しでも寝られるようにしてあげないと。
 今度の日曜日には、昭和記念公園でお花見がてらのバーベキューを計画しているのだが、まだまだ熱が下がらない息子と“にらめっこ”の日々が続く。これも“蜜月”と呼ぶべきか? そういうことにしておこう。

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2009年3月30日 (月)

“つんどく”は続くよ、どこまでも……

Infulu200903  春休み4日目の朝、息子が熱を出した。起き抜けに「熱、測って…」というから測ってみたら38度。この朝から塾の春期講習が始まる予定だったため、最初は「仮病か!?」といぶかるも、確かに調子悪そう。私自身がここ数日、肩凝りや頭痛がひどかったので、もしかしたら家族中に風邪菌が潜伏していたのかも。3月上旬のインフルエンザレベルマップは依然警報続きらしいので、最悪の場合は1月のA型に続き今度はB型か!? ともかく、インフルエンザではないことを祈りつつ看病。昼過ぎ、あまりに辛そうなので休日救急病院へ行くも、「とりあえず頓服を出しておきますが、明日改めて小児科へ行ってください」とのことで、インフルエンザチェックはしてくれなかった。その後も38.5度の熱が続き、薬剤師さんの「B型かもしれないねぇ」の言葉が頭の中でコダマする。A型にかかった後B型にかかることはよくあるらしいので、月曜の朝が待ち遠しい。それにつけても、ハヤリモノに敏感な息子よ~!? よく、文豪とか偉人の伝記を読むと、「小さい頃は病弱で……」なんて逸話が挿入されることが多いけれど、ほとんど病気をした記憶のない私から見ると、本当に可哀想だと思う。一日中寝てるなんて、悪夢だよなぁ~ 春期講習もサイエンス倶楽部の代替実習もNGとは……ショック
Books20090329  春休みに入って、自身の勉強は一向に進まない。毎朝送られてくるメルマガ“短答1日1問”を朝一番で読む以外は、机に向かうことも参考書を読むこともできずにいる。「過去問解きたいよぉ~」と思いつつ、“つんどく”が続く春である。5月の試験願書を出すべきか出さざるべきか、それが問題だ。

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2009年3月29日 (日)

別れの季節

Party20090325  のんべんだらりと過ごしていた春休み3日目、今月いっぱいで神戸に引っ越してしまうクラスメートだった男の子から電話がかかってきた。3学期最後の日に、数人で“お別れ会”を企画したのだが、あいにくその日の午後、本人はおばあちゃんの家に預けられ、大人だけで引越し準備をすることになってしまったため、その“お別れ会”はお流れになってしまったのだった。仕方なく、企画した3人で写真を撮り、色紙に貼って寄せ書きをしたためてポストに投函。そのお礼の電話だった。
 3月は別れの季節。小学校や中学校・高校・大学……それぞれの卒業という区切りを迎えた人たちや、転勤に伴う転校などなど、身近なそこここに別れがある。未来に向かう一つの門出や転機だから、みんな笑顔で新しい年度を迎えられるといいな。

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2009年3月28日 (土)

「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」

Dora20090327  春休み2日目、さすがに三連続科学技術館は敬遠して、保育園の頃の友達と一緒に映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」を観に行った。春休みだというのに、初回の館内はガラガラで、「みんな夜型になってるのかなぁ~?」とちょっと心配に。
 原作マンガを読んで行ってしまったせいか、98分という上映時間がちょっと長く感じられた。「恐竜2006」のときに感じた鉛筆描きの温かみが、最近では当たり前になってしまったのか、あの当時のアニメートに対する感動があまり感じられなかったのが不思議。シーンによって、すごく表情の細部にまでこだわった感のあるシーンと、機械的・お約束的なシーンとのギャップが激しかったせいかもしれない。重力の差が、地球人の強さの原因にされていた割に、怪力度や快足度の統一が取れていない気がしたのも違和感があった。……と、なんだか辛口になってしまったが、子どもたちは、ドラえもんの“あたたかい目”やのび太のガンマンとしての腕に満足し、別れのシーンにはしんみりもしていたので、うるさいことは言わずにおこう。
 ポケモンといい、ドラえもんといい、コナンといい、NARUTOといい、しんちゃんといい、やっぱり映画って難しい。最近はどうも、大スペクタクルっぽくなりすぎているような気がして、もっと日常的で些細なんだけど心にぐっとくるような、等身大で叙情的なアニメ映画が観たいなぁ。
(同じ日の晩の金曜特別ロードショー「ルパン三世VS名探偵コナン」は、エンターテインメントに徹した楽しい脚本でワンダホー!だったぞぉぉ~♪)

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2009年3月27日 (金)

恐怖の春休み突入!

 やっとこ入門講座の聴講が終わり、ようやく青本や法文集が読めるくらいの下地が整ったというのに、小学校が春休みに突入してしまい、自分の時間が大幅に削られることに――
1_20090326 2_20090326  春休み1日目の木曜は、先日行けなくなってしまったお友達のリベンジに付き合って、科学技術館再訪。もう子どもだけでも行けるのでは、と思いつつ、過保護の私は付き添って出掛ける。気温は低いながらもさわやかな陽射しで、北の丸公園は明るく清々しくて、子どもたちとプチ花見。この日は明治大学の卒業式が行われており、桜の下での記念撮影があちこちで見られた。館内では子どもを放し飼いにして私はひたすら読書。。と目論んでいたがとんでもない。あっちこっちと駆け回る子どもが誰かに迷惑でもかけはしまいかと気が気でなく、結局ついて回ってクッタクタ。大きなシャボン玉に入ったり、地震対策の実験に参加したり、全館くまなく走り回る。
3_20090326  当然のごとく一昨昨日に発見した「ジオ・ラボ」ではカード集め。クイズに答えまくってはカードをもらって、ついに7種11枚ゲット! なんだか“ジオ・ラボ荒らし”のようになってしまい、親の方は恥ずかしくてたまらない。この日もまた閉館まで遊び続け、さすがに飽きたろ~と思った矢先、帰りの電車の中で「明日も行く?」「いいね~♪」と話す子どもらの会話を耳にして、「や~め~て~」な気分で鬱々とする私であった。

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2009年3月26日 (木)

「不正競争防止法」所感

 入門講座最後の「不正競争防止法」は、情報処理技術者試験でも頻繁に問われたから、“営業秘密”の3要件(秘密管理性・有用性・非公知性)やドメイン名に関する不正競争については既視感をもって眺めた。法目的に始まり、不正競争の限定列挙、適用除外、民事及び刑事上の救済措置まで、かなりコマゴマした類型別の解説は、脳細胞の死滅激しき私の頭には厄介な代物だが、60点中、著作権法と同じく5点分の配点で、しっかり暗記しておけば必ず正解できるとのこと。
 一般的に、“物権は消滅時効にかからない”というのが常識だが、営業秘密の使用に関する不正競争に対しては(物権的であろうがなかろうが)、消滅時効が平成2年から規定されている。一方、不正競争行為に対する罰則規定は年々厳しくなっているそうで、10年以下の懲役刑と1,000万円以下の罰金刑を併科することもできるようになっている。位置づけとしては意匠・商標法の一般則だが、商品・役務も問わず、求められる周知性もゆるく、個々的な事案に関してはかなり使い易い法律に感じられた。
 この講義を聴きながらずっと頭を離れなかったのが、“マジコン”をめぐる司法の判断だった。私自身は使ったことはないが、息子の何十本もあるDSソフトを見るにつけ、1つのマジコンに全部入れちゃえば、嵩張らなくていいのになぁ~と思ったことがある。著作権法に照らして、私的にゲームプログラムのバックアップを取るのは違法ではないし、マジコンを単に全ファイルの管理先として持つことも違法とは言えないだろう。バックアップファイルをアップロードして公衆に違法配布している人を著作権法の寄与侵害で訴えるのは難しいとWikipediaにあったが、任天堂などのゲーム会社数十社は、不正競争防止法を根拠に提訴した。まさに、2条1項10,11号のケースをリアルタイムで目の当たりにした感じだ。2009年2月末、東京地裁はマジコン販売業者に対して、マジコンの輸入販売禁止と在庫廃棄を命じる判決を言い渡したとのこと。今回の件では明らかに不正な図利目的が透けて見えるが、私的利用の利便性を鑑みると、論理構成としてはどうにも微妙な問題に感じられた。

