論文筆記のペン選び
論文基礎力養成講座の1,2回を2週間もかけてようやく聴き終えた。ここで答練が1回入り、いよいよ自らの手を動かして書かなくてはならなくなる。短答試験に受からなければ論文試験にはたどりつかないから気の早い話だが、概要は以下の通り。
○特・実 大問2問を2時間 A3用紙裏表×2
○意匠 大問1問を1.5時間 A3用紙裏表
○商標 大問1問を1.5時間 A3用紙裏表
「A3用紙裏表」というのは、全部で80行。少なめに見積もって1行20字とすると1600字で、原稿用紙約4枚。つまり、一日に5時間座りっぱなし書き続けっぱなしで、原稿用紙16枚を書き上げるようなイメージだ。筆の早い作家さんにはなんてことない分量だが、論文として論旨をまとめていくことを考えると大変な量だ。また、知識以前に手の疲れが心配になる。
以前読んだ『弁理士試験への招待』という本のコラムに、筆記用具についての記述があった。ひと昔前は受験生の多くが万年筆を使っていたらしいが、今どきはインク漏れ等が気にならない市販の安いペンを使う人が主流らしい。サンプルとしてリストアップされていたペンを中心に数本、近所の文房具屋で調達してみた。これまで気にしたこともなかったが「ゲルインクって何ですか?」と質問したら、「さすがにインクの成分までは知りませんが、水性と油性のいいとこ取りをしたようなインクです」とのこと。PILOTのDr.Gripシリーズでは「A-ink」という更に進化したインクを使っているらしく、今後いろいろと書き味を試してみたい。個人的には、日々日記をつけていた頃に愛用したVcornシリーズに愛着がある。縦書きしやすいペンと横書きしやすいペンという違いももしかしたらあるかもしれず、紙質や目の向きにもよるし、個人の手への馴染み具合もそれぞれだろうから、時間をかけて使い込んでみるしかないようだ。
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