自由研究
毎年、小学生の子を持つ親を悩ませる自由研究。ここ数年の我が家は超安直路線。夏の家族旅行で日本の自然遺産めぐりをしているものだから、その旅のまとめを自由研究にしてしまっている。本当なら、長い休みを有意義に使った観察日記とか、難しい工作などの方が達成感があるのだろうが、今年も現状は例年どおりの予定。
先日、一緒に日食を見に行った息子の友達の発言がおかしかった。
「僕ね、今年の自由研究は猫じゃらしを使おうと思うんだ」
「へ~、猫じゃらしで何の研究するの?」
「染物!」
「猫じゃらしで染物研究?!すごいねー!」
「いやね、お母さんがそうして欲しそうだったからさ、僕はなんでもいいんだけど…」
うふふふ、どこのパパママさんも苦労して課題を考えている割に、子どもたちは暢気に構えている模様。うちも、放っておいたら何も持たずに登校しそうだし。。。
先日、パラパラと『ご冗談でしょうファインマンさん』のさわりを読み返したのだけれど、彼の場合は人から課題を与えられることもなく、自ら思いつくままに無茶苦茶な実験を繰り返していたらしい。もちろん、それをノートや模造紙にまとめるなんてことはやらなかったが、自由気ままな試行錯誤はきちんと頭の中に記録されていたようだ。親としてはハラハラさせられることも多いだろうが、本来はそういうのこそが自由研究のような気がするなぁ。夏休みに限らず、暇さえあればやれる、奔放な研究だ。大失敗やら、とんだ勘違いから学ぶことも多いだろう。息子にも、研究以前に、「なぜ?」「どうして?」の気持ちを倍増させてもらいたいものだ。
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