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2009年3月25日 (水)

科学技術館「ジオ・ラボ」訪問

1_20090324 2_20090324 3_20090324  火曜日、小学校では卒業式のため5,6年生のみの登校で、下学年はお休み。クラスメートと科学技術館に行く約束をしていたらしいが、その友達が急に行けなくなってしまい、仕方なく親子だけで昼前から出掛けた。なんと、この日が初公開の「ジオ・ラボ」というブースが開設されており、2時間ほどをそこで過ごした。いろいろなクイズに答えて、200点以上取ることができたら、10種類あるスペシャルカードのうちの1枚をもらえる。問題が意外に難しく、私も息子も3回目の挑戦でやっとスペシャルカードゲット! 息子は最初のカード獲得者として、拍手とインタビューを受けていた。「絶対いつか10種類集めるぞぉ!」と、再訪を誓う。その他、“放射線を測ってみよう”という実験に参加したりして大いに満喫した様子。親切なインストラクターさんがあれこれ世話を焼いてくださったが、あまり長時間遊んでいたので、ブースを出る頃には別のインストラクターさんにシフトしていた。(それにしても、未だ地層処分地の選定には手間取っているんだなぁ)
4_20090324  
知らない子と一緒になって閉館時間まで足が棒になるまで遊び、日暮れの近づく北の丸公園を後にした。お堀沿いの桜がすでに一分くらい咲き始めていた。

 来たときは武道館で法政大学の卒業式が行われた後でものすごい人だったが、帰るときには閑散として、日本大学の卒業式準備がされていたっけ。卒業、おめでとー。

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2009年3月24日 (火)

『シモネッタの 本能三昧 イタリア紀行』

Simonetta20090323  ナポリで「反マフィア」のデモ行進があったというニュースを横目に、新刊の『シモネッタの 本能三昧 イタリア紀行』を読んだ。紀行文の類を読むのはとても久し振りで、泣けたところや笑ったところや自分も行ってみたいところに付箋を貼っていたら、付箋だらけになってしまった。
 本書は、イタリア語通訳歴40年という田丸公美子さんが、70回近く訪問したイタリアの思い出をネタに執筆された「月刊現代」の連載に加筆してまとめられたものだ。私の渡伊経験はというと、中学時代に一度、大学生時代に一度、そして新婚旅行で一度の計3回。目次には、ローマ・ルガーノ・ヴェネツィア・シチリアといったなつかしい地名が並んでいて、ワクワクしながらページを繰った。
 この本には、善人やら悪人やらエロ助やら子どもやら、いろんな人が登場する。そしてまた、おいしいモノや楽しいことや美しい景色だけでなく、薄汚れた生活風景や色恋沙汰や犯罪話にも及ぶ。そんな全部をひっくるめて、田丸さんがイタリアという国を愛していること、そしてこんな田丸さんだからこそ、クセの強いイタリア人相手の通訳が務まるのだなぁ、と感じた。“シモネッタ”の二つ名に恥じない数々の抱腹絶倒話に身をよじりつつ、歴史的な景観を大切に守るお国柄や、人生を楽しむことにかけては天賦の才を見せ付ける小市民のたくましさが、明るい陽光とともにうらやましく感じられた。
 「こういう人との出会いが旅を思い出深くするんだよなぁ」と思わされたのは、ヴェネツィア・ガイドのジョルジョおじさんや、ベネトン社勤務の建築家ヴィエッリ氏、パレルモ貴族の使用人サルバトーレ、マテーラのしたたか少年などなど。自分の住む世界からはかけ離れた遠い空の下でも、何か大切なことに気付かせてくれる温かな存在って、いるよねぇ~。
1988album  私も思わず、なつかしいアルバムを取り出して眺め直してしまった。
「1988年 冬のヨーロッパ旅行――フランス、フォンテーニュブローの森で知り合ったシチリア島出身のアントニオとステファノ。パリの夜は最高にエキサイティングでした」とある。この二人がまさに、パレルモからパリに遊びに来ていたのだが、私と友人はこのイタリア人男性と半日をともに過ごしたのだった 最初にシチリア島出身と聞き、「マフィアがたくさんいるんでしょ?」と尋ねたら、「そんなにいない」と笑っていた。二人は漁師の家の子だったようだが、ホントにイタリア人と思うほどに奥ゆかしく紳士的だったな。「“ブリオッシュ”って知ってる? ほんのり甘いパンなんだけど、これにアイスクリームを挟んで食べると最高だよ」と教えてもらった。その当時は“ブリオッシュ”なんて知りもしなかったが、マリー・アントワネットの「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」で有名なフランスのお菓子で、シチリアでもよく食べられているのだと後で知った。田丸さんの本の9章は、この二人が住むパレルモに割かれており、どんな土地柄なのかと夢中で読んだ。
 そしてまた、最終章で紹介されていた田丸さんのご友人、“由緒正しい”清貧の家の娘エリさんとのエピソードを読んで嬉しくなった。私の印象では最初、田丸さんという方はいつもゴージャスな旅ばかりされているのでは…と思っていたのだが、その田丸さんが、若いうちの貧乏旅行もまた楽しいと書いてくれていたからだ。私は年甲斐もなく、いまだにできるものならバックパック一つで宿も決めずにフラリと出かける旅の方が性に合っていると感じるから。(もちろん、いつかはクイーン・エリザベスにも乗ってみたいことはみたいけど) そして無性に、田丸さんの記録アルバムというのを拝見したくなってしまったのだった。

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2009年3月23日 (月)

第3回 東京マラソン

1marathon20090322 2marathon20090322  はや3回目の開催となる東京マラソンのあった日曜日、怠惰にヌクヌクと過ごしていた我が家でも、さすがに先頭集団くらいは間近で見ようと外に出た。沿道で待ち構えようと思いきや、沿道に着いた瞬間に先頭集団は光のように通り過ぎ、反応の鈍い携帯カメラはやっとこ第三集団くらいを捉えるにとどまった。私のフレームに納まった黄色いパンツの前田和浩さんはその後、強い風にもめげず健闘し、2位に浮上してそのままゴール! それにしても、エリートランナーの脚力って、ハンパでなくすごいなぁ。
 去年までは市民マラソンとして、多くの参加者が仮装をしたり歩いたり、思い思いに楽しんでいる感じだったけれど、今年は賞金までついたことで、ちょっと様相が変わってきた。息子の3年生の時の担任の先生も、去年に続き走っていたはずだが、今年はゼッケン番号を伺っていなかったので様子がわからなかった。私は、こうやって気持ちよさそうに走っている人を見ると自分も走りたくてウズウズしてきてしまうのだが、息子に「一緒に10kmくらい挑戦してみようよ! 見てると走りたくなるでしょ?」と訊いても、「ぜ~んぜん」とすげない答え。夫は学生時代は結構走り込んでいたにもかかわらず、大会に出たりするよりは、マイペースで好きなときに好きなように走りたい模様。同じシーンを眼にしても、血のたぎり方は人それぞれ。うちの男性陣を焚き付けるのは至難の技だ。
 昼前からは風に加えて雨も降ってきてしまい、決してよいコンディションではなかったけれど、ランナーの皆さん、ボランティアの皆さん、おつかれさまでしたー

