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2009年7月 7日 (火)

都議会選電話調査

 今度の日曜日は都議会選。今に始まったことではないにせよ、最近の政治家不信はもう、一部の誰かというのでなく、日本の選挙政治全体に向かってしまい、選挙に参加することすら空しく感じてしまう。そんな我が家に、ここ数週間のうちに3度も、電話調査が入った。機械音声による投票調査で、3度とも内容はまったく一緒。「どの政党に投票する予定ですか?」と訊かれても、積極的に推したい政党がない。ランダムに選んだ数字の組み合わせで掛けてくるというが、一軒に3度も掛かるなんてスゴイ確率じゃなかろうか? 毎度毎度「まだ決めかねている」と回答するものだから、しつこく掛けてくるのだろうか? 無作為抽出とは名ばかりで、実は電話番号とともに支持政党が記録されてたりしたら嫌だなぁ…と不安にもなる。しかしご近所を見渡すと、堂々と玄関脇に自民党だの公明党だの共産党だののポスターをでかでかと張り出して、「うちはここを応援してます!」と意思表示しているお宅もあり、ある種の潔さを感じたりもする。
 私がはっきり決めかねる理由はただ一つ。自分の不勉強を棚に上げて敢えて言うなら「よくわからないから」。選挙公報は直前にならなければ届かないし、インターネットで調べても、各候補者や政党を同じ土俵に乗せて引き比べた分析データのようなものも見当たらず、とにかく掴みどころがない。個別にあーだこーだとアプローチされても、なかなか相対的に比べられない。おかげでいつも、突出して好感の持てた政策を出したところとか、単なる人格的印象に基づいた投票をするハメになる。そして、こうした上っ滑りな印象だけで投票した自分に自己嫌悪を抱き、政治に熱くなれないのは何故だろう?と自問する。毎度のパターンだ。
 こんな愚痴をツラツラと書いていたら、徹子の部屋のゲストで出演していたフランソワーズ・モレシャンさんが言っていた。「フランス人はね、よくわからないことでも、わからないなりに“これは正しい”とか“それは違う”とか、うるさいくらいに主張しますよ~」と。やはりそれくらい自己主張する情熱を持つ国民性だと、革命も起こりやすいのかなぁ~。
 七夕の短冊には、「枝葉末節を気にせずとも、とにかく信頼できるリーダーが現れてくれますように―――」とでも書いておこう。

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