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2009年9月の30件の投稿

2009年9月30日 (水)

期待!実写版Cowboy Bebop

Bebop  今年の頭に、私がこよなく愛するアニメ「Cowboy Bebop」の実写映画が製作されると知り、主演のスパイク役にはキアヌ・リーブスが当たると聞いて、ず~っと進捗が気になっている。
 個人的には、スパイクのイメージはかなりキアヌとは違うと思っているけれど、キアヌ自身がアニメ版の大ファンだと語っているのだから、彼の演技に期待するしかないだろう。日本アニメが数多くアメリカで実写化されているけれど、成功と呼べるものはほとんどないようにも思える中、今回のBebopの実写化もファンとしては心配。それでも、アニメ版がすでに押しも押されもせぬ確固たる世界を築いている以上、実写版はまったくの別作品として単純に楽しみたい。キャラデザの川元さんの絵柄あってのBebopだと思うが、SF的にも強烈に魅力的な作品、現段階で脚本のドラフトが上がり、目下書き直し中だとか。あ~、いつ公開になるんだろう??? いい加減な作りだったら許さんぞ、FOX!!!

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2009年9月29日 (火)

息子のあこがれは?

 国民の三大義務の一つに「子どもに教育を受けさせる義務」があるのはご承知のとおりだが、“教育”と一口に言っても、親として何を指針にどんな教育を受けさせるのが本当に子どものためになるのかは、正直言ってよくわからない。その点、自主的な“夢”や“あこがれ”を無邪気に純粋に持てる人というのが、この歳になってもうらやましい。
 月曜日は恒例の塾の保護者会で、5年生として残された4ヶ月をどう過ごすべきかというお話しがあった。毎度のことながら、ハードな家庭学習の要請に辟易としつつ、「小学生のうちからここまでしなきゃ勉強ができないんじゃ、将来息切れしちゃうのでは…」と方針に疑心暗鬼になるも、「こうした毎日のコツコツ勉強を楽しんでできるのも才能のうちだよなぁ」とも思い、子どもをノセることのできない自分自身の手練手管のなさにもガックリした。
 その中で先生が「これは私の長年の経験からはじき出した式なので何の説得力もありませんが…」と前置きして、次のような式をホワイトボードに書いた。

 合格力 = 能力 × やる気(好き) × 根気 ×(あこがれ)^2

最後の2乗がポイントで、「○○になる!」とか「△△に入る!」というあこがれの強い子が、土壇場で底力を発揮する場面を数多く見てきたということだった。「合格力」と定義するのはどうかと思ったが、私自身もやはり、本人が一番幸せを実感するのは、あこがれに向かってひた走れる環境にあるときだと強く思う。そういう目標が芽生えたなら、それがどんな道であれ、懸命に支援してやりたいと思うのだけれど、いかんせん、息子のあこがれがわからない。何にでも冷めた感じで、強い希望というのが感じられない。強いて言えば“毎日ゲームをやっていたい”くらいか(苦笑)。そういう意味では、「夢を持つ」というのもまた一つの才能かもしれないなぁ。
 まぁ誰しもそんな明確な夢を持てるものでもないだろうから、せめて息子にその“芽生え”の兆候があったとき、それを見逃さないように注意しておくくらいが関の山か。。。

Trape20090928  悩める親心など気に留める風もなく、今日も息子は勉強もせずに折り紙なぞ折って遊んでいるのだった(泣)。
 もしかして、君のあこがれは“折り紙職人”か?!

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2009年9月28日 (月)

嬉しいお知らせ

 日曜日、ずいぶん久しぶりに、以前お世話になった著者さんからメールを頂戴した。一緒にボイストレーニングの本を作らせていただいたことがあるのだが、今度、その本をテキストにして大学で教鞭を執ることになられたとのこと。素晴らしい!
 この著者さん、働く女性としてのロールモデルの中のお一人だ。大学卒業後、テレ朝のアナウンサーとして活躍しておられたが、ご主人の仕事の関係で海外に行くことになり退職、3人のお子さんの成長に合わせて少しずつフリーでのお仕事を増やし、カルチャーセンターなどでも講師をするなどしてスキルアップ。数年前に本を上梓され、このたびの講師就任のお知らせ。女性らしいしなやかでたくましいご活躍ぶりだ。キャリアにブランクがあっても、意志さえあればしっかり復帰できることを身をもって示してくださる存在。どうか次のステージもうんと楽しんで、学生さんのエネルギーをちゃっかり充電しちゃってください!

Table20090927  一方我が家の日曜日はあいかわらずのダラダラぶりだったのだが、夕方になって少しだけ近所の体育館で卓球。男二人を放っておくと、延々とエンドレスでDSとにらめっこしているので、私の癇癪ダマが破裂し、しぶしぶ出掛けた次第。やり始めれば楽しいらしく、「また来ようね」などと私の心配をよそに笑い合っていた。。。もうすぐ運動会なのに、こんな調子じゃぁ一日外で過ごすこともできないんじゃ…?!と気が気でない。帰宅後もすぐにDSを始める二人に、もう怒る気力も失せ、逆に「何が彼らをあそこまで突き動かすのか…?」と、ゲームの魔性を分析してみるが、私にはまったくわからない。やれやれ。

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2009年9月27日 (日)

発明くふう展 佳作

Kasa20090926  息子が夏休みの宿題で提出していた「傘の骨の靴干し」という作品(というか廃品工作)が、発明くふう展で佳作になった。入賞作品10作品のうち、小学生のものは2つだけで、大部分は中学生の作品だったことを考えると大健闘。
 保育園時代に使っていた“しんかんせん”の小さな可愛い傘を、ずっと後生大事にしまっておいたのだが、さすがに邪魔になってきたため「捨てていい?」と息子に尋ねたのが発端。「えー、もったいないよぉ…」とグズグズ言っていたのだが、骨だけにしてよみがえらせた。私がいつも、上履きや下履きを洗った後、無造作に洗面所に放置干ししていたのも気に入らなかったようだ。
 ここ数年、「文句は発明の母」が我が家のモットーとなり、ブツクサ文句を言う暇があったらそれを解消できる発明をしよう!という心意気を大事にしている。少なくとも、その方が日々楽しく生きられるというものだ。
 目下の私の文句のタネは「夫の動作が緩慢なこと」。これを解消する発明は未だ思いつかない。相対的に考えて、私のセッカチを直す方が話が早い気もしている。
 驚くべきは、こうした小中学生児童の発明くふう展のたぐいでも規模がある程度大きければ、特許法第30条第3項等の規定に基づき特許庁長官が指定する博覧会に指定されていること! 息子のおかげで「新規性喪失の例外」がずいぶん身近に感じられたぞ!

