ものの燃え方
日曜日は、月に一度のサイエンス倶楽部だった。物質ごとの発火点の違いを調べたり、鉄粉を自然発火させてみたり、物を燃えやすくする工夫などを学んだらしいが、中でも一番楽しかったのが“わりばし木炭作り”。わりばし一膳を試験管に密閉し、“乾留”して木炭を作ったのだそうだ。一膳を木炭化するのに30分くらいかかったらしいが、その間ずっと、生徒一人ひとりがアルコールランプとマッチ箱を手に、ひたすらマッチをランプで点けては木ガスを燃やす……ランプで発火させると、マッチは通常よりずっと勢いよく燃え出すので、スリル満点きな臭さ満点の楽しい実験だったようだ。木炭化の度合いによって、水に沈んだり浮かんだり、電気を通したり通さなかったするが、良い炭というのは水に沈むのだと強調されていた。授業後の実験室には焚き火のような匂いが立ち込め、生徒たちの興奮の熱気と合わさってモンモンしていた。先生に「うちの近所に炭焼き小屋があるんですよ~」とお話ししたら、「僕の田舎には昔は炭焼き小屋がいっぱいありましたが、今どき住宅街に炭焼き小屋というのは珍しいですねぇ。きっと煙は地下に逃がしてるんでしょうね」とおっしゃった。なるほど~、かねてから不思議に思っていたが、やっぱり炭焼きに煙は付き物だよなぁ。それにしても、ほんのわりばし一膳でもものすごいスモーク臭なのに、家の近所の炭焼き小屋は、どうして煙も匂いもしないのだろう? 地下に逃がすという手があるとは知らなかったが、匂いまで??? 挨拶程度のお付き合いしかないのだが、今度是非その謎について訊いてみたいものだ。
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