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2009年4月24日 (金)

小学生のマークシート式試験に疑問

 先週、四谷大塚にお子さんを通わせるママ友さんと、お昼前後2時間ばかりお茶をした。仕事をしている頃は、日中のどかにお茶やランチをするお母さんたちを、異世界のものを見る眼で眺めていたが、私にもそんな時が訪れたことになる。
 それはさておき、このママ友さんは、自身の仕事の関係でずっとカナダで子育てをしてきたのだが、子どもが小学校3年生になる頃に仕事を辞めて帰国した。以来、息子さんの温厚な性格が、日本のギャングエイジの男の子の中で萎縮してしまっていることに心を痛め、中学以降はなんとしても私立に入れたいとがんばっている。「できるものなら女子校に入れたいくらい」という言葉には笑ったが、昨今の荒れた言葉使いや、人をおちょくったような物言いや、力による抑圧や暴力といったものとは無縁の、優しすぎるくらいの男の子なのだ。「今年はいろんな学校見学に行きたいと思っているから、お互いに情報交換して、一緒に行けるところには行きましょう!」と以前からメールで相談し、運動会や文化祭の季節を前にミーティングしたわけだ。
 彼女から、四谷大塚の全国統一テストのお誘いも受けた。四谷大塚はVOD(PCで見るビデオ授業)が充実していて、塾に行きたがらない我が息子にいいかも、と助言もしてくれて、この全国一斉テストが入塾テストも兼ねているとのことだった。息子が一言のもとに却下することは目に見えていたが、HPを覗いてみてビックリ! このテスト、マークシート形式だというのだ。何を好きこのんで、小学生のうちからマークシートなんて味気ないものを塗りつぶさなければあかんのか? まぁ、試験結果は早く出るし、来たるべきセンター試験の備えにもなると書かれてはいるけれど。。。
 弁理士試験の短答式試験は、昔から効率優先のマークシート式だが、それでも以前は、「ゼロ解答」(正解が選択肢に含まれていない)とか「複数正解」(選択肢の中にいくつも正解がある)というイジワルなものだったそうだ。今でも「複数正解」はあるのだけれど、正解数を5枝択一で選ぶ形だ。「ゼロ解答」がなくなっただけでも気分的にはずいぶん易しくなる気がする。その意味で、小学生のうちから“選択式”で回答できる習慣をつけてしまうのはいかがなものか?と私などは思う。小学生のテストなんて“読み書きソロバン”の“読み書き”訓練が主旨のようにも思え、既に心は受験競争社会のアウトローになりつつある自分を笑った。(ちなみに“選択肢”の“肢”を“枝”とするのは弁理士試験くらいのものらしいが、私個人は“肢”よりも“枝”の方が好きだなぁ…と妙な美意識で眺めている)

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