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2009年3月22日 (日)

サイエンス倶楽部 修了証

1science20090321 2science20090321  土曜日のサイエンス倶楽部はホバークラフト制作だった。摩擦の実験をいろいろ工夫してやったらしい。私が迎えに行ったときには、いつものようにワァワァと子どもたちが大騒ぎする声が聴こえていた。何事かと思いきや、先生が汗だくになりながら手作りホバークラフトを押してくださり、子どもが一人ずつ試乗体験していたのだった。「僕のときはすごいスピードだったんだけど、後ろの方の人のときは、先生がもう疲れちゃって、だいぶスピードダウンしてたんだよ」と言っていた。
3science20090321 4science20090321  今回は正規授業としては学年最後の授業日だったため、少しだけ時間延長して、修了証の授与式が行われた。みんな神妙な顔で賞状をいただき、お迎えの保護者に感謝の気持ちを表した敬礼までしてくれた。家に帰ってからも、ゴミ袋2つとセロテープで、何やらゴソゴソと作っていた。
 毎度、行くときは面倒くさそうに眠そうに出かけるのだが、迎えに行くと嬉々として眼をランランとさせて帰路につく。これだから子どもの気持ちはわからない。来年度もお世話になる予定だが、また楽しい体験をたくさんして欲しいな。

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2009年3月21日 (土)

Crefusのライントレース体験

Snowflake20090319 Snowflakes20090320  今週後半は暖かな日が多くて、桜前線も順調に北上した。我が家のスノーフレークも、クロッカスに続いて一輪咲いたと思ったら、あっという間に花が増えて賑やかになった。小さくて、いつ見ても可愛らしい。毎度のように、花びら先端の緑色の模様を感心しながら眺める。街路樹の緑も少しずつ見え始め、いろんな花で街が明るくなるのは嬉しい。近所のお花見スポットの場所取り合戦も始まっているようだ。が、桜にはもうちょっと、せめて入学式シーズンまでもって欲しいけれど、無理かなぁ~?
1crefus20090320 2crefus20090320  春分の日の金曜日、午前中はどんよりした空だったのに、午後になったらピカピカのお天気になった。近くの産業会館で、Crefus主催のロボット制作体験があったので参加した。同時開催で、首都圏のCrefus教室の、ロボットによるダンスやサッカー、二足歩行リレーの予選決勝も行われていて、会場はかなりの熱気だった。「Crefus人口がこんなにいたなんて!」とちょっとした驚き。湘南や青葉台や成増などのチームもいて、参加ロボットの紹介レジュメが壁面に貼られていた。
3crefus20090320 4crefus20090320  息子とその友達は、光センサーを使った簡単なライントレースを体験させてもらっていた。完成したロボットは、一応ちゃんと黒いラインの上をトレースしながら走り、子どもたちは大喜び。マインドストームの簡易バージョンなのか、RoboLaboとかいうソフトでプログラミングしていた。このところ忘れ去っていたLegoだけれど、たまには思い出して使って欲しいものだ。

 3月17日に高校時代の友人のお母様が亡くなったとのことで、ここ数日は高校の頃の友人間でメールが飛び交った。この日が告別式だったのだけれど、参列できなくて残念だった。最近は、こんなことでもないと連絡を取り合えないほど、それぞれが日々の生活に追われている。我々世代にとってはまさに“便りのないのがよい便り”かもしれないな。

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2009年3月20日 (金)

「著作権法」所感

 弁理士試験の短答では60点中5点の配点しかない著作権法については、問題も易しめなものが多いせいか、予備校での講義は一講義で済まされてしまった。長年、著作権のうちの複製権に基づき出版権を設定してもらうことでおまんまを食べていた身としては、興味深い分野なのだけれど致仕方ない。
 個人的にはGoogleブックサーチやJASRACの問題、YouTubeやらセカンドライフやらを取り巻く環境などの変移を見守っている状況だが、講義の中でおもしろいと思ったのは“映画”と“ゲームソフト”と“コンピュータプログラム”の取扱いだった。
 共同著作物の極みともいえる映画は、著作権法の中ではかなり特別扱いされている感じ。現状の配給制の下での映画では、譲渡によっても“頒布権”は消尽しない。また、映画同様、視聴覚的効果を生じさせる方法で表現され物に固定されているゲームソフトというのは、法律上“映画の著作物”として取り扱われるという。しかし、家庭用ゲームソフトは、公衆に提供することを目的としていないため、譲渡によって“頒布権”は消尽すると考えられている。ゲームソフトが映画として取り扱われるのをおもしろく感じる一方、「ゲームソフトってコンピュータプログラムだよね?」とも思え、そのあたりの整合性が気にかかる。また、特許法でも著作権法でも守られうるコンピュータプログラムだが、職務発明または職務著作としてプログラムを観た場合、一方では発明者として人格権があるのに対し、もう一方では著作者人格権を得られないという矛盾が、なんだかプログラマーの悲哀を感じさせる。どんなプログラムが特許として登録されているのか、またどんなプログラムが著作権登録簿に登録されているのか、その具体例が知りたいと思った。それに今どきは、コンピュータプログラムこそ共同著作物の極みという気もするし、考えていたら何だかこんがらがってきてしまった。
 最近のアニメの“YouTube公開”とか、プログラム開発の“オープンソース化”とか、一定の権利放棄の動きとあわせて、著作権法の経済性というのも考える必要がありそうな気がした。

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2009年3月19日 (木)

AIGボーナス問題

 “AIG bonus”でGoogle検索をかけたら、389万件ヒットした。どんな記事や意見がネット上に渦巻いているのかは知らないが、あきれ果てて言葉もない。AIG幹部の貪欲さにあきれるというより、アメリカ経済の牽引者たちが未だに何の反省もしてないんだな、と情けなく感じた。皆が皆ということでもないだろうが、雇われ社長や雇われ幹部が自己の目先の成果や利益だけを追いかけて、会社全体のことや従業員のこと、社会貢献などについては露とも気にしない、そんな風潮の極みを見た気がした。
 日本のそこらの会社にも、新聞を読んでコーヒーをすすり船を漕いでいるだけで、従業員の何倍もの給料をもらっている幹部というのはたくさんいるが、それとは桁違いの非常識さではなかろうか。バランスシートのまやかしに慣れ親しみすぎて、プラスマイナスの単純計算ができなくなってしまったのか? 会社が赤字で公的資金の注入を受けるまでに落ち込んでいるという状況の責任を看過したまま、“契約したんだからもらうものはもらう”って、どんな鉄面皮? 給料を半額にしたっていい状況なのでは??
 海の向こうのそんな騒ぎのさなか、日本では大手電機労組の春闘で、定期昇給凍結の動き。従業者の安定した生活を確保するための春闘だから、労組の代表者の人たちは強硬に交渉するほかないのだろうけれど、自社の業績を鑑みたら苦渋の行動だろうな、、、と気の毒にも思う。ない袖を無理やり振らせて会社の体力を弱めるより、ここは辛抱――しかし、悪しき慣例を作って後輩へ悪影響も及ぼしたくない――愛社精神と同胞愛の間で揺れる揺れる揺れる……
 こんな心のせめぎあいを感じることもなく、無関係な人にまで袖を振らせた上、のうのうとしていられる人がいるとしたら、それは詐欺師か泥棒と言われても仕方ないと思う。はて、このボーナス問題、どう決着するのやら……

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2009年3月18日 (水)