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2009年9月26日 (土)

十干(じっかん)の読み方と新 gTLDs

 論文の答練問題が徐々にややこしくなり、通常の甲乙の二者間問題から次第に関係者も増えてきた。先日の問題など、甲・乙・丙・丁・戊まで出てきて、最初は「戊」の読み方すらわからない有り様。これは古代中国で十二支と合わせて暦の表示などに使われた「十干(じっかん)」というものだそうで、

甲  ・乙  ・丙  ・丁  ・戊・己・庚  ・辛  ・壬  ・癸
こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き

と読むそうだ。十二支と十干を合わせて「干支(かんし 又は えと)」というわけだ。どうして、契約書等の法的議論の際にこの十干が使われるようになったのかは知らないが、読みづらいことこの上ない。
 仮名のほか、ものの階級・等級や種類にも使われるし、昔は学校の成績も甲乙丙丁だったんだっけ。。。なんだか日本史の遣隋使・遣唐使の時代に溯り、大宝律令の名残りを勉強させられている気分。それでもまぁ、律令政治ってまさに日本人にとってリーガルマインドの夜明けだったんだろうなぁと想像すると、古代中国人の合理性に頭が下がるとともに、現代中国の知的財産権法は一体どうしちゃったんだろう?という複雑な気分。

 一方、昨日のニュースの中に“ブライツコンサルティング、「.yahoo」「.ibm」「.deloitte」などの新 gTLDs 申請予定文字列を一部発表”というのがあった。従来の「.jp」「.com」などのTLD(TopLevelDomain)に加え、2010年中の一定期間、新たなドメイン名を申請できるらしい。ブライツコンサルティングというのは、商標やドメインネームの取得/管理を行う ICANN 公認レジストラとのこと。企業名の「.yahoo」「.ibm」などはともかく、コミュニティ向けの「.eco」とか「.green」なんていうのも申請が予定されているというが、審査はしないのだろうか? 
 甲乙丙丁もわかりにくいが、早い者勝ちのドメイン獲得も、度を超すとユーザーを混乱させてしまう。かといって審査するにしても公平を期すのも難しそうだ。ここで一句。「アイデンティティ なさすぎるのもありすぎるのも 困りモノ」

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2009年9月25日 (金)

10日ぶりの勉強

Touren20090924  13日に息子が熱を出して以来、ずっとまともに勉強できずに10日間。久々にWebアクセスしてみたら、答練第1回の添削がPDFでアップされていた。特・実の問題 I は56点、問題 II は64点。100点満点で60%がボーダーだと言われるが、さすがに解説を読んだり解答を見たりしながら作った答案だから、これくらいの点になったわけだ。自力で回答したら20点も取れたかどうか……。
 素朴な疑問として、「行頭のインデントを勝手に付けていいのか?」というのがあったのだが、特に赤ペンを入れられていないところを見ると、見栄え重視のインデントでもOKらしい。しかし、升目がないため、段落ごとの1字下げなどがいい加減になりがちだけれど、いいのだろうか…? 一度、合格者の見本答案をじっくり拝見する必要がありそうだな。テキストの巻頭にでも、活字でない、ナマの論文見本を掲載してくれるとありがたいのになぁ~。
 予備校のスケジュールでは、この週末からはいよいよ短答基礎力完成講座に移行するはずで、明日明後日にはまたドッカとテキストが送られてくるはず。情けないことに、まだ論文基礎力完成講座の半分も終えられずにおり、お尻に火がついた状態だ。来月もなんだかんだと予定が入っているのに、どうしよう~(泣)。

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2009年9月24日 (木)

Meal MUJIにて

 我が家のシルバーウィークはずいぶん静かで穏やかで、後半2日間も名探偵コナンの劇場版DVDを3本観るなど、あまり外界と接触しない“お籠もり状態”だった。世田谷に住む友人の息子さんがこの連休中に新型インフルに罹ったとメールで知らされ、新聞でもピークは10月だろうという記事を読んで、連休明けの小学校はまだまだ心配な状態。
 水曜は久々に家族で有楽町に出かけ、ブラブラしたり買い物したりした後、Meal MUJIでランチを食べようと席に着くと、なんと後ろの席に、私が教員時代にお世話になった同僚のO先生が! 「わぁ~、奇遇ですねぇ~!」「あっらー! 全然変わらないねー」―― この広い空の下、こんなところで出会うなんて縁は異なもの味なもの。一昨年の6月に、私が担任しO先生が英語を教えていた共通の生徒をはさんで3人で会って以来の再会。O先生こそ全然変わらない。すでに息子さんも大学生で手が離れているせいか、この日は高校時代のお友達とマダム・デジュネの会だとか。「また会おうね♪」と約束して別れたが、いやビックリ。
 帰宅後は、これまた久々に息子の友達が遊びに来た。「ボクの学校はまだ一人もインフルエンザにかかってないよ」とのことで、学校によって状況もだいぶ違うらしい。「まだピークはこれかららしいよ」と言ったら「早く誰か罹んないかなぁ~」と、自分が罹るとは露とも思っていない頼もしさ。
 夏休みが明けてインフルエンザ騒ぎが収まったと思ったら、もう秋か。。。なんだか時間だけがどんどん過ぎていくなぁ~。

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2009年9月23日 (水)

