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2009年6月 9日 (火)

メジャー5「終わらない夢」

 6月6日放送のメジャー5「終わらない夢」は、よかったなぁ。第1シリーズからの長い長い吾郎の野球人生が結晶したような、さわやかな熱投。その時その時を精一杯懸命に過ごすことが、自分自身も、自分を取り巻くすべての人をも成長させるものだってことが、ストレートに伝わってくる回だった。今日の自分が明日の自分の糧になるっていう感覚。実人生の中にも、そういう見本のような人はたくさんいるけれど、アニメはそれを端的に示してくれる。ある意味単純すぎて、「人生そんなもんじゃない」と思うこともあるけれど、私が今でもこうした単純バカを貫いていられるのは、小さい頃から良質で善意に裏打ちされたたくさんのアニメを見てきたせいだとも思える。
 巷では、「国立メディア芸術総合センター」の設立について、やれ「国営マンガ喫茶」だの、土地買収の安直な施策だのと揶揄されているけれど、個人的には、こうした箱モノの外形はともかくとして、国民的に幼少から触れるアニメやマンガというメディアについて、多くの人が考える機会というのはあっていいと思う。とっかかりが「子どものもの」であるからこそ、心の古里のような、情緒形成の礎のような存在なのだから。事実、今の40歳台は、高度経済成長の舞台裏で、子ども時代、アニメやマンガをゆり籠代わりに過ごした人も多く、「単なる娯楽」では済ませられない思い入れを持つ人も多いだろう。最近の“萌え”とか“リアル”とかいうのは私にとってはどうでもいいけれど、とにもかくにも、子どもの眼に触れる作品は、作り手に善意を以って取り組んで欲しいと思う。
 それでもって、この「メジャー」のような全年齢向け作品はやはり、観る人を鼓舞してくれるようなのを歓迎する。もちろん、もっと芸術性が高かったり、思索的だったり、マニアックだったりというのもあっていいのだけど、2次元はやっぱり“削ぎ落とし”の美学が根幹にあって、“わかりやすい”ことが大事だと思うなぁ。
 残すところ第5シリーズもあと3回! このアニメ作品は制作会社もいろいろ変わって、本当に長期にわたって続いているけれど、その魅力が全然ブレずにいるのは、やはり原作の満田拓也さんの力量が大きいんだろうな~。今後も期待してます!

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