夏の旅行計画

Lake20090314 Dragon20090316  息子が、小学校で書いた“知床”の絵や“タツノオトシゴ”の版画を持ち帰ってきた。“知床”の方は、「あなたが今一番行きたいところの絵を描きなさい」という課題だったらしく、(私は参考資料としてマチュピチュと知床の写真2枚を渡しておいたのだが)我が家がこの夏の旅行先として計画している場所を迷わず描いたようだ。
 友人が今週頭からヒューストンに出かけるとか、別の友人は月末からの高速料金値下げに合わせて滋賀までドライブするとか、また別の友人は桜の季節の小樽に行くとか、両親が小豆島に行くとか、近頃旅行話を多く耳にしたため、気分だけでも現実逃避すべく、私も夏の旅行計画を一気に進めることにした。
 夏休みには息子の臨海学校もあったりして、日程的にかなり苦しいのだけれど、なんとか同行者全員の調整をつけて旅行代理店に相談に行った。既に夏の飛行機の予約も可能になっており、ANAの“私らしく”という自由組み立てプランで諸々予約してみた。
 道東では、主に釧路湿原源流のカヌーでの川下りと、羅臼岳周辺のトレッキングをメインイベントに据えて、あとはお天気と相談しながらの気ままなブラリ旅にする予定。海の幸と温泉と、広大で美しい自然! あ~、早く行きたいなぁ~

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2009年3月17日 (火)

「条約」1~2所感

 入門講座もゴール目前、産業財産権四法に続き条約の講義が終わった。“終わった”とはいえ、条約には「パリ条約」「PCT」「TRIPS協定」「マドリッド協定議定書」等、膨大な範囲がある。講義で触れたのはこのうちの最初の2つの一端のみで、残りはテキストを自習して演習に臨んだ形。自習になるとえらく時間がかかる割に、ほとんど身につかない。
 条約なんて、普通の人は滅多に目にすることはないと思うが、私は過去に一度、「生物多様性条約」というのを読んだことがある。これは1992年に作られた条約だが、かなり直訳っぽくて、内容的にも怪しく、こなれていない印象が否めなかった。それに引き換え知的財産権がらみの条約類は比較的発祥が古いためか、そういう急場しのぎ的な不自然さはあまり感じなかった。しかし条約というのは、その当時の国力や交渉人の押しの強さなども如実に反映するのか、最も驚いたのは、マドリッド協定議定書の採択当時許されていた使用言語がフランス語のみ、ということだった。今現在も世界のあちこちでいろいろな条約が交渉段階にあるのだろうけれど、それこそ白洲次郎のような“従順ならざる日本人”が強く自国の主張を述べてくれていることを願うばかり。不思議なのは、これだけ海外依存の高い日本なのに、どうも海外との政府レベルの交流というのがあまり感じられないこと。まぁ一市民がそんな交流の度合いを体感できるものでもないだろうが、国際交渉シーンでどうも蚊帳の外にいる感じがするのは私だけだろうか?
 パリ条約が各国の刷り合わせ的意味合いを強く持つのに対し、PCTやマドリッド協定議定書はグローバリズムの観点から人的資源の集中を有効に行う試金石として、ずいぶん機能的になりつつあるんだな、という印象。それでもやはり、国際間の言葉の問題と属地主義というのが大きな壁となっているのは否めない。
 かわいいな、と思ったのは“テルケル(telle quelle)マーク”という言葉のフレーズ。なんだか“てるてるぼうず”みたい。パリ条約締結当時のロシア商標法では、ロシア文字で表された標章でなければ登録できないことになっていたのだが、そういう国においても“MacDonald”は“MacDonald”のまま“そのまま(テルケル)”登録できるようにする、という主旨だ。日本では、“英語そのまま”の形態の商標の方が人気が高まるような気がするが(アルファベット以外の文字は難しいか?)、中国では、むしろ中国語に翻案した方が受け入れられやすいと、何かの番組で紹介していた。これも国民性かなぁ~と思う。
 それにつけても、PCTでの国際調査機関とか国際予備審査機関の仕事は半端でなく大変に思われるが、いったいどんな人がそこで働いているんだろう?! また、権利消尽と輸出入の問題は難しいと思うが、アイディアの発案への敬意を考えたら、非権利者による無断の輸出入行為は当然侵害行為ではないかと感じてしまった。

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2009年3月16日 (月)

「ケロロ軍曹 撃侵 ドラゴンウォリアーズであります!」

Cycling20090315 Keroro20090315  お散歩日和の日曜日、昼前から自転車で30分ほどのシネコンまでサイクリング。この春のケロロ映画を観に行った。途中、見事に咲いたコブシの花など眺めながら、気持ちよく入館。
 「ドラゴンウォリアーズ」の前に「ケロゼロ」という短編があったのだけれど、情けないことに睡魔に負けて私は撃沈。息子と夫は「面白かったのにぃ~」と言っていたが、私は最後の最後で人間が出てきた所で目が覚めた、残念!
 本編の方ではスッキリ目覚めて楽しく観ることができた。例によってガンダムネタ満載らしく、どうも息子と夫がウケる場所が周囲とズレている。私にはさっぱりわからないようなところで爆笑する二人。「ジーク・シオン!」とケロロが挨拶するシーンでは、声をあげて笑っていた。「あのスーツ、最初はZだったのに、冬樹が入ったらZZになって、夏美が着たらF91になってたよね」とか、「執事のヒゲがターンAだった」とか、ストーリーとは何の関係もなさそうな箇所が気になるらしい。そのあたりのことはサッパリの私だが、最近のケロロ映画ではついついホロリとさせられてしまう。冬樹も夏美もすごく優しい子なので、なんとなく母心をくすぐられるのかもしれない。次回作も期待

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2009年3月15日 (日)

贈り物三昧

Cards20090314 Baum20090314  3.14のπの日は、贈り物三昧の一日となった。バレンタインデーにチョコをくれたKちゃんへ手作りクッキーを届け、同じくチョコのお返しに、おばあちゃんへお花を贈り、76歳のお誕生日を迎えるおじいちゃんにもお花を贈った。このおじいちゃんからは逆に、宅急便でバレンタインのお返しをいただいてしまった。オシャレな“ねんりん家”というお店のバウムクーヘン。早速お昼にいただいて舌鼓。軽い口当たりで上品な甘さの、さっぱりしておいしいバウムクーヘンだった。
Univ20090314  午後は、息子とその友達にお留守番を頼んで久々に夫婦で外出。母校で私の大学時代の恩師が退任記念の最終講義を行うということで、これまたお祝いのお花を持って参上。ずいぶん様変わりした母校だが、その中の大きな講堂で講義は行われた。ほとんど変わられないハリのある声で、1時間半の講義を見事に果たされ、現役生や卒業生に囲まれて記念撮影。子どもを家に残してきたため、私たちはその後のパーティーは辞退してきたが、同じ研究室の同期の人や先輩とも一言二言話すことができて、とてもなつかしかった。

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2009年3月14日 (土)

ホワイトデー準備

Cookies20090313  ホワイトデー前日は昼過ぎからクッキー生地を作り始め、息子の帰宅から塾への出発までの短時間で型抜き作業をさせるべく、律儀に仕込み作業。本当なら全作業一緒にできればいいのだが、なんだかんだと予定が折り重なったスキマ時間を活用すると、手分けせざるを得ない。自身の勉強もそこそこに、息子のためにここまでしてあげるなんて、私ってばなんていい母親!?
 勉強が一向に進まない憂さ晴らしに、ホワイトデーにまつわる商標事件を一件メモしておこう。ある会社が数年前、ホワイトデー用のお菓子に付する商標として、
「14 March = π(Pi,Pie)Day」
というのを出願したらしい。3月14日から3.14を連想したことで思いついたのだろう。“3.14だからパイを贈ろうよ!”というダジャレめいた命名である。素人的には「まぁ面白い発想だし、商標登録してあげたら?」と思ってしまうのだが、知的財産高等裁判所は本件の登録査定を取り消したのだそうだ。理由は、この商標の指定商品が第30類の「菓子及びパン,即席菓子のもと」となっていたため、「商品の品質の誤認を生ずるおそれがある商標」(商4条1項16号)に該当するということだった。まぁこれを買う人は当然、中に何らかのパイ菓子が入っているものと思うだろうから、もし開けてカステラでも入っていた日にはクレームの嵐になるかもしれない。……個人的にはむしろ「普通に用いられる名称」の羅列(商3条1項1号)って気がしなくもないが、違うのかぁ~。商標の可否判断って、難しいんだなぁ。。。
 私はまだ省令別表というのを見たことがないが、果たして「パイ」なんて分類があるのかどうか?……あるとしたら何故出願者は、最初から「パイ」で出さなかったのか? かくして謎は深まり、私が省令別表を興味津々で見るための動機付けがなされた。昨日読んだ『マンガでわかる 記憶力の鍛え方』に、“動機づけが記憶の秘訣”とあったため、早速勉強の動機付けだけ試みた次第

