「東のエデン」
――あなたがもし、「100億円あげるからこの世の中を今より良くしてほしい」と言われたら、何にそのお金を使いますか?」――
ず~っと観るのを心待ちにしていた「東のエデン」を数日かけて観た。DVD全巻と劇場版2本。ずっと気になる存在だった神山監督の作品、ちゃんと観たのはこれが初めて。いやぁ、見応えありました!
閉塞感を抱え続けている日本という社会と、もどかしいのに何もできず悶々としている若者に向けて、「何かやらかそうぜ!」とハッパをかけるような本作、真面目に考え始めるとエンドレスな思考に落ち込むけれど、エンタテインメントとして観ると、もう、軽井沢の政治ショーなんかチヤホヤ追っかけてる時代じゃないよっと軽口をたたきたくなるくらいの爽快さ。全体を見ると閉塞感のある世の中でも、一人ひとりの力は捨てたもんじゃなく、それをうまく活かせていないだけ…そんなふうに前向きに思えるラスト。さらには、携帯にはまだまだ秘められた潜在能力がありそうな予感。まぁ、ごっちゃごっちゃといろんな感想が思い浮かぶわけだけれど、いきつくのは、神山監督って人が、映画を愛し続けている人なんだなぁ…ってところだろうか。
本作を観たことのない人にとっては「なんのこっちゃ?」の感想レポートだけれど、要するに“おもしろい”ってことです。最初に書いた疑問文が本作の主題。私としては、神山監督が、人の心を動かすような作品を作り続けることが、上記の質問に対する一つの答えだと思いますよ~! noblesse oblige、あなたがこれからも、自分で納得のいく仕事を続けていかれますように――これからも応援させていただきます。
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