仕上げ磨きはいつまで?
「は・み・が・き♪上手かな?」――というのは、“おかあさんといっしょ”の中の1コーナー。未就学児の歯磨きに、親の仕上げ磨きは欠かせない。我が息子の仕上げ磨きも、保育園時代はまぁほどほどにやっていたけれど、小学校に上がってからは、週に1回、きれいに磨けているかをチェックするくらいが関の山になっていた。
先週、永久歯の生え具合が気になったため、フッ素塗布も兼ねて歯医者さんへ連れて行ったら、「生え方は大丈夫ですが、ちょっと虫歯になりかけてますねぇ」と言われてしまった。さらに「お母さん、毎晩仕上げ磨きしてあげてますか?」との質問! ぎょえ~?! 5年生にもなって、まだ仕上げ磨きですか?? とは口が裂けても言えず、「いえ、最近はチェック程度で…」とお茶を濁す。
ネグレクトされた子どもは、平均児童より5倍ほども虫歯が多いというデータもあるようだが、私も放ったらかしにしすぎたろうか? まぁ、遺伝的に、歯磨きなんて全然しなくてもいつもピカピカの歯の人もいるし、念入りに磨いてもすぐに虫歯になる人もいるから一概には言えないが、自分が虫歯がちの親はやはり、とかく面倒臭がる子どもの歯を気にかけてやるのは務めの一つかもしれないな。
息子が通院する歯医者さんはとてもやさしくて、いつも丁寧に対応してくださるが、個人的な体験からは、歯医者さんは怖いくらいの方がいいかも、と思う。私が以前通った歯科医院の女医さんはものすごく恐ろしくて、診察前に少しでも口内が汚れていると、鬼の首でもとったかのようにキィキィと声を張り上げ、治療より先に長時間の歯磨き指導を課すような人だった。「こんな徹底した歯磨き、毎日やってらんないですよぉ…」と心の中で泣きながらも、その熱意というか執念というか狂気というか、1本1本の歯を磨き上げる手管に舌を巻き、ずいぶんフロスの練習をした。あの女医さんは、今思い出すだに恐ろしい。息子にもあの恐怖を味あわせれば、もう少し歯磨きにも身を入れてくれるのでは…と、自身の手抜きを棚に上げて想像する私である。
しかし不思議なのは学校の歯科検診。先週の歯医者さんの診断とは裏腹に、昨日は学校から賞状をもらってきた。「あなたはいつも歯の健康を心がけ、その努力はたいへんりっぱです」とのこと。あれれ~???
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