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2009年3月13日 (金)

「赤坂離宮」にておめでたランチ

Rikyu20090312  元いた会社の同僚がつい1ヶ月ほど前に男の子を出産したばかりだが、またも別の元同僚が今月末から産休に入るということで、お祝いがてらランチをしようと、5人の女性で赤坂サカスに集まった。おめでた続きということで、今回は2Fフロアで豪華に食事することに! 1周年記念の花が多数並ぶ「赤坂離宮」で飲茶セットをいただきつつ、おしゃべりおしゃべり。今度産休に入る友人は、芸能人御用達の感ある山王病院で出産するとのこと。どうやら女の子らしいとのことだが、全室個室で、基本無痛分娩なのだとか。たこ部屋で基本自然分娩の日赤とは大違いだなぁ。すでに8ヶ月を過ぎたお腹はパンパンで、みんなで触らせてもらった。たま~に集まっては、どうでもいい話をあれこれできる仲間がいるというのはありがたい。「子どもが産まれたら、素敵なお店で食事なんて当分できなくなっちゃうな~」と、すでにイメージトレーニングに余念のない友人だが、仕事が忙し過ぎて、まだ入院準備等何もしていないそうで、周囲はハラハラしている。今度会う時は、元気で可愛い赤ちゃんと一緒かな~?
Books20090312  例によって、息子へのおみやげに本をいっぱいいただいた。今回のラインアップの中では、『マンガでわかる記憶力の鍛え方』! これは私も是非読みたいぞぉ!!

 元の会社のそばに“高橋是清公園”というのがあったのだが、彼が日本の初代特許庁長官だったことを最近知った。今では中国の海賊版やコピー商品を糾弾する側に立つ日本だが、当時はむしろ、アメリカやヨーロッパからの模倣品が国内に溢れ返っていたらしい(最近は日本が中国から訴えられるケースも増えてきているらしいが…)。このところ私の周囲にはおめでた話が多いため、「この子どもたちが大人になる頃には、どんな世界になってるかなぁ~」と思い巡らす機会も増えた。属地主義の“属地”の“地”が、“地球”の“地”になる時代はいつごろなんだろう???

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2009年3月12日 (木)

ドラマ「白洲次郎」

 2月28日と3月7日に放送されたNHKドラマ「白洲次郎」―――次の放送もすぐだと思いきや、なんと第3回は8月までお預けとのことでガックリ。
 白洲次郎氏も正子氏も、お洒落でロハスな人物として数年前からずっとフィーチャーされ続けていたけれど、その具体的な人物像はまったく知らずにいた。それが今回、二人のドラマが制作され、期せずしてその生涯の一端に触れることになった。面食い主婦にとっては、次郎役の伊勢谷友介氏があまりにカッコいいので、ストーリーもそっちのけで見とれてしまうが、困難を極めたであろうシナリオにもまた唸らされる。
 個人的に今、アメリカ独立宣言の起草に係わり特許法の草案者でもあるトマス・ジェファーソンに興味があるのだが、日本の憲法に関してももっときちんと押さえるべきことを押さえておかなくちゃダメだな、とも思わされた(思っただけなんだけど)。
 それはさておき、私の胸に衝撃が走ったのは第2回に正子氏に投げられたセリフ。
「あー、お前が白洲次郎に飼われてるテリアか」
―――正子氏が師事した青木二郎という人物が最初に彼女と会ったときにこう言ったのだった。その後正子氏はしばらく思い悩み、次郎氏に対してこう言った。
「どうせあなたもそう思ってるんでしょ? 家事も育児もできないこんな女、どうしてもらっちゃったんだろうって!」―――次郎はそんなふうに荒れる正子を諭すように受け止めるが、私にはとても他人事とは思えず共感した。私の場合は“家事も育児も仕事もできない”になってしまうのだが、、、 男性が、正子のように思い悩む時代って、果たしてやってくるのかなぁ??と漠然と思いながら眺めていた。
 ドラマのホームページにある掲示板には、厳しい意見も寄せられており、史実にどれくらい忠実かとか、人物描写がどれくらい事実に即しているかなど疑問点も多々あり、ドラマはドラマと思って見るしかないが、青木二郎から投げられたセリフに対する正子の動揺というのは、何やら根の深い問題意識を浮上させたと思う。
 第3回はどんな風な内容で、一体どんな風に終わらせるのかなぁ~?

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2009年3月11日 (水)

ちびっ子ギャングとの闘い

 昨日は久々のパソコンボランティアの日だった。いい天気だったため、「あ~、今日は子どもたち、きっと外遊びに出てくれるだろうから、パソコン室は平和かな…」と淡い期待を抱きながら小学校へ。
 2時間目の終了チャイムが鳴るまでに、パソコン室の電気や空調を入れ、二十台ほどのパソコンの電源を入れて4年生アカウントでログインし、椅子を整えて戦闘準備OK。10時20分のチャイムの後、バタバタと生徒達が入ってくる。この日はあいにく、遊び場割当が少なかったのか、生徒たちが来る来る来る! あっという間に20人以上の子ども達が思い思いの席についてパソコンをいじり始めた。
「すみませーん、ゲームが起動しませーん」とか
「部屋がちょっと暑いですー」とか
チラホラとお呼びがかかるのはいつものことだが、昨日はそれに加えてトラブル2つ。1つは、プリンタの電源を抜いてしまった子がいて、ウォーミングアップから始めることになり時間を取られたこと。もう1つは、一人1枚しか許されていないプリントを、“840”枚と設定して“OK”ボタンを押し、知らんぷりして帰ってしまった子がいて、そのキャンセル作業に追われて後からプリントした子の分が出力されないまま時間切れになってしまったこと。先生に伺うと、このところ毎度のようにこんないたずらが横行しているそうだ。関心を引きたいのか、ちょっとした悪ふざけのつもりなのだろうが、予期せぬこうした意図的なトラブルには気が滅入る。ほんの20~30分の奉仕活動なのにぐったり疲れた。これしきのことで疲れてるなんて、私も人間が小さいなぁ。。。ギャングエイジと日々格闘される先生方のご苦労がしのばれるというものだ。
Game20090311 Pies20090311  今日は謝恩会ということで子どもは4時間授業。今週はいろいろ変化に富んだ一週間だ。
 午後は案の定、男の子の溜まり場と化したリビング。性懲りもなくウインナーとバナナのパイを焼いておやつにした。

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2009年3月10日 (火)

