武蔵中学校高校記念祭
日曜の朝、息子と夫に尋ねた。「今日、武蔵中の記念祭、行く?」――― 案の定二人はそれどころではないようで、「モンハン(モンスターハンター)して待ってる」とのこと。仕方なく、ママ友さんとの「午後会場で、会えたら会おう」という言葉を頼りに一人で出掛けた。バッグには小田実(まこと)さんの『何でも見てやろう』を投げ込んで……。
武蔵中学高校は、池袋から西武池袋線の各停で3駅目の江古田から徒歩7分ほどのところにある。駅前商店街は典型的に賑やかな“江古田銀座”。ここを抜けて千川通りに出て、ちょっと入ったところが中学高校の校門。武蔵大学も併設されているが、そちらの校門は千川通りに面している。我が家からはドアtoドア(校門)で50分前後とやや遠いイメージ。敷地は思いのほか広い上、緑豊かでまさに武蔵野。校庭にはちょっとした小川や池もあり、人工芝の立派なグラウンドやテニスのハードコート、近代的な鉄骨の体育館もあった。学園長は元東大総長だった有馬朗人氏。今年で87回目の文化祭だ。
私が到着した時は、中庭のステージではオタコン(オタクコンテスト)が行われており、堀口君という男の子がいかしたラブレターを読み上げて優勝していた。全体的な第一印象は、ごく一般的でフレンドリーな文化祭。入り口付近の駄菓子屋に始まり、食べ物屋さんが充実している。女装したメイドさんと女子中高生客が妙に目に付いた。昨今のライトノベルのカバーイラストのようなチラシと、男女が歓談する姿があちこちで見られ、「武蔵の生徒はオタク度・男女交際度が高いのかなぁ?」とぼんやり思った。
校舎は、伝統校のためくだびれた所もあるが、トータル的にはきれいな部類。廊下も普通の広さはあり、階段の幅もほどほど。ありがちな、廊下に沿って並んだ教室以外に、ジャガイモみたいに廊下の先っぽに2つずつ教室がぶらさがっているような構造の所があって面白かった(防災的にはちょっと気になるけど)。
武蔵予備軍の親子は軒並み、学校案内ツアーに参加していたようだ。観光客のようにズラズラと並んで、校内のあちこちを案内してもらっていた。息子の関心どころでは、LEGO部は見当たらず、パソコン部ならぬCPU部というのがゲームセンターをやっていた。
ママ友さんとは入れ違いに帰ってきてしまったのだが、彼女の息子さんは太陽観測部で延々と時間を過ごしたとのこと。生徒さんの説明では、武蔵出身の親御さんの意向で武蔵二世になった人も多いらしく、愛着の出る校風なのかもしれない。武蔵が初の学校見学校だったママ友さん親子は、人の多さに辟易しつつも楽しい時間を過ごしたそうだ。私はすでに七校目の武蔵。見るのはいつも、家からの距離や時間、学校周辺の環境、校内の構造や清潔感、責任者の人柄、校風と生徒の全体印象などなど。それらを総合して息子との相性を探る。今のところは学力は度外視。いずれは学力に応じて淘汰されてしまうのだけれど、“何でも見てやろう”精神で特色ある学校を見ておくのは、ルポライター気分もあるが、ほとんどヤジ馬。
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