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2009年6月 3日 (水)

「ワンピース」第403話と、薬の服用法

 知財法に係わる2つのニュースを読んだ。

 1つは、サーバ・クラッキングの話。日本でのテレビ放送後、北米での認知度アップのための無料ネット配信を予定していた東映の「ワンピース」第403話が、そのデータの置かれたサーバをクラックされ流出したというもの。“一般からのアクセスが可能になっていたとみられる”と書かれており、セキュリティ管理の甘さに起因して、“クラッキング”と呼ぶほどのものでもなさそうだが、著作権違反なことは確か。クラッカーの動機によっては不正競争にも当たるのかもしれない…?? インターネットの世界では、鍵をかけずにおけばそれは技術的にはオープンの状態ではあるけれど、なんとなく、現実世界に照らして想像すると、施錠されていない倉庫から物を持ち出された感じで、侵入された側にとっては不快この上なかろうと思われる。この件は、一体どういう処罰になるんだろう?と興味津々。

 もう1つは、「薬の服用法も特許になる」という話。“医療行為や個人の技能に根ざすようなノウハウは、特許の対象とはならない”という、特許のイロハだった事項が覆されるのか?!と驚いた。と同時に、薬の飲み方なんかに特許が付与されたら、判定や課金のしくみはどうなるんだろう??と激しくハテナが飛び交う。確かに、同じ薬を飲むにしても、量や服用のタイミングや食べ合わせなどによって、効き方は大きく違うだろう。けれど、最適の飲み方を提示して提供するのが、製薬会社の最低限の勤めという気もするのだけれど??? うつ病の薬であるSSRIの副作用に関する情報共有がまだまだ足りない、と、ちょうどクローズアップ現代で見た直後なだけに、この「薬の飲み方特許」には個人的には首をかしげてしまう。すでに審査基準の改定作業も目前のようで、「大丈夫かな?」とちょっと心配。まぁ私の場合、生死に関わらなければ薬は飲まない主義ですけれどもねぇ。。。

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