ねんきん定期便再確認

 民主党政権になり、この連休中も引継ぎやら政策確認やらで、お役所の人や政治家は休日返上で仕事していると聞いた。中には旅行をキャンセルした人もいたとか。厚生労働大臣に大抜擢された長妻さんの初登庁の際は、拍手も花束もなかった様子もテレビで見た。自民党政権でダレダレに緩みきった襟を正すべく、多くの人が尽力する様子を見ていたら、私も少しはアバウトな非難や批判を廃し、正確に理路整然と誠意を尽くす必要があるかな?と思い始めた。
 そこで、数ヶ月放っておいた「ねんきん定期便」と給与明細書との逐一照合を敢行してみることにした。以前は抽出確認のみで「なんか変だな」と思ったまま、それを追及することはしなかったのだが、丁寧に精査した上で、記録と明細の差異を業務センターにコピーして送ることにしたのだ。「大幅に相違していないかご確認ください」の“大幅”がどの程度なのか量りかねると以前も思ったのだが、平成3年から平成9年の間の84ヶ月で33万3816円の差異があった。一ヶ月平均にしてみると3974円。これは果たして“大幅”なのか“小幅”なのか??? 少なくとも、しかるべき人の眼を通して確認してもらい、「これは“小幅”です」という回答をもらうまでは、この件に関して放置しないことにしようと思う。
 なんだか重箱の隅をつつくようで心苦しくもあるが、こういう几帳面な指摘をしていくことで、健全な監視や不正の牽制にもなるのだと思いなおし、この数字の謎をしばし追いかけてみることにした。(照合作業は実に面倒臭く、2時間余りも要したけれど、連休返上の方々に比べれば大したことはないか。。。) 珍しく真面目な顔をして机に向かう私に、息子が「年金って何?」「その人がいくつまで生きるかわからないのに、どうやって金額決めるの?」「それって窃盗じゃないの?」とズバズバ質問を投げかけてくるのが面白かった。

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2009年9月22日 (火)

陶芸やら木工細工やら…

1_200909212_200909213_20090921    日曜日の午後から月曜にかけて、少々実家に帰って骨休めした。何をするでもなく、みんなで「大貧民」をしたり陶芸やら木工細工やら…。いとこの男の子と一緒になって孫たちはおじいちゃんおばあちゃんの肩揉みなども。可愛いどんぐりがたくさん落ちていて、アフロ人形なんかも作ってみた(笑)。病み上がりの息子には、ちょうどいいのんびり休日だった。

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2009年9月21日 (月)

F君ありがとう!

 日曜日、一週間ぶりに靴下を履いて塾のテストに向かう息子を送って出たら、通りの向こう側で元気に手を振っている男の子がいた。5年生から初めて一緒のクラスになったF君だった。F君とは、5年生になってしばらくしてから、「エレメントハンター」友達になったようだ。同じアニメが気に入ってよく話をするようになり、彼のお兄ちゃんが息子と同じくVジャンプ読者ということもあってか、だんだんと共通の話題があることがわかってきたらしい。
Quiz20090920  先週インフルエンザで臥せっていた息子の連絡帳に、写真のようなクイズ付きメッセージを書いてくれたのもF君だった。
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ここでエレメントクイズ
(1) 「Cl」は何?
(2) 「P」は何?
(3) 「Fe」は何?
(4) ダイオキシンにふくまれる元素は何?
(5) 「NH3」は何?
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これを読んだ息子が俄然元気になったのは言うまでもない。逆襲クイズを寝ながら考えていたっけ。。。
 塾のテストにも、二人して土曜のエレメントハンターの話をしながら入っていった。お友達のおかげで、しばらくぶりの塾や学校の敷居もぐぐっと低くなるようで、ありがたいありがたい。

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2009年9月20日 (日)

10年目フレッシュアップ点検

 土曜日は、ハウスメーカーによる築10年でのフレッシュアップ点検と、ガスメーターの取替え作業があった。ガスメーターは少しだけ進化したようで、地震で止まったガスでも2分間続いて揺れなければ自動復帰するようになったとか。ピカピカになったメーターを野ざらしにしておくのはなんだかもったいない気がしたが、普通ガスメーターは野ざらしか。。。?
 ハウスメーカーの方は外部診断が主で、外壁の塗装や目地コーキングの状態、屋上のシート防水の状態、雨樋や軒天井、ベランダの排水口などを点検してくれた。築10年ともなると、あちこち少しずつ経年劣化するものだが、比較的良好な状態とのことだった。屋上のシート防水だけがやや劣化が激しいらしく、今後見積もりなどをもらって修繕を検討することになった。
 最近では太陽光パネルやエコキュートなどエネルギー自給のための新製品も多々あって、それらの検討も進められたが、電気とガスの依存率配分もなかなか難しい。阪神淡路大震災の際には、電気は2日ほどで復旧したのに対し、ガスは60日もかかったとの話だが、気分的には直火派の私としては複雑だ。給湯器の選択肢としてエコキュートは魅力的にも映るけれど、360L以上のタンクが必要と言われても、我が家の敷地にそんな余裕もなく……。またあと10年もしたら、エネルギー技術もガラリと様変わりしている可能性もあり、尚更に選択は難しい。
 「ど~したもんかねぇ…」と悩みつつ、夜は息子の快気祝いを兼ねて久々にホットプレートで焼肉。

 今日は午前中は塾のテストで、元気があれば午後から外出予定。泊まりで外出することになれば、ブログもしばしお休みいたします~♪

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2009年9月19日 (土)

『新参者』

Newface20090918  いやはやお恥ずかしい。金曜日、10時きっかりにブックスPISMOという本屋さんに駆けつけ、東野圭吾さんの新刊『新参者』をいの一番に買い、その日のうちに読みきったのだけれど、この作品、2004年8月から「小説現代」でスローペースで書きためられたものだった。しかも、私がタイトルの『新参者』から予想した“人と人との心のすれ違い”を描いたものどころか、180度正反対の“人と人との心のつながり”が描かれていて舌を巻いた。ネタバレしてはいけないので詳しいことは書けないが、読後感はスッキリと気持ちよい上、人形町という街を知る人にはひときわ楽しいと思う。以前から、散歩しているとフツフツといろいろな物語が湧き出てくる街だと思ってはいたが、明日からはきっと、加賀刑事の眼で眺めなおすことだろう。
 つまらないことだが一箇所だけ、第一章に書かれていた“甘酒横丁の先は都営浅草線の人形町駅”という部分は、“営団日比谷線の人形町駅”の間違いなのだけれど、担当編集者さんが裏取りし損ねたか? 編集者の大事な仕事の一つに“裏取り”がある。著者の書いた内容に間違いがないかを調べる作業だ。もちろん全部が全部調べきれるはずもなく、いつでも漏れの出るものだし、そもそもフィクションたる小説で裏取り作業がどのくらい必要かは不明なのだが、これはある意味、刑事さんの仕事に似ていなくもない。一見本筋には関係なさそうなつまらないことでも、きちんと裏取りされた本というのは信頼性がグンと増すものだ。本書全九章のうち、七章ほどは本筋とはあまり係わりないことなのだが、そんな些細な糸も細かく解きほぐしていった加賀刑事の丁寧な仕事が、作品の最大の面白みになっている。
 腰巻裏面に「こんなことが出来ればと思った。でも出来るとは思わなかった」という東野さんの言葉があったが、私自身「こんな作品も出来るんだぁ!」と新鮮なオムニバス形式に感嘆したのだった。それにつけても、シュリンクを解かれたばかりの新刊本の紙とインクの匂いは、何度嗅いでもいいもんだなぁ~♪