ユネッサン&彫刻の森

2hakone20090308 1hakone20090308  日曜朝から出掛けたユネッサンはこの上ないほど堪能した。目的だったロデオマウンテンは10回近く滑ったし、ほぼあらゆるお風呂にも入った。面白かったのは“ドクターフィッシュ”と呼ばれる魚に足の角質を食べてもらったこと。傷んだ皮膚が好きだそうだが、おじさんの足にむらがっていて笑えた。くすぐったくてみんなケラケラ。死海風呂ではプカプカと全身が浮かんでこれまた大笑い。また、同じ館内で催されていたトリックアート展も楽しめた。
3hakone200903 4hakone20090309  月曜は小涌谷から彫刻の森美術館まで歩き、すいた園内で大騒ぎした。この美術館は我が家のお気に入りスポットで、息子が保育園時代も何度も遊びに来たが、今年の5月めどで新たに“新ネットのお城”も開設されるらしく、工事をしていた。“ネットのお城”とは、体育館のような屋内に所狭しとハンモックの巨大なのが架かっていて、小学生以下の子どもが自由に遊べる空間だ。また“しゃぼん玉のお城”とか、巨大迷路になっている“星の庭”というのもあって、どれも子ども心をコチョコチョとくすぐりまくるナイスな施設。以前は一番上まで登れなかったものが、4年生にもなるとどれもてっぺんまで登れるようになっていて、本人もすごく嬉しかったようだ。小さな子を連れたお母さんが、「お兄ちゃんはさすがだね~」と言っているのを聞いて、得意げに頬を紅潮させていた。
5hakone20090309 6hakone20090309  彫刻の森でも“宝探し”が企画されていて、ユネッサンでもやった“宝探し”にここでもトライ! 全7つのお宝を探して園内を巡り、くまなく歩き回った。驚いたことに、以前はなかった“足湯”が設けられており、彫刻をのんびり見ながら足湯を楽しむという超贅沢なひとときも。河津桜はすでにあちこちで咲いていて、天気予報に反して時折お日様ものぞいて、2日間本当にたっぷり楽しめた。
 月曜の朝一番に、同じクラスの働くママから携帯メールが入り、「今日、休みだって知らずに登校させちゃった~!」とビックリ仰天だったり、昼過ぎには元の会社で産休に入っていた友達から「無事男の子、生まれました~」メールが入ったりと、賑やかな2日間だった。

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2009年3月 9日 (月)

開校記念日

 今日は、息子の小学校の開校記念日。来年からは、授業時間確保のために開校記念日も都民の日も登校日になるそうだから、実質小学校時代最後の開校記念日休日だ。
 ということで、日曜月曜の平日割安プランで精力的に遊ぼうと、箱根のユネッサンに出掛けた。ここには過去数回来ているけれど、まだ息子の身長が110cm以下だった頃なので、屋外の“ロデオマウンテン”というウォータースライダーで遊ぶことができなかった。それをずーっと心残りにしていて、息子は夢にまで見ていたそうだから、ささやかな夢をかなえるために再訪することにしたのだ。
 私の場合、温泉さえあればどこでも極楽なので、日頃凝り固まった肩をほぐせる幸せを堪能。また、3月7日ロードショーの『ケロロ軍曹 撃侵 ドラゴンウォーリアーズ』のキャンペーンで、“銀河の湯”というのが開設されていたり、宝探しゲームもパワーアップしているらしく、息子はきっと私などそっちのけで遊び回ってくれる予定
 ということで、ユネッサンのぬくぬくレポートはまた後日

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2009年3月 8日 (日)

近頃の息子作品

 もうすぐ5年生になろうかというのに、息子はあいかわらず暢気に好きなことを好きなようにやっている。アルバム代わりにメモっておこう。

Cardgame20090301  「自己流カードゲーム作り」
これは小学校のクラスで一時はやったようで、家に帰ってきてまでカードを作っていた。モンスターの絵を描き、その属性の他、HPや攻撃力・すばやさなどの数値を勝手に割り振って書き入れる。試しに創作カードを使って対戦してみたら、意外に遊べて面白かった。
(勉強もこれくらい真剣に取り組んでくれぃ~!)


Chocoland  ネットワークゲーム「チョコットランド」
これは“ハンゲーム”という韓流サイトらしきコーナーの中の無料ネットワークゲームの一つ。自分のキャラクターを作って世界中の人と仮想世界を冒険するというもの。我が家では今のところは見知らぬ人とのチャットは禁止しているので、パスワードを作って鍵のかかった世界でだけ試しに遊んでみた。仲良しのお友達から教えてもらったこのゲーム、ハマルと怖い。私も自分のキャラクターを作ってしばし放浪したが、ついついアイテム集めに熱中してしまう。いい加減なところでやめさせよう。。。

Tubo20090305  「展覧会作品」と「6年生向けプレゼント」
小学校の図工の時間に作ったという作品類。陶器とモールのオバケは展覧会用で、和紙風模様のペン立てと栞は6年生を送る会にプレゼントしたのだが、それと同じものを自分用にも作ったとのこと。息子の作品類はできる限り家の中にも展示しておくのだけれど、最近は量が増えてさすがに展示しきれなくなってきた。。。

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2009年3月 7日 (土)

「商標法」1~5所感

 我が師匠の専門である商標法の入門講座は、面白い事例満載で解説いただいたのだが、前半に熱が入りすぎて後半はかなり駆け足だった。第1章の商標法の目的から、類似の概念、登録要件、阻却要件、先願主義、権利取得の手続、商標権の効力、使用権等、不服申立手続、防護標章、国際登録…という流れ。
 編集者時代、IT関連書籍を作るときは大抵、本扉裏にMicrosoftやOracleなどの米国登録商標について(R)省略の但し書きを入れていたものだが、日本では“登録商標”という文字や“登録番号(第○○○○○号)”で表している。Nintendoなどのロゴ右上にも小さく(R)表示があるのは見慣れているけれど、日本の登録商標も、もうちょっとカッコいい表示形式があればいいのになぁ。TMとかSMというのがそうかと思っていたのだが、これも米国流の単なるトレードマーク、サービスマークの意味での使用が一般的らしい(こういう権利表記の話は、講義にはまったく出てこなかったが、個人的にはすごく気になる)。
 商標法とはまぁ卑近に言ってしまえば“ロゴ”に関する法的取り扱いに関する勉強なわけで、創作三法に比べるとずいぶん身近な感じがする。そして、商標それ自体に保護価値はなく、その商標を使用することにより業務上の信用が化体していく、という考え方にも納得だった。ただ、ロゴのデザイン性というのはとても重要だとは考えている。ロゴを一見しただけで、その企業のコンセプトや方向性が直感され、好き嫌いが生まれることもありうると思うからだ。また、一昔前なら“のれん”的な意味合いが強かった商標も、今はずいぶん流動的になってしまっていることが残念に感じられた。まぁM&A華やかな上、三越と伊勢丹が合併してしまうような世の中である。ゆっくりじっくりと信用を固めるというよりは、広告などで一気呵成にブランドイメージを創り上げる時代なのかもしれない。
 今回の講義で一番感銘を受けたのは、ワインと蒸留酒の原産地表示が、とても厳格にTRIPS協定で守られていることだった。安いスパークリングワインをなんでもかんでも“シャンパン”と呼んではいけない、というのは、呑み助になってすぐに知ったことだが、さすが歴史ある神の雫、世界的に法律で守られているとはスゴイ! ただ日本語表記が“ぶどう酒”になっているところが古っぽくてご愛嬌だけれど  また、最近頻発している産地偽装や原材料偽装問題が、具体的に商標法上どんな処理をされているのかが知りたくなった。
 あとは、団体商標・地域団体商標や防護標章というものの微妙な差異が著名度によって区分けされているのが面白かった。周知と著名の違いとか、過失・故意・悪意の違いとか、線引きの難しい問題が法律用語には満載。1+1が0になったり2になったり3になったりする世界だ。入門講座は残すところ条約と著作権と不正競争防止法。なんとか3月中には全体概観できるかな?

