映画「遊戯王3D」
「遊戯王3D」を観た。1時間弱の映画なので、全然期待せずに行ったのだけれど、息子は手に汗握り、私も予想外に楽しめてよかった。
観賞直後の息子は、「リアリティなさすぎ!実際のデュエルでは再現不能!」とか「sinのカードはフィールドに1枚しか召喚できないんじゃ?」とか叫びつつも、ものすごく楽しかったようだ。遊戯王10周年の記念作品ということだが、息子は遊戯・十代・遊星と3代にわたるデュエルを見続けているから、そりゃ~もう興奮していた。
私としては、2Dのアニメをどうやってうまく3D作品にしているのかに興味があったのだが、はっきり言って2Dのままでよかったような気がする。3Dメガネが重いわりに、レイヤーの深度だけ強調されたようなシーンが多くて、しっくりしていたのはエンディングでカードが入れ替わり出現する場面くらいだった。
それにしても最近つくづく感動するのは、遊戯王カードのルールが、見事に法律の「要件・効果・原則・例外」のように決められていて、参加者はそのルールに忠実に遊んでいるのがスゴイ!ということだ。この遊びを作っている人が、まるで立法者のごとく公正さを考えているからこそ、みんながルールに従っているんだろうなぁ…と思う。息子が友達と「これはさぁ、“しなければならない”じゃなくて“できる”だから、どっちでもいいんだよ」とか議論しているのを聞いたときには、ドキリとしたものだ。
(世の政治家の方々には、遊戯王でさえ“禁止カード”なるアンフェアカードの規制があることを知っていただき、法的に云々でなく、信義上の公正さを重視していただきたいものだ。)
ルールを全然覚えていない私とより、夫や友達と行った方が議論できて楽しいと思ったのか、「もう1回、今度は友達かパパと一緒に観たいなぁ~」とつぶやく息子だった。
帰り道、公園のグラウンドでサッカーの試合に参加中の友達のママと立ち話しつつ、3時過ぎから遊ぶ約束を取り付けて、ブーメラン飛ばしなどして遊んだあと、ぽかぽかと気持ちよい空の下、帰宅した。直後、映画を思い出して鼻血ブーになった息子。「ちょっといろいろ興奮しすぎちゃったよ(笑)」と言い訳しながら脱脂綿を鼻の穴に突っ込んでいた(笑)。
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