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2009年9月18日 (金)

声変わり…

 息子がインフルからなんとか回復し、ボチボチ復活か…という時、なんと学年閉鎖との連絡網が回ってきた 学年で8名のインフル感染の上、風邪もはやっているようで、息子のクラスだけでも木曜日に8名の欠席があったとのこと。まだゴホゴホいってる息子は、まさかのインフルと風邪の合わせ技か?! まぁ、この際、連休を利用して完全復活を目指すのが賢明だろう。いやはや、いよいよ来たかという感じ。私自身もうがい手洗いを徹底しよう。
 そんな中、小学6年生の男の子を持つママさんからメールをもらった。「息子が突然声変わりしました~」とのこと。同じ学年の春・夏生まれくらいの人はチラホラ声変わりを始めているとか。えーっ!? 男の子の声変わりってそんなに早いんでしたっけ? 早くて中学生、遅い人は高校くらい?と勝手に思い込んでいた私には寝耳に水! 声変わりした息子から「ママ」と呼ばれる図は到底想像できない。「おふくろ」とか「母さん」とかに自然と変わっていくのかな? とすると、可愛い声で「ママ」と呼んでもらえるのはもうあと数年?
 試みに、その男の子は日頃お母さんのことを何て呼んでるのか訊いてみたら、なんと「○○ちん」! 私で言えば「Taraちん」みたいなものだと聴いて大爆笑。アイドルの追っかけで時々、バリトンのダミ声で「○○ちゃ~ん」とかやってるけれど、あんな感じ???
 突然やってくるその日を前に、音声データでも採っておくかな?と真面目に思案した秋の日の午後だった。(今どき、永久保存版の音声って、何で取っておけばいいのかな? wavとかwmaとか???)

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2009年9月17日 (木)

東野圭吾さんの新刊

 新型インフルに罹った息子に振り回され、二三日の張り付き看病を覚悟していたけれど、意外に早く回復してくれて本当に助かった。日曜夜に熱が出て、火曜の昼には平熱になったから、正味42時間くらいか。まだ物珍しいから、いろいろな人に症状や経過を具体的に訊かれたが、ワクチン接種していなかったことを思えば、通常のインフルと変わらない印象だった。しかし、食欲はあるものの、どうも体力回復が遅い。金曜日の登校を検討しているのだけれど、昨日のヘタレ具合ではまだ難しいかも……???
Sinkan20090916  火曜日も『かいけつゾロリ』や『あたしんち』や『ケロロ軍曹』などをドッカと枕元に置いて、片っ端から読み漁っていたが、水曜も「読むものが欲しい」というので、本屋で数冊見繕った。そのときに書店員さんが入れてくれたチラシに“東野圭吾の新刊は甘酒横丁が舞台!”とあった。『容疑者Xの献身』も浜町周辺が舞台だったし、以前スポーツセンターで東野さんらしき人を目撃したりしたから、やはり東野さんはこのあたりによく出没しているのかもしれない。今度の新刊のタイトルは『新参者』とのことで、昔ながらの地元住民と、他地域から流入してきたマンション族や新住民との係わり方を彷彿とさせられ、「いいとこ突いてるかも!」と思った。このところエッセイや実用書ばかり読んでいた気がするから、久々に東野さんの新刊、読んでみよっかなぁ~?(先着50名様の特典プレゼントって何だろう?)

 それにしても、今回の息子の看護時は一度も朗読などしてやらず、自分が寝不足に対して極端に弱くなっているのを実感した。昨晩など、バイオリズムが狂ってなかなか寝ようとしない息子に「今度はママが罹るかもってヒヤヒヤしてるんだから、さっさと寝なさい!!」と、かなり理不尽に怒鳴ってしまい、今朝は寝覚めが悪い。早く寝せたいというのは本当の親心なのだが、あそこで怒鳴ることはなかったなぁ。上記の東野作品も“人情”が“仇”になるというような“おすすめコメント”があり、人と人との気持ちのすれ違い模様が描かれるようだが、体力的精神的に弱っているときに自分を律するのって、ホントに難しい。。。

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2009年9月16日 (水)

ナースコール!?

 常日頃、病気を甘く見ているというか、生き物の生命力に全幅の信頼を置いているというか、とにかく能天気な私を天が戒めようとしたのか、月曜から火曜の夜にかけて、インフルエンザの息子に飲ませた二度目の頓服が一向に効かず、ず~っと38.3~8度続きの苦しい夜が続いた。それこそ10分おきに水分補給やら氷嚢の氷補充やら冷たいタオルでの身体拭きやらとせわしなく、汗もかかずにどんどんゲッソリとやつれてくる息子を間近に見て、「あ~、神様~、何でもするから何とかして~」と手を合わせたりしていた。外が白々と明るくなりつつある頃、三度目の頓服を飲ませてみた。
 ……天は、現金な私の願いでも聞き届けてくれたのか、2時間ほどしてやっと37度台まで下がってきた。「あ~、束の間にせよ、助かった~!!」―――1時間ちょっとすやすやと眠った息子、起きるなり食べ物リクエスト。「湯豆腐と、トマトの薄切りと、バナナと、金平糖食べたい」「はいはいはいはい、元気になってくれるんなら何でもどうぞ」―――9時頃にそれらを食べたのだが、今度は11時頃「ローストビーフと梨!」―――14時頃には「マルゲリータとトマトの薄切り!」……あらかじめ作っておいた卵のおかゆなど一口しか食べてくれず、もう消化も何もあったもんじゃない(私よりも腸だけは頑丈な息子)。
Fue20090915  この間、息子は枕元に笛を置き、私がちょっと枕元から離れていると、「ピィ~!」とそれを吹いて呼んでいた(苦笑)。部屋にインターホンはあるのだけれど、立つのが億劫だからとオモチャ箱から笛を取ってくるようリクエストしたのだった。元気なときならゲンコツものの所業だが、この時ばかりはと大目にみる。。。あぁまたしても甘やかし。。。うるさいナースコールに右往左往させられた火曜の午後だった。

