マウナケア山すばる望遠鏡
ハワイ島に出張に出ていた夫が帰ってきた。イルカや海ガメと共に暮らすようなワイコロア・ビレッジでのホテルライフを満喫し、標高4200mのマウナケア山山頂にある「すばる望遠鏡」の見学ツアーにも参加したとか! 一昨年家族でハワイ島に行った際は、山すそから山頂を見上げて、ポツンと光る「すばる」を双眼鏡で眺めたのだが、今回の出張で夫はそれを間近に見ることができたわけだ。
森林限界をはるかに超えた荒涼とした褐色の大地に、真っ白な電波望遠鏡やドームが輝く。スカイブルーとのコントラストがまぶしくて、写真を見るだけでも心が躍る。「望遠鏡以外は何にもないけどね」という夫の白けた発言も許せてしまうほど、爽快な眺めだ。 以前富士山で高山病にかかった夫だから、この見学ツアーも少し心配していたけれど、車で山頂に向かう途中、休憩を取りながら徐々に高度に慣れていったため、体調は大丈夫だったそうだ。ただ、下界に比べものすごく気温が低い上、空気も薄いために、ガクガクブルブルと震えつつ朦朧としながらの見学だったようだ。よくこんな所まで資材を運び込んだものだと感嘆する。
世界各国の様々な望遠鏡が並ぶ中、特徴的な円筒型ドームの「すばる」はひときわ目を引く。繊細な機器類のメンテナンスは大変らしく、2週間おきにドライアイスを使って鏡面のほこり掃除をしたり、3年おきにアルミニウムのコーティングをしたりと、観測効率維持のご苦労も半端ではなさそう。薄い空気で注意力が散漫になるため、過去には作業中の不幸な事故もあったらしい。 世界的にも抜群の性能をもつ「すばる」は、2006年10月には約128億8000万光年先にある銀河を観測したとか。今飛来しているハレー彗星からの塵は3000年前のものというが、まったくもって天文学のスケールは悠大だ。別のツアーでは、マウナケアの中腹からオリオン座流星群を見るという企画もあったそうだが、さぞかし素晴らしい眺めだったろうなぁ。。。
私と息子が近所の公園でカメの甲羅干しを眺めていた頃、夫はハワイ島の海ガメの甲羅干しを眺めていたらしい(笑)。こちらもずいぶんとスケールが大きく、やっぱりビッグアイランドは違うねぇ~と家族でおみやげ写真のスライドショーを楽しんだのだった。
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