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2009年5月27日 (水)

地球平和監視時計「960」→「1」

 原爆資料館にある“地球平和監視時計”の表示が、「960」から一気に「1」に戻されたそうだ。この数値は、核実験が行われなかった日数を示すそうだから、2年半余りを経てリセットされたことになる。
 クラスター爆弾の非人道性は世界的に認められるようになりつつあるし、平和を脅かすものは何も核実験ばかりではないけれど、人為的に最も厳密に管理され、最高指導者の多重の認証を経て行われるべき核実験を、世界平和の指標にするのは、あながち極端とも言えまい。
Bom20090526  核兵器核実験モニターのページに、(古めだけど)図のような表示があった。大国の核弾頭保有数や核実験回数が集計されている。北朝鮮という国の、犯罪者よりタチの悪い素行には今さら何を言っても始まらないけれど、他の国々においてさえ、大気中核実験から地下核実験・臨界前核実験・シミュレーションへと移行して回数も激減させているとはいえ、不穏なパワーバランスの道具として重要視され続けている事実は変わらないようだ。
 情けないなぁ~と思うのは、人間はこんな形でしか地上に同居できないほど、国境やら人種やら宗教やらという壁を越える想像力を持たないのだろうか……ということだ。国の利権を守っても、地球がヒトの住めない星になってしまっては元も子もないだろうに。
 先日来日したプーチン首相がいみじくも言っていた――「“全世界を愛することは簡単だが、隣人を愛することは難しい”ということわざがある」――まったくもって、世界平和の根幹を左右する至言だと思う。係わりあうことで悪い側面を認識したり、利害が対立してしまったとき、相手を尊重したまま解決をはかるには、一体どうしたらいいんだろう?

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