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2009年9月15日 (火)

辛そうなトレンドウォッチャー

 青汁飲んで健康生活!と張り切った矢先の日曜日、午前中キャッチボールなどして遊んでいた息子が、午後になって妙に疲れた表情になった。「ちょっと寝てくれば?」と促して昼寝させたものの、夕方起きたら38.5度の熱! 慌てて休日救急病院へ。しかし、インフル試薬は発熱後12時間くらい経過しないと反応が出ないとのことで、この時点では白。まんじりともしない一夜を過ごして、月曜朝一番でかかりつけの小児科へ。
 先生は、検査の結果と息子のカルテを見比べて笑った。「いやぁ~、トレンドウォッチャーだねぇ。僕、前の日曜日が休日救急の宿直だったんだけど、その時は一人もインフルらしき患者さん、来なかったんだよ。この辺は、昨日一昨日にはやり始めたみたいだけど、先陣切ったね」―――先生の軽口に、ちょっとホッとさせられつつも、辛そうな息子。何を隠そう、2009年の息子は、これで3度目のインフルエンザ感染なのだ。
 1月18日:A型インフル
 3月29日:B型インフル
 9月14日:新型インフル
今回の新型は培養に時間がかかるとニュースでも言っていたけれど、Flu A+B試薬でも反応が弱く、うっすらとした薄ピンクの反応線を見て「まず新型と見て間違いないと思いますよ」と先生は言った。ぐったりとした息子には気の毒ながら、ここまで見事にあらゆる型のインフルに罹るとは!とある種の感動を覚えてしまった不謹慎な母。1月3月のときには、息子が病気がちなことに責任を感じて落ち込んでしまったけれど、さすがに今回は宝くじに当たったような妙な気分(全然嬉しくはないけれど)。それに、1月のときには校内でも一、二を争う屈強な野球少年と病院で一緒になり、今回はこれまた校内で一、二を争うもう一人の野球少年と一緒になって、「日頃バリバリ鍛えて頑丈で元気な子でも罹るんだぁ!」と気を紛らすことができた。
Poteto20090914  頓服が効いて37度台になったとたん、「ジャガイモだけの肉じゃが(!?)と、カルピスシャーベットが食べたい」と言い出し、大きめのジャガイモ2個分くらいをペロリと平らげた息子。38度台の時とのこのギャップは何だ?!
 ただ、今回のインフルは肺や気管支系にくるのか、痰がからんだり呼吸が苦しそうなときがあるので要注意。全く予断を許さない状況。二度目の頓服がまったく効かず、長く苦しい夜。型の違うウイルスの恐ろしさを実感している。まずは熱が引いてくれるのを辛抱強く待つとしよう。

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2009年9月14日 (月)

あ~お~じ~る~

Aojiru200909122aojiru20090913   “学級閉鎖”という声がそこここで聴こえ始め、日曜の朝は息子までゴホゴホと変な咳を始めた。特に積極的な予防策を施すでもなく、我が家は“早寝早起き朝ごはん”だけを心がけているのだが、気休めに“青汁”でも飲んでみるか…と思い立った。ヤクルトのフルーツ風味の青汁を買い置いてあったので、日曜の朝、家族3人で少しずつ分けて飲んでみた。「まず~っ!」というほどではないが、フルーツ風味はほんのり漂うだけで、味も素っ気もない。息子は一口飲んだきりで「無理っ!」とコップを私によこす。夫は「まぁ飲めないほどじゃないね」とぐいと飲み干した。味より効果に期待を寄せる私は「胃袋に入れば皆いっしょ」と味蕾の上は速攻で通過させて息子の分までゴクゴク飲んだ。さて、効果はいかに?! 気のせいか、一瞬みぞおちの辺りが活性化した気がした。
 青汁と一口に言っても、単に様々な成分が含まれているというだけで、メーカー各種の製法によって、効能や効果もそれぞれなのだとか。本来は、いろんな種類の食べ物をバランスよく少しずつ摂るのが一番なんだろうが、忙しい毎日、多種多様の食べ物を口にするのが難しいから、仕方なく青汁を飲むということだ。
 絵の具が、すべての色を混ぜると黒くて汚い色になるように、栄養素もすべてをごちゃ混ぜにすると不味くなるってことかなぁ~…なんてつまらないことを考えながら、とりあえず今買い置いてある分くらいは飲み続けてみよう…と思う私であった。

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2009年9月13日 (日)

土をさぐれ!

Tuti20090912  10月のサイエンス倶楽部は「土をさぐれ」と題して、土とは何かを考える授業だった。まずは、鹿沼土・森の土・赤玉土・黒土の4種類をサンプルに、その保水性や特徴を調査。その後、ツルグレン装置というものを使って、土の中に住む小さな生き物を採集したそうだ。ミミズやヤスデ、センチュウ、ダニ、ハサミコムシ、陸貝などが出てきたとのことで、私も授業後に顕微鏡でセンチュウとダニを見せてもらった。不気味な様相にギョッとしたが、先生は「これらの生物は分解者として、人間なんかよりずっと地球の役に立ってます」とおっしゃっていた。かねがね思っていた「人間を火葬してしまうより、土葬した方がいいのでは…?」という疑問が頭をもたげたが、質問するにはあまりに恥ずかしく、ぐっと堪えた。人間一人、もし石油になるとしたら何ccくらいになるのかなぁ~? ご存じの方がいれば是非教えてもらいたいと思う。息子と一緒になって、ブラックユーモア的に人間の石油化についてあれこれ話した土曜の午後だった。

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2009年9月12日 (土)

