暁星中学学校説明会
木曜は、九段中学と同じく九段下から徒歩3分ほどの所にある暁星中学の説明会だった。カソリック・ミッション系の学校で、フランス語教育に力を入れており、サッカーが強くて、お坊ちゃまが多い……と、いろいろ事前情報を聴いていたが、実際、とてもきれいで、シンプルな木目調の目立つ気品ある雰囲気の学校だった。
学校長であり、サッカー高体連部長でもある倉橋和昭先生のお話は、「カトリック・ミッションについて」というタイトルで日曜学校の講話のような印象もあり、聴衆である我々大人も、まだまだ人間として未熟な存在だという思いを抱きつつ拝聴した。教頭の神田先生によるカリキュラム説明も含め、以下、備忘録メモ。
・「人を大切にする」というカソリックの価値観を身につけてもらいたい
・都内の男子カソリック学校では最古
・Mission、Vision、Passion、Actionを柱に、lux/vox/paxを理想に
・校歌は作詞:北原白秋、作曲:山田耕作の伝統的なもの
・ここ10年ほどは理系志望者(特に医学部)が増加傾向
・ゲルマン系の英語とラテン系のフランス語双方を中1より学ばせる
・勉強以外にも打ち込めるものを
・卒業生によるキャリア・ガイダンスを行っている(仕事への打ち込み方を聴く)
・家族的な雰囲気を大事にした学校(中学募集人員は80名)
・6日制、3学期制、宗教の時間も週1であり
・予備校なしでも大学受験可能な体制を整えている
・1クラス46名の4クラス構成で、教員は学年に8名
・食堂にはシダックスが入るが、メインはお弁当
・携帯・茶髪・ピアス等禁止
・2/3の1回限りの選抜(国算100点、理社75点)
後半では、神田副校長先生の撮影&編集による1年生の授業風景も動画で紹介していただき、まだまだ幼さの残った男の子たちの様子が微笑ましかった。
校舎は清潔感溢れ、人工芝の上グラウンドと下グラウンドがあり、全体構造も洒落ている。教室もなんだか教会のような雰囲気で木目が多く、1年生教室の黒板上にはどの部屋にも「最後の晩餐」の絵がかけられていた。“家族的雰囲気を大事にする”という言葉通り、1学年の人数は200名弱の上、配置される先生は8名と目の行き届いた構成。キリスト教的精神に基づいて、進路指導も“人の役に立つ”ことを主眼として生徒に考えさせるようだ。噂では学費が高いと聴いていたけれど、パンフを見る限りは他の私立校と大差ないように感じた。環境がよく、雰囲気がよく、少人数制できめ細かい人間教育をしてくれそうな学校だが、附属の小学校もあることから、よい家の子弟が通っているのだろうと思うと、初代学長の“アルフォンス・ヘンリック”という名前を見て「きゃ~、“鋼”のアルと2字違い!」なんてはしゃいでしまうダメ母は、相手にしてもらえないかも……(汗)。とはいえ、お坊ちゃまの割には、校門付近で出合った生徒たちは寝癖連発で、格式高いご家庭ばかり、と敬遠することもないかな?と少しホッとした。
帰り道、九段下駅前の東京理科大の学生が、入り口にたむろしてタバコをふかしていたのが煙かった。
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