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2009年3月 6日 (金)

2009年度中学入試分析会

Flower20090305  木曜日は、お出掛けしなさい♪と言わんばかりの啓蟄らしい晴天で、玄関前のクロッカスもきれいに花開いていた。この日は、午前中は塾の入試分析会、午後は小学校の保護者会と、外出予定目白押し。子どもは「6年生を送る会」で4時間授業だっていうのに。まぁ“親のお務めDay”と割り切って出かけた。
 文京シビックホールで行われた入試分析会は、去年同様大盛況。教育情報センター長の神田氏の本年度入試総括と、算国理社の4教科の分析評が行われた。去年も感じたことだが、「こりゃぁ、よっぽど出来たお子さんでない限り、中学入試の責任は親にあるな」というのが今回も痛感させられた。根気よくコツコツと日々営々、あたかも野生動物が我が子に生きるスベを教えるような姿勢で、入試を視野に入れて子どもに接していないと、こんな問題解けんだろ~という内容だ。算数理科もさることながら、国語と社会では「スローフード」「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」「モラルハザード」「フードマイレージ」「地産地消」といった時代性を感じさせる言葉に絡めた問題が頻出しているそうだし、「選挙に不参加なことと裁判員を断ることとの重みの違いについて述べよ」なんて問題も出たそうだ。各教科とも“注目問題”を15~16問ほどピックアップして紹介してくれるのだが、どの問題を見ても私自身がムムムゥ~と唸ってしまう。難問に唸るとともに、昨年の「カレーの作り方」に続く、慶應義塾普通部の次の問題も笑ってばかりはいられない感じだ。
---------------------------------------------------------------
 以下から、一般的な小売価格からかけ離れたものを2つ選んで答えなさい。
ア:米5Kg-\2,000- 
イ:もやし1袋(250g)-\300- 
ウ:とうふ1丁-\150- 
エ:牛乳1パック(1リットル)-\500- 
オ:食塩1Kg-\150- 
カ:たまご1パック(Lサイズ10個)-\250-
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うちの子、こんなのわかるかなぁ???? 買い物にはよく一緒に行くけれど、お菓子の値段しか知らないんじゃ……(汗)。
 という具合に、毎度「ダメだこりゃ」状態で帰ってくる入試分析会。合格体験記の小冊子なども配られるのだが、みんなやはり半端でない学習量らしく、ますます「ダメだこりゃ」に拍車がかかるのみ。
 午後の小学校の保護者会はつつがなく進行するかと思いきや、「来年度からは授業時間を年間40時間ほど増やすために都民の日や開校記念日も登校日にする」というビックリ発表や、女の子間で2学期にいろいろイジメがあったらしい話など、予期せぬ話を聞いて目が点になってしまった。男の子も4年生はギャング状態でかなり荒れていたらしいが、うちの息子の場合は、そんな中であまりに風紀委員的振る舞いをして煙たがられてはいなかっただろうかと心配になった。毎朝元気に「いってきまーす!」と出かけているので、なんとかやってはいるようだが、5年生でクラス換えした後しばらくは要注意かな。久々に会えたママ友とのおしゃべりは楽しかったものの、大勢の保護者にもまれて久方ぶりに胃が痛くなった。

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2009年3月 5日 (木)

『津波 ~アンダマンの涙』

Tsunami20090305  タイ在住のデザイナーさんからメールをいただいた。以前、彼から紹介してもらって2004年12月のタイの津波に関する本を企画したことがあったのだが、会社の方針に合わずに断念したのだけれど、このたび(株)めこんという出版社から無事刊行される運びとなったというご連絡だった。とても切実な内容のお原稿だったので、書籍として世に出ることになって本当によかったぁ~と思うと同時に、フットワークの軽い出版社の姿勢をうらやましく感じた。
 過日の「エルサレム賞」授賞式での村上春樹さんの講演内容を、毎日新聞紙上で佐藤由紀さんの翻訳で読んだけれど、“卵と壁”の相似形は世の中の至るところに転がってるなぁ…と実感する。私が転職した当時の出版社は、とても弱小な分フットワークも軽く、採算度外視企画にも賭けてみられる冒険心があった。それが次第に大きくなって、実績保証を優先するようになると、マジョリティに売れる企画しか通らないようになってくる。あたかも卵たる個人が壁たる体制側に取り込まれていくように、内部にいると、体制の論理が致し方なく思えてくる。
 先日のニュースで、小さな製薬会社が、数少ない白血病患者のための薬を開発して実績をあげてきていると紹介していたけれど、大手製薬メーカーでは手が出せないニーズの少ない薬でも、「必要としている人がいるのだから意味があるし、まさにニッチな市場に参入できることこそ我々の強み」と言っていた社長さんの言葉が力強かった。
 出版社も、小さいところの方が面白い本を作れるのかもしれないな、と今だから思う。『津波 ~アンダマンの涙』、機会を見つけて拝読させていただきたいです。

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2009年3月 4日 (水)

桃の節句の雪祭り

 昨日は天気予報で雪と報じられたほどの寒さの中での雛祭りだった。旧暦ならもう少し後になるのだろうが、グレゴリオ暦での雛祭りは雪祭りになりかねない。小学校の給食のメニューも、ちらし寿司や桃ゼリーで雰囲気演出。我が家には男の子しかいないから、雛人形はない。最近はどんなお雛様が飾られているのかな?
 私が子どもの頃は、狭い家だったのに律儀に七段飾りのお雛様を飾っていたっけ。「3月3日を過ぎても片付けないでいると、お嫁に行き遅れる」との母の教えが妙に恐怖心を煽り、そそくさと箱にしまった記憶がぼんやりと残る。以前なら、嫁入り道具として重要な家財の一つだったらしき雛人形だが、私の(母の?)あの人形たちは今いったいどこにいるんだろう? 実家の物置の箱の中か、はたまた息子の従姉のところか……? 私が大学生の頃にはもう飾らなくなったような気がするけれど、雛祭りっていつまでやるものなんだろう? “女の子のお祭り”ってことは、中学生くらいまで? はたまた成人までか?? 地方によっては、成人男女が雛人形に扮したりするお祭りもあるようだから、もしかして結婚するまでとか??? 一生の災厄を人形に身代りさせるという祭礼的意味合いから鑑みると、結婚後も飾るべきなのか????  Wikipediaその他で調べてみても、その辺のことは定かでない。桃には邪気を祓う力があると言われるそうだから、節分と並んで男の子だけの家でもお祭りしてもいいのかもなぁ……。
 と、あれこれ考えていたら、近所に新しく出来た花屋さんの店先に、たくさんの桃の花が並んでいた。邪気祓いに一束買ってリビングに飾り、ささやかな気分転換を図ってみた
 そういえば、つい先日、友人間で飛び交ったメールの中で男女の性差の話題が出て、“外食産業にはなぜ男性が多いか?”というような話を興味深く読んでいたのだが、昨日は日本航空が「ひなまつりフライト」と称して「旅客機の整備も副操縦士も女性だけ」の特別運航をした、というニュースがあった。ANAの新制服に対抗したものかもしれないが、「この飛行機、なんか乗りたくないな」と思ったのは私だけだろうか? いや、頑張って新しい領域を開拓している女性のことを誇らしくは思うが、敢えて機長以外の全員を女性にすることになんだか違和感を感じたのだ。「操縦士 女性」で検索をかけたところ、まだ日本には女性機長というのはいないらしいことが判明。だから副操縦士までなのかぁ、と納得はしたものの、「男女差の取扱いって、まだまだ難しいなぁ」と感じた。個人的に、男女の差というのは歴然とあるものだと思っているので、その差による“向き・不向き”というのも当然あると思っている。ただ、その“男女差”と“個人差”を比べた場合、個人差の方がよほど大きくバラエティに富んでいるようにも思う。だからこそ、どんな仕事にもどんな環境にも、男も女もいた方がいいと思うのだ。……というか、いろんな人がいる方が可能性が広がるのでは、という意味で。まぁ、セクハラ過敏の現代は、再配置の過渡期といえるのかもしれないが、桃の節句と端午の節句は、やっぱり伝統行事として、“歴然とした身体差”のように残っていくんだろうなぁ。

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2009年3月 3日 (火)

ひかりTVがやってきた!