授業参観&保護者会

 金曜日は2学期最初の授業参観と保護者会があった。保護者会の方は、夏休みの臨海学校のビデオを見せていただいた後、クラスごとの会となった。ビデオで見る館山の海はとてもきれいで空いていて、まるでプライベートビーチのようだった。海岸ではしゃいでいる姿や食事のシーン、レクの様子などなど、楽しかった雰囲気が伝わってきた。校長先生から90点を付けていただくほど、みんなしっかりと団体行動が取れていたとのお言葉。普段のわがまま放題の息子からは想像できないが、学校では相当ネコをかぶっているのだろうか…?
 クラス会では、運動会のことや学芸会のことなど、秋のイベントに絡んだ話し合いがメインだったけれど、担任の先生からの「もう5年生だから、自分でできることはどんどん自分でさせましょう」という話が私には身につまされた。3年生まで、ほとんど何の面倒もみずに来たことを反省して、4,5年生の間、ずいぶん手をかけてやったつもりだけれど、最近はちょっと甘やかしすぎかも…と思い始めているからだ。放っておくと何もしないから、つい手を出してしまうのだけれど、やはり少し痛い目を見させないと成長しないかなぁ…と悩む。女の子の自由研究のひとつに、夏休み中毎日、お昼ご飯か晩御飯はその子が作って、そのレシピや写真をノートにつけて見事にまとめた作品があった! 素晴らしいの一言でひたすら感動したのだが、その子のお母さんは「夏休み前はリンゴ1個切ることもできなかったのに、今はお弁当も任せられるくらいになりましたよ~」と笑っていた。う~む、“やらせる”ことで成長させる見本のようだ。私も、本当に息子のことを考えるなら、もっともっと“やらせる”必要がありそうだなぁ
 お隣の学校では6年生のクラスがインフルエンザで学級閉鎖になったとのこと。じわじわと目に見えないウイルスが侵攻している。塾の行き帰りと授業中もマスクの着用が義務付けられた。この秋冬、どんな流行具合になるのだろう…?

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2009年9月11日 (金)

睡魔を吹き飛ばせ!

 子どもの2学期が始まり、私にもようやくまとまった時間が戻ってきたということで、論文基礎力の講座を一気に進めようと頑張っているのだが、いかんせん、どういうわけか睡魔に襲われる。ページを繰っても法律用語のオンパレードで文字文字文字。机上の勉強にせず、できるだけ現実に引き寄せて考えるように心がけているのに、解説を読んでいるとウツラウツラしてしまう。単調な高速道路を運転している気分。
 いかん! こんなことでは時間の無駄だ! ということで、ちょっと気分転換することに。「法律文化」というページに、「大物実務家連続講演会」の動画がアップされているので、その中の「激動の時代、弁理士はどう動くべきか」(元日本弁理士会会長 佐藤辰彦氏)というのを1時間かけて聴いた。面白かった。日本メーカーが、DVDプレーヤーの技術で先んじたにもかかわらず国際的なシェア争いには負けてしまった背景、加速する垂直統合、「ヘルシア緑茶」の4P(Product・Price・Place・Promotion)計画、広がりつつある特許審査ハイウェイ……単なる出願代理業務に甘んじず、経営者の立場に立った戦略的知財活用を考えられるようになるべきだとのお話しや、様々なタイプの弁理士像がありうるというお話し……どれも、試験勉強には出てこないがモチベーションアップに繋がるものばかりだった。
 現場での目下の懸案は、「どう権利化するか」ということ以上に「どうブラックボックス化するか」ということが重要な気がした。

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2009年9月10日 (木)

THE BEATLESリマスター盤リリース

Beatles  秋の気配が漂ってきた涼しい昨朝、久々のパソコンボランティアで外出する準備をしていた私は迷っていた。「今日はThe Beatlesのリマスター盤発売日。ボランティア後にそのまま銀座に直行して買いたいけど……う~ん、どうしよう……。」
 朝食時、それとな~く夫に訊いてみた。
 「パパって、ビートルズにはそんなに興味ないんだっけ?」
 「なんで?」
 「いやぁ~、今日さ、リマスター盤の発売日でね…Boxは4万円前後なんだけど、欲しいんだよね~」
 「4万?!…う~ん」―――――
♪♪♪The Long And Winding Road……♪♪♪
 自分で働いていれば、打診なんかせずに一も二もなく買っているのだが、こういう時、被扶養家族の身は辛い。ほとんど物欲のない私は、被扶養になっても特に自由に買い物できないという欲求不満に駆られることはなかったが、多趣味でおしゃれで明確な嗜好のある人は辛かろうなぁ…と思った。
 結局、「息子の教育費がかからなくなるまでは我慢するか」と自分に言い聞かせた、無趣味で洒落っ気なしで現実志向の私であった。

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2009年9月 9日 (水)

magic wandの芸術

 イチロー選手が史上259人目となるメジャー通算2000本安打を達成し、スポーツニュースは大賑わいだ。私も繰り返しその2000本目のヒットをテレビで見たけれど、本当に芸術的で素晴らしい一振りだった。控えめな立ち居振る舞いや含蓄に富んだ言葉で、野球抜きにも惚れ惚れしてしまうイチロー選手は、ファンとして崇拝するというより、人間として尊敬の対象になっている。
 こんな素晴らしいロールモデルを与えられた現代の男の子たちはうらやましいなぁ…と、テレビでイチロー選手を見ていた息子を横目で眺めた。何を思いながら見てるんだろ~?と観察したが、感動する風でもなく、淡々と黙って見ている。道徳の教科書にも出てきて、小学校でも何かしらイチロー選手のことを考える機会はあったはずなのだが、今回のような大記録のシーンを見ても「よし!今日からボクも、毎日コツコツと努力しよう!」とはいかないらしい。禁欲的で修練に余念のない隙のなさが、あまりに孤高に映るのか、手軽なお手本にはなり得ないのかもしれない。
 9年連続200本安打という更なる大記録も間もなく……楽しみにお待ちします!

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2009年9月 8日 (火)

ドラマ「官僚たちの夏」

Summer  日曜午後、ずっと観たかった「官僚たちの夏」のダイジェストを観た。骨太で熱いドラマだった。キャスティングが素晴らしい! 第一部を私の生前とすれば、第二部は生後という時間軸。脚本家の橋本裕志氏にとってもそんな感じだったろう。著者の城山三郎さんの本は恥ずかしながら一冊も読んだことはないが、以前大河ドラマ化された「黄金の日日」は、松本幸四郎さんのいかつい顔とともに印象に残っている。
 戦前戦後すぐの頃は、日本にも風越慎吾や池内信人のような重戦車並みの官僚や政治家がたくさんいたのかもしれない。それに比べると最近は、良くて軽自動車、悪くするとスクーターか自転車みたいな人もいるような気がするが、時代時代の重さ軽さがあるのは仕方ないことなのだろう。
 第二部は、主人公の風越が通産省の外局である特許庁長官に左遷されるところから始まったので、俄然面白く拝見した。キャリア官僚にとっては、特許庁というのは今でもあのような位置づけなのだろうか? スリム化された現状では、上の方で重戦車のように主導するよりも、草の根的に下から動く方が効果的な気がするが、それは素人考えというものかな? いずれにせよ、しっかり連ドラ予約させていただきましたので、今後はガッツリ拝見します。これを見てると、みんなに嬉しい政策なんて有り得ないことが実感され、民主党の今後の取り組みにもエールを贈りたくなる。それにしても、私はどうしてこうも男臭いドラマが好きなんだろう? 「監査法人」とか「相棒」とか「白洲次郎」とかね~、青臭かったりまっすぐなのが好きなんだねぇ~

