楽しい科学
夏のような暑さの土曜日、友達からプールに誘ってもらったのにサクッと断った息子は、またしても科学技術館に行きたがった。「えー、今日みたいな日はプールでしょ~」と説得に努めたが無駄だった。昼前からしぶしぶ付き合って九段下へ。
先日のワークススペースでの実験がよほど気に入ったのか、この日は2つの実験に参加。「楽しい科学」と「超低温実験」――― なにも同じ場所の同じ実験にまで参加しなくても…とガックリしたのも束の間、先生も実験内容も微妙に先日とは違い、新たな気分で見学できたのでホッとした。
「楽しい科学」では静電気の実験。風船を毛糸のマフラーでこすって静電気を起こし、いろいろなお話とともに“でんじろう”先生バリの実演を見せてもらった。子どもたちの髪の毛を逆立てたり、PPテープで作った電気クラゲを躍らせたり、ちびっこギャラリーは大歓声。中でも面白かったのは、最後に行った“100人威し(おどし)”! お手製のアルミコップに貯めた静電気を、手をつないで輪になった人たちの身体に流すという江戸時代からある実験だ。1万ボルトの電気の衝撃はそれなりにスゴくて、私の心臓は飛び上がってしまった。終了後も近くをウロウロしていたら、お茶目な先生はプラスαでいろいろと悪知恵も授けてくださった。プラコップの周りにアルミ箔を巻いてビールを注ぎ、それにアルミを突っ込んで電気を溜めておけば、夜のお父さんの晩酌時に、お父さんを飛び上がらせることもできますよとのことで、是非一度トライしてみたいと思った。
「超低温実験」では、先日にはなかったマイスナー効果の実演もあり、酸化セラミックスを超低温にして、ネオジム磁石を宙に浮かせてくれた。これには息子も目を丸くして、「反発してるのにくっついてる?!」と驚きを隠せなかった様子。私自身も“ピンどめ効果”をナマで見るのは初めてのこと。私が学生の頃には発見されていなかったような効果を、小学生の頃からナマで見られるなんて、科学の進歩とは恐ろしい。
2つの楽しい実験に参加して、またいつものごとく日比谷公園までテクテクと歩き、ヘトヘトになって帰ってきたのだった。
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