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2009年10月15日 (木)

無策よ、さらば

 民主党政権になり、バタバタバタと様々な政策転換が行われている。アフガンへの職業訓練など、国際政策のナイーブさを非難する声も聞かれるが、こと国内に関しては、ずいぶんとスピーディーに果敢に、挑戦的な変更を加えているように見える。
 「教員免許の更新制、10年度限り」という昨日の新聞記事には笑った。今春始まったばかりの制度だが、部外者が文科省の資料を読んだだけでも、「これでどんな最新知識が身につくの?」と疑問山積だったし、現場の先生方には非難轟々だったことを思えば、当然の成り行き。
 「羽田空港のハブ化」についても、一般市民で歓迎しない人は少ないのではないかと思う(成田からは怒号が聞こえるが)。羽田のハブ化以前に関西の三空港開設の無策ぶりは、自民党政治の退廃を象徴しているようで、尻拭いをせざるをえない後継者が気の毒になる。
 「年金通帳 来年度から」というニュースも、どうして最初からこういう方向で検討されなかったのか不思議なくらい。全国民に年1回定期便を送る手間や郵送料を考えたら、自主記帳してもらうシステムを開発する方が後々どれほど簡易化できるか。。。
 ダムの建設計画にしても日航の再建計画にしてもそうだけれど、どうしてここまで“場当たり的”な施策ばかり横行していたのだろう?と考えると、やはり「短期の利益ばかり気にする会計システム」と「単年度使いきりが前提の予算編成」が諸悪の根源ではないかと思える。もちろん、百年先・千年先を見据えるリーダーの不在もあるのだろうが。。。
 そんな中でのオバマ大統領のノーベル平和賞、私自身もプラハでの演説には度肝を抜かれたし、過去のしがらみやロビイストの意向を気にしない大胆でまともな彼の意思表明にはいつも心から賛同している。が、広島・長崎のオリンピック招致に“オバマジョリティ”とかいう言葉を掲げるのはやめて欲しい。というか恥ずかしい。日本は日本なりの立場で平和運動をする偉大な活動家を輩出しなければ、招致のイコンにはなり得ないと思う。
 いずれにしても個人的に希望するのは、場当たり的・対症療法的な実質無策よさらば!である。

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