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2009年9月 7日 (月)

直下型地震の防災訓練

1_20090906 2_20090906 3_20090906  日曜日、地域の防災訓練があった。小学校の校庭で、いろいろな体験をさせてもらいつつ、いずれ来ると言われる直下型地震に備えての訓練だった。炊き出しのためのガスバーナーの使い方、瓦礫の下敷きになった人を救出するためのポンプの使い方、救助犬のデモンストレーション、震度7の地震体験、臨時トイレの設営や最新下水道管の仕組み説明、消火器の使い方、車椅子の扱い方や非常食試食、水道車の水の試飲などなど、実に充実した訓練だった。
4_200909065_200909066_20090906   私が一番感動したのは、自衛隊の調理車を見られたこと。ジープのような車体に6つほどの巨大鍋が据え付けられていて、訓練の最後にはそこで調理されたカレーを給食として配られた。この日は、他の地域でも同時に訓練が行われていたらしく、50階近い高層マンションの屋上から、ヘリで模擬救助されている人が遠目に見えたそうだ。
7_20090906  今後50年の間に、交通事故にあったりする確率は数%なのに対し、直下型地震に見舞われる可能性は70%近くもあるという。息子にとっても貴重な体験が数多く、まさかの事態には役立ててくれることだろう。簡易トイレやインスタントナポリタンなどのおみやげもいただき、感謝感謝の半日だった。自治会の皆様、暑い中おつかれさまでした~!

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2009年9月 6日 (日)

九段校の記事の裏読み

 土曜日午後、プールから帰ってネットでニュースを読んでいたら、気になる記事があった。「中高一貫九段校で1割が高校段階進まず 転学勧められる」というasahi.comの記事(以下、一部抜粋)。
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 中高6年間で一貫教育をする東京都の千代田区立九段中等教育学校で、中学段階を終えた1期生の生徒のうち、1割強に当たる18人が高校段階に進まず、他の学校に入学していたことがわかった。「学習態度に問題がある」などとして、別の高校への進学を勧めた生徒が多く含まれていたという。
 九段中等教育学校は、千代田区が都立九段高校を都から譲り受け、06年に開校した。同校によると、同年の入学者選抜で合格した「入試1期生」は昨年4月時点で160人が在籍していたが、今年4月、高校段階に当たる後期課程に進む際、18人が外部の学校に進んだ。
 学校側は、これらの生徒の多くについて「授業中にノートをとらなかったり、学校が求める補習に参加しなかったりなど学習態度に問題があった」としている。保護者を交えて面接し、「高校で授業についていけず、留年の可能性もある」などと話して外部進学を選択肢として示したという。高木克校長は「いずれの場合も保護者を含めて納得した上での選択だった」と言う。
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 7月に
学校説明会に行った際、その厳格な教育方針には感心したものの、区民とそれ以外の扱いの差異が気にかかり、義務教育期間の前期から高校の後期への移行にも、何やら公立の呪縛のようなものを感じ、教育に燃えつつも自由の利かない立場に先生方が忸怩たる思いを抱えているような印象を受けた。公立の中高一貫ということで世間の注目もある中、一定の成果も求められているのだろうし、この記事も妙に裏読みしてしまった。
 公立の中高一貫校が他地域でも増えつつある現在、九段校から学ぶべきことは多そうだ。保護者にとっては、学校説明会だけでは、やはりなかなか内部事情ははかり知れないのを実感。サボりがちな生徒が皆無なんて学校はないだろうけれど、そういう生徒にどう対処しているかというような釈明も、説明会でしてくれると助かるなぁ。
 以前読んだ『塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験』に登場した息子さんはどうしているだろう??と気になってしまった。

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2009年9月 5日 (土)

The Barometer Problem

 先日、私の耳の中がボコボコいったり、息子の耳からすごい耳垢が取れたりしたので、ここ数日の気圧変化を知りたくなり、ネットで「気圧変化」と入力して検索をかけた。天気に関するページや健康に関するページには、当然のごとく日々の気圧変化が掲載されていると思ったが、意外にもそういうページはほとんど見当たらなかった。春日井市の消防本部が、10分おきの気圧数値表を掲載していて驚いたが、平時にはわずかな変化しか見られないから、どこも発表しないのかもしれない。台風が接近したりすると、にわかに「ヘクトパスカル」という単位が天気予報に登場するけれど、海の上にいる台風に関しては、気象衛星での観測から予測しているだけ、ともあった。海に浮かべてあるブイに測定装置が入っている場合もあるが、多くは直接測定によるものではない、と。時々刻々の気圧配置の変化って、意外に人体に大きく影響しているのではないかなぁ~?と勝手に思っているのだけれど、どうなんだろう? その後も興味本位でついついいろいろなページを読みあさって脱線してしまった。
Barometer Newton20090904  中でも一番面白かったのは、「The Barometer Problem」という都市伝説を紹介しているページ。「高いビルの高さを気圧計を用いて測定できることを示しなさい」という先生からの問題に対し、とことんへそ曲がりな回答を並べまくったニールス・ボーアの話だ。この逸話の真偽はともかく、肝は「真の教育は、ひとつの問題に対してさまざまなアプローチを試みること、知識を使いこなせるようになることだ」ということなのだが、ニヤニヤと笑ってしまう楽しい内容で、息子にも読ませたくなった。「晴雨予報グラス」もちょっと欲しいなぁ。
 ボーアといえば、今月のNewtonの特集は「原子の正体」。エレメントハンターにはまっている息子が喜ぶのでは、と買ってみたが、ちょっと難しそうだ。「人体は主に23種の元素でできています」と言われても、いまだにピンとこない。つかみどころのない原子が、ウジャウジャと固まって人体を構成する様を想像してみるが、その不思議さは学生時代のまま。じっと手を見る。

