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2010年5月 9日 (日)

世界同時株安

 ギリシャの財政危機をきっかけにした世界同時株安の動きが取り沙汰されている。
 私は、2年前から気まぐれに、毎日一度だけ$とA$とEUの為替をチェックするようになったが、5月7日(金)の朝はたまげた。TEN-YEARS DIARYの備考欄に並ぶ3つの数字の推移が、何かを物語っているかのようだった。
○2008/5/7: 104.8/$、99.5/A$、162.7/EU
○2009/5/7:  98.6/$、74.4/A$、131.2/EU
○2010/5/7:  90.7/$、80.2/A$、114.5/EU
 日々めまぐるしく変わる数字だから、たった1日の1時点を切り出しても何の意味もないのだけれど、自分が子どもの頃には360円/$が当たり前のような世界が長く続いていたことを思うと、ここ数年の変調は激しすぎるように思える。なんだか、世界総出で博打を打っているかのような感が否めない。ベガスのような閉じられた中で打たれる博打ならいいけれど、博打の流れがそのまま実体経済に影響するからタチが悪い。こういうのを見ていると、「やっぱ、自給自足の生活が一番の贅沢かな~」と思う。国境をまたいで商売する人たちにとっては、自分の知らないところで綱引きがなされ、その動向がモロに自分の商売を左右するなんて、精神衛生上悪すぎだろう。
 出版社の海外版権室では、円高が進むと、海外版権を買いやすくなるため、喜んだものだけれど、振れ幅が大きすぎるのは考え物だ。もはや小さな節約とかいうレベルでなく、商売の枠組みとか方向性を見直す必要に迫られてしまう。
 経済は、お金が回れば回るほどいいって言うけれど、それってホントなんだろうか?そんなキリのない夢想より、最適な流れを保つ方法を考えた方がいいんじゃなかろうか???…と、ド素人は思うのでありました。

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