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2010年5月16日 (日)

李下に冠を正さず

 先日、息子が「学校の宿題やるけど、見ないでね」と言って原稿用紙に向かっていた。以前にも増して秘密主義の息子は、いろいろと私に隠しておきたいことがあるようで。知らんぷりで食器を洗ったりしていたのだが、チョイと息子のそばを通ったら、
「ママ!“李下に冠を正さず”だよ。疑わしい真似しないで!」
と叱られた。何?「リカにカンムリをタダサズ」?…どんな意味の諺だっけ?? とっさに漢字が浮かばす、「リカって何?」と訊くと「スモモの下で李下だよ、知らないの?」と逆質問。恥を忍んであわてて事典で調べたら、「スモモの実がなっている木の下では、たとえ曲がった冠を直そうとして頭に手をやったとしても、李を取ろうとしたと疑われかねないからするな」ということだそうだ(汗)。「へ~、こんな諺、どこで習ったの?」と再び訊くと「トムが言ってたじゃん。ちなみに“瓜田(カデン)に履(クツ)を入れず”も同じ意味だよ」とのこと……。トムというのはアニメ「エレメントハンター」の登場人物だが、はて、そんなこと言ってたっけ???
 別の日は、TVで誰かが「ダイヤがダイヤを切るような~」と発言しているのを聞いて即座に反応した息子。「あっ!“ダイヤがダイヤを切る”って、灰原も言ってたよね!」と言う。はぁ? 灰原というのは名探偵コナンに出てくる哀ちゃんの苗字だが、そんなこと言ってたっけ??? 「コナンと怪盗キッドがやりあうことになる前に言ってたよ!」とのこと。これは「いずれ劣らぬ好敵手の対決」という意味のちゃんとした諺らしいが、ご丁寧に、DVD録画の中からそのシーンを発掘して、哀ちゃんがその発言をする場面を後でしっかり見せてくれた(汗)。
 あまりメジャーでもない諺を覚えていること自体偉いと思うが、それが使われた状況まで記憶しているとは舌を巻く。出典がすべてアニメというのが笑えるけれど、子どもの記憶力、恐るべし!

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