PS:昨晩、高校生クイズを見ていた息子が一言ボソリ…「この人たち、ホントに人間?」――― 世の中にはスゴイ人がいっぱいいるんだぞぉ~

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2009年9月 4日 (金)

亭主元気で外がいい♪

 「ここんとこ、な~んか規則正しくて生活リズムが快調だなぁ…」と思ったら「ダンナがいないからか!」とハタと気付いた。
 先週末から来週頭まで、夫は出張で不在。狭い家だが、夫が留守で息子と二人だけだと、なんだか広く感じる。洗濯物が少ないのもいい。部屋の散らかり具合も少ない。食事を作る手間はそんなに変わらないけれど、いつ帰ってくるとも知れぬ人の配膳を気に病む必要がない。夜も息子と一緒になってサッサと就寝。あ~、極楽極楽。「亭主元気で外がいい」の言葉を噛みしめる。自分にも山のように仕事があれば、手は一本でも多い方が助かるけれど、主婦仕事だけなら、うるさい口は少ない方がいい。今まであまり実感しなかった言葉だが、なるほどねぇ…と感心した(笑)。
From_bonn  とはいえ、時折おかしな時間に、携帯にメールが入る。「今、モーゼル川の上。さて、ここはいったいどこでしょう?」なんてたわけた写メが! そうだった…最近は海外でも携帯電話が普通に使えるんだっけ…と間の抜けた感慨とともに、「出張に行って、一体何をやっとるんじゃぁぁ!」とあきれたり。まぁ、元気なことは確かなようだ。
 去年・今年と、私が家にいるのをいいことに出張を入れまくっている。妻とのスケジュールの摺り合わせが不要だから、行きたいときにどこにでも行けるのだ。仕事の幅が広がってくれているのを祈るばかり。10月にはまた、ハワイ島の学会に1週間強も出かける予定。しかも宿泊先はヒルトン・ワイコロア・ビレッジ!!! 子どもの夏休み中なら、絶対同行したのにぃぃぃぃ! この場合、“元気な亭主の外は癪”かな?

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2009年9月 3日 (木)

論文筆記のペン選び

 論文基礎力養成講座の1,2回を2週間もかけてようやく聴き終えた。ここで答練が1回入り、いよいよ自らの手を動かして書かなくてはならなくなる。短答試験に受からなければ論文試験にはたどりつかないから気の早い話だが、概要は以下の通り。
 ○特・実 大問2問を2時間 A3用紙裏表×2
 ○意匠  大問1問を1.5時間 A3用紙裏表
 ○商標  大問1問を1.5時間 A3用紙裏表
「A3用紙裏表」というのは、全部で80行。少なめに見積もって1行20字とすると1600字で、原稿用紙約4枚。つまり、一日に5時間座りっぱなし書き続けっぱなしで、原稿用紙16枚を書き上げるようなイメージだ。筆の早い作家さんにはなんてことない分量だが、論文として論旨をまとめていくことを考えると大変な量だ。また、知識以前に手の疲れが心配になる。
Pen20090902  以前読んだ『弁理士試験への招待』という本のコラムに、筆記用具についての記述があった。ひと昔前は受験生の多くが万年筆を使っていたらしいが、今どきはインク漏れ等が気にならない市販の安いペンを使う人が主流らしい。サンプルとしてリストアップされていたペンを中心に数本、近所の文房具屋で調達してみた。これまで気にしたこともなかったが「ゲルインクって何ですか?」と質問したら、「さすがにインクの成分までは知りませんが、水性と油性のいいとこ取りをしたようなインクです」とのこと。PILOTのDr.Gripシリーズでは「A-ink」という更に進化したインクを使っているらしく、今後いろいろと書き味を試してみたい。個人的には、日々日記をつけていた頃に愛用したVcornシリーズに愛着がある。縦書きしやすいペンと横書きしやすいペンという違いももしかしたらあるかもしれず、紙質や目の向きにもよるし、個人の手への馴染み具合もそれぞれだろうから、時間をかけて使い込んでみるしかないようだ。

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2009年9月 2日 (水)

2学期がはじまって

 昨日から息子も2学期。初日は「引渡し訓練」といって、災害時のシミュレーションがあり早々の帰宅だったが、今日からは給食も始まり通常授業。体調を崩してお休みされていた隣のクラスの先生も無事復帰されたとのことで、ひと安心。
 私にはこれだけでも十分嬉しい変化だけれど、重ねて嬉しい宅急便が届いた。以前一緒にBBCの恐竜本の翻訳書を作った翻訳家の方からチョコレートのお届け。私が退職後も、一緒に作った本が重版になるたびに何かしら贈ってくださるのだが、どうやらまた重版がかかったらしい。長生きな本が作れて本当によかった。それ以上に、こんな律儀な方とお知りあいになれたことが一層嬉しい。私なぞ、これまでずいぶんいろいろな人にお世話になっているにも係らず、大部分の人に不義理をしている状態で恥ずかしい限りだ。
Choco20090830  チョコレートは、世田谷にある“アン スリール”というパティスリーの品。甘さがいい感じに控えめで、さっぱりとした食べ心地。この翻訳家の方には、もっともっといい本をたくさん生み出して欲しいと思っていたのだが、今手がけている仕事を最後にきっぱりと翻訳業をやめ、高校生への英語教育に専念する所存だとか。彼曰く「自己実現から他者実現へ舵を切る」とのこと。そうかー……彼に英語を教えてもらえる生徒さんたちは、きっと幸せだと思う。益々のご活躍をお祈りしています。

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2009年9月 1日 (火)

知的財産管理技能検定3級結果

20090829 Result20090828  8月の終わりに、先々月受検した試験の結果発表があった。自己採点より学科試験が1点高かったが、どうやら調整が入ったらしい。まぁ学科も実技も合格していてよかったよかった。実務経験がない人は3級から地道に上がっていくしかないシステムなのだが、この先2級1級と挑戦するかどうかは要検討。四半期決算のように短期での成果を求める悪しき風潮に感染しているのか、年に一度の大物試験だけでは心もとなくて受検したのだった。
 明日からはやっと自分の時間が持てるようになるぅ~! ようやく目標試験に本腰を入れられるようになるか?

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