教員免許更新??
金曜日、午前中はパソコンボランティアの今期の打ち合わせで外出し、午後は午後で久しぶりに神保町に出かけた。埼玉で高校教師をしている友人が、専修大学で研修があるとのことで、急遽お茶することになったのだった。
二児の母となっても元気に仕事を続ける彼女は、何でもフットワーク軽やかにさりげなくこなす。メールでは時々情報交換しているが、会うのは久し振り。元気ながらも、日々の子育てと仕事の両立はやはりキツイようだ。ひとしきりおしゃべりした後、彼女はこう切り出した。「ところでさ、Taracoは教員免許更新、しないの?」――― そういえば、かの安倍首相の頃にそんな案が出て、昨年のトライアル期間を経て今年から実地導入されたんだっけ……「別に更新研修受けなくても、完全無効ってわけじゃないんでしょ?」と能天気に尋ねる私に「いやいや、ロクな連絡もないのに、有効期間内に更新研修受けなかった場合は免許取り消しになっちゃうのよ!(現職教員は)」とのこと。「なんだか現場の足を引っ張るばかりな感じだけどね。。。上の人は何考えてるんだろうねぇ…」と、どこでも聞かれるような苦言。
すでに教職からは遠く離れ、更新のことはまったく気にしていなかった私も、「3万円払って5日間の講習とテストを受ければ10年更新できる」と具体的な話を聴くと、老後のアルバイトのためにも更新しておくべきかなぁ…と悩む。今さら大学レベルの数学や物理の問題を出されて解けるのかどうかは疑問だし、そもそも次から次へとわからないことばかりが増えて、とても人様にモノを教えられるような自信はないのだけれど、3万円と5日間で10年の資格保証となれば心が揺れる。調べてみると、そう厳格な制度でもなさそうだけれど、資料が膨大で読む気がしない。追々考えるとして、同期教員のケースで見るとタイムリミットは来年度末まで。さて、どうしよう??? すぐに形骸化して数年後にはなくなる施策なのか、教員の自己研鑽につながるのか。。。 帰りは、神保町のブックハウスでようやく『つみきのいえ』の絵本を入手し、なんだか上の空で帰宅した。たった3年の教員生活でも、教え子はかわいく思う。把握しているだけでも、印刷会社に勤めた子、芸能人になった子、警察官になった子、歯医者さんになった子、大学の英語講師になった子、デザイン会社に就職した子、お母さんになった子、家業を継いだ子……いろんな“つみき”が積み重なる。ずっと教師として勤め上げた人の“つみき”の高さはいかばかりだろう。。。先生という仕事はまさに、繰り返し繰り返し“つみき”を積み上げていくようなものだろうが、“更新”が必要な種類の仕事ではないような気がするなぁ。
(あとで必要最小限で文部科学省の資料を読んだところ、私の場合は修了確認の義務は課されていないため、期限を過ぎても失効はせず、再び教壇に立ちたいと思ったときに更新講習を受ければ、再登壇は可能とのことだった。ふぅ。)
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