九段校の記事の裏読み
土曜日午後、プールから帰ってネットでニュースを読んでいたら、気になる記事があった。「中高一貫九段校で1割が高校段階進まず 転学勧められる」というasahi.comの記事(以下、一部抜粋)。
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中高6年間で一貫教育をする東京都の千代田区立九段中等教育学校で、中学段階を終えた1期生の生徒のうち、1割強に当たる18人が高校段階に進まず、他の学校に入学していたことがわかった。「学習態度に問題がある」などとして、別の高校への進学を勧めた生徒が多く含まれていたという。
九段中等教育学校は、千代田区が都立九段高校を都から譲り受け、06年に開校した。同校によると、同年の入学者選抜で合格した「入試1期生」は昨年4月時点で160人が在籍していたが、今年4月、高校段階に当たる後期課程に進む際、18人が外部の学校に進んだ。
学校側は、これらの生徒の多くについて「授業中にノートをとらなかったり、学校が求める補習に参加しなかったりなど学習態度に問題があった」としている。保護者を交えて面接し、「高校で授業についていけず、留年の可能性もある」などと話して外部進学を選択肢として示したという。高木克校長は「いずれの場合も保護者を含めて納得した上での選択だった」と言う。
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7月に学校説明会に行った際、その厳格な教育方針には感心したものの、区民とそれ以外の扱いの差異が気にかかり、義務教育期間の前期から高校の後期への移行にも、何やら公立の呪縛のようなものを感じ、教育に燃えつつも自由の利かない立場に先生方が忸怩たる思いを抱えているような印象を受けた。公立の中高一貫ということで世間の注目もある中、一定の成果も求められているのだろうし、この記事も妙に裏読みしてしまった。
公立の中高一貫校が他地域でも増えつつある現在、九段校から学ぶべきことは多そうだ。保護者にとっては、学校説明会だけでは、やはりなかなか内部事情ははかり知れないのを実感。サボりがちな生徒が皆無なんて学校はないだろうけれど、そういう生徒にどう対処しているかというような釈明も、説明会でしてくれると助かるなぁ。
以前読んだ『塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験』に登場した息子さんはどうしているだろう??と気になってしまった。
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