Hikaritv20090301  日曜日、フジテレビでは開局50周年記念特番を放送していたが、我が家にはこの日、“ひかりTV”のトライアルチューナーが届いた。
 年明けの1月16日に突然、NTT東日本のフレッツ光コンタクトセンターという所から電話があり、「2ヶ月間の無料トライアルをお試しいただけませんか?」と打診された。CNNとかディスカバリーチャンネルとかが自宅で観られたらいいなぁ、と思っていたので、無料なら試してみようかな、と申し込んでおいたのだが、忘れた頃にやってきたわけだ。
 夫が早速ルータにチューナーをつないで、ものの数分で見られるようになったのだが、そのチャンネル数の多さに唖然とした。ベーシックチャンネルだけでも40チャンネル以上ある上、プレミアムチャンネルも23チャンネル、その他にビデオオンデマンドもできるので、まるでビデオレンタル店とネットワーク接続した感じだ。フレッツ光ネクストにすれば、IPv6になってもう少し画質もよくなるのかもしれないが、現状の我が家の仕様では画質感は悪いもののストレスはまったくない。
 息子と夫は、バンダイチャンネルのコンテンツを眺め回して「をを~!」と感動の雄たけびを上げていたが、多くが有料だったので見ることはせず。CNNJやBBCも見られ、二ヶ国語放送の副音声にすれば英語のヒアリングにもなることは確認できた。しかし、あまりのチャンネル数の多さに眩暈がして、こんなもんを置いといたら、TV中毒になるか、はたまた全く利用する時間を取れずに宝の持ち腐れになるか、どっちかだな、と思った。チューナーのレンタル料が月々525円で、最低限の“テレビおすすめプラン”で月々2,625円。締めて毎月3,150円の料金は、払うに値するかどうか……新聞をもう一紙取ると思えば似たようなものだけれど、そんなに使うとは思えないなぁ。まぁ、2ヶ月間自然体で使ってみて、その利用頻度から後日検討することにしよう。
 フジテレビ開局当時は、まだ6チャンネルしかない白黒テレビが主流だったそうだが、今やチャンネル数はここまで増えており、一体どこの誰がこれだけの番組を制作していて、どこの誰がそれを見ているのか、予想もつかない。なんだか、時間とエネルギーの無駄使いのようだし、ちゃんとビジネスとして成り立っているのか心配にもなる。
 私としては、こんなにいろんなチャンネルが見られなくていいから、もっと格安にして、必要なチャンネルだけを見られる権利を買うような方式にしてもらえないものかと思う。ひかりTVを導入して、やたら博識な“ひきこもり”になっちゃっても困りモノだしね。

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2009年3月 2日 (月)

穴があったら入りたい!

Hatsumei20090227  何をやらかしたんだ?!という感じのタイトルだが、商標法の講義を聴いていて、愕然としたのでメモしておこう。
 今を遡ること二十数年前、学生時代に“工業所有権”に興味をもった私は、サクッと“特許管理士”なる民間資格を取った。豊沢豊雄さんという、発明関連の著書をたくさん上梓している人がどこかで推奨していた資格だったからだ。合格証書らしきものが送付されてきたが、拍子抜けするような手書きの手紙状のもので、「なんじゃこりゃ?」という思いはあったものの、超お手軽資格だから仕方ないのか、と達観しつつ後生大事に取っておいた。それだけならまだしも、一時期は履歴書の取得資格欄に記入したりもしていたのだ
 ところが、つい先日の商標法第4条1項7号の講義の際、師匠はこう説明した。
「これは伝家の宝刀的法文でね、他の各号で不登録事由を形成できないときは、この7号が使えるんだ。以前、弁理士会が“特許管理士”という商標の無効審判を勝ち得たときも、この“公序良俗を害するおそれがある商標”というくくりで闘ったんだ」
―――はぁ~? 師の解説によれば“特許管理士”とは、株式会社でもないのに「○×株式会社」と詐称してしまうようなもので、何ら代理業を営む権原はなく、できるとしたら、自身の小発明についての穴だらけの明細書が書ける、というだけのことらしい。そんな怪しげな民間資格商法にまんまと乗っかり、それを露とも知らずにいた自分自身を省みて、本当に穴があったら入りたかった。そして、いまだにこの団体が営々と活動を続けているらしいのであきれてしまった。
 しかし、こういう事態を招いていることの一因として、“弁理士”というネーミングのわかりづらさと、弁理士会の自己PRの少なさもあるのではないかと思った。自分の不勉強を棚に上げて言えたものでもないけれど、なんとなく、弁理士という人たちの世間への無頓着さや孤高さを感じてしまった。これからの弁理士業には、コンサルタント的な色合いも求められると思うので、その意味ではもうちょっと“公知化”努力も必要じゃないかなぁ~。私みたいなネギカモをこれ以上増やさないためにも、ネ

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2009年3月 1日 (日)

下坂スミ子先生 講演会

Lecture20090228  土曜日、新宿で「弁理士女性の時代! ~弁理士には女性の方が向いている?~」と題して、元・日本弁理士会会長の下坂スミ子先生の講演会があったので行ってきた。
 ご経歴を拝見すると70歳台前半と思しき年齢のようなのだが、矍鑠としてパープルのスーツがよくお似合いの素敵な女性だった。お話も非常におもしろくエキサイティングで唸ってしまった。
 昭和28年に高校卒業後、嫁入り修行的にお茶やお花や洋裁・お琴・日本舞踊など、数々の習い事を強制されたものの、自立した女性になりたい一心から習い事に通うフリをしながら月謝を密かに貯め、家族の反対を押し切ってみかん箱一つで大分から上京。丸の内の特許事務所に勤務しながら大学に通い、昭和38年に卒業し弁理士資格取得。事務所所長の奥様が福沢諭吉の娘さんで、親戚ともお付き合いさせてもらったが、当時は“人の上に人を作らず、人の下に人を作らず”と言ってもそれは男性のみについてのことだ、という話も出たりして、とにかくまだまだ女性には辛い時代だったようだ。下坂先生が合格した当時は、合格者40数名中女性は2人、今以上に男性ばかりの世界だった模様。下坂先生はこの特許事務所で研鑽を積み、36歳のときに独立する決意をしたそうだが、そのときお世話になったのが、女性としての弁理士第一号の井上清子先生。井上先生は小学校卒から努力して弁理士になり、90数歳で亡くなるまでずっと男装しておられたそうだが、生涯現役で活躍されたそうだ。この井上先生の事務所で半年間研修した後、ついに下坂先生も独立。だが、32歳の頃クライアントから「なぁんだ、女か~」と言われたり、36歳で独立の際も銀行から「女には貸せないよ」と言われたり、苦労はついて回ったようだ。以来今まで、日々エキサイティングな仕事をこなし続けていらっしゃる。
 これだけ長く弁理士業界を見てこられた方のお話が聴けて、時代の趨勢と並行して解説いただけたのはありがたかった。そして、ずーっと勉強し続けないと、とてもついていけない世界であることもよくわかった。合格後も登録前研修があり、登録後も5年間で70単位の取得がずっと義務付けられているとかで、常に技術の進歩と世界の動向に目配りしておかなければ仕事にならないのだそうだ。ただ、弁理士の仕事は、根気さえあればデスクワークが7割なので女性にはやりやすい仕事だとも。最近では専権業務ばかりでなく、契約代理や著作権侵害などの仕事も多く、幅広い業務内容へと様変わりしており、いろんな可能性があるようだ。
 聴衆の多くはまだうら若い女性や男性で、可能性の塊のような人たちばかりの中、私のようなうら枯れたのが混じっているのもおかしな気がしたが、仕事は山積みらしきお話